第2話 三保と幸菜の初対面

俺と幸菜は小1から近所で隣同士だった。

だから幼馴染と言える。

だけど恋愛感情は無いと言える。

それは何故かといえば簡単だ。

俺は幸菜に告白してそのままフラれている。


何故フラれたか。

それは.....単純。

太っているのもあったり将来を私じゃ創れない、という事だ。

その為に俺は幸菜の事は.....腐れ縁という事で見ていた.....のだが。

何故か引き篭もっている筈の彼女が目の前に現れた。


そしてその幸菜がとんでもない言葉を暴発させて帰って行った。

いや。ちょ。

何しに来たんでしょう.....?


考えつつ俺は顎に手を添えていると俺は教室で机を並べられ尋問にあった。

その中央辺りに俺が居る.....オイ。

要らんコードで縛るな。

何でや。


お前らは何か?

キール・ロー◯ンツ率いるエ◯ァの◯ーレか?

思いつつ教室の小童どもに向いていた。


「それではこれより人◯補完計画。その全てを開始する。異論は無いな?」


「おお」


「挙手」


「だな」


何してんだコラ、達。

お前まで楽しそうにして参加するんじゃない。

割とマジに新任の教師困っているしな。


この次の時間も授業があるだろお前ら!!!!!

ちゃんとやれ!、と言うが。

全く反応が無い。

ガン無視である.....。


「それでは俺達がLCLに帰す為の作戦の概要を説明する。その前に目の前の罪者にはそれなりの罰を与えなくてはなるまい」


「賛成」


「挙手」


「だな.....うん」


このクソ馬鹿ども。

どうなっても知らんぞ。

思いつつ居ると流石の山中も、もう!授業するよ!、と怒った。

クラス委員なのだ山中は。

その為に、だ。


「山中。そんな事をしている場合ではない。尋問をしなくてはならない。美少女にセックスなど言わせるこのアホを黙らせておく訳にはいかない.....」


「異論なし」


「ですね」


「.....賛成。俺はぶっ殺す方に挙手」


お前ら授業!!!!!、と思っていると。

校長を呼びに行ったのか新任の教師が戻って来た。

それからヤ◯ザみたいな校長に10分ほど鬼気迫る顔で怒られた事は言うまでもないが.....何で俺まで怒られてんの?

思ったが.....まあこうされていては仕方が無いか、と。

黙らざるを得なかった。



因みにこの後。

俺は1年坊の教室に向かった。

それから教室並びの半ば辺りの教室で人に囲まれている幸菜を見つけた。

人気だなやっぱり。

そう思いながら見ていると。


「あ。春樹」


「お。.....おう!?」


見つけたなりいきなり、ドドド、と効果音でも鳴りそうな感じで俺に迫って来た幸菜は俺に勢いよく抱きついた。

それからスースーと匂いを嗅いでくる.....何してんだ!

人が見ているんだぞ!

俺は思いながら幸菜を赤面で見る。


「だって.....この匂い嗅ぎたかったし.....」


「やめい!」


そんな会話をしていると1年坊主どもが青ざめているのに気が付いた。

え?どんな関係、的な感じで、だ。

幸菜!誤解されるって!

俺は幸菜をひっぺがして説明を求める。


「幸菜!説明しろ!周りに!」


「え?エッチな関係って?」


「宣戦布告すな!違うって言えってば!」


「え?違わないし。.....私は春樹が好きだし」


「.....」


え.....恋人が居たの?

何だよそれ。

妬ましい、的な声がする。


俺はその声に苦笑いを浮かべる。

それから俺は幸菜の頭をグリグリする。

そして、あう、と悲鳴がする中、良い加減にしろ、と小声で言い聞かせる。


「幸菜。流石にマズイって。そんな堂々としているのは。.....隠してくれ」


「何で?私と春樹の関係ってそんなにねちっこいもんじゃ無いでしょ?艶かしいよね.....」


「お前もう黙れ」


ヤバいこれ、と思いつつ。

俺は1年坊主の所から幸菜をそのまま誘拐した。

それから屋上付近に誘拐してから幸菜の口から手を離す。

幸菜。良い加減にしろ、と向く。

そんな幸菜は赤面でモジモジしていた。


「私.....どうなっちゃうの?」


「.....お前は.....。あのな。良い加減にしろって。エッチすぎるんだよお前は」


「当たり前だよね。この2年間ずっとオ◯ニーして一生懸命やってア◯ルプラグにも慣れたんだよ?」


「あのな!も、もういい.....」


「.....春樹の為だよ?」


「.....何で俺の為なんだ。.....あの時、俺を振った癖に」


あの時はね。

私の未来が想像出来なかったから。

だから今は.....もう大丈夫。


春樹を幸せに出来る。

エッチな事で、と胸を張る.....幸菜。

マジかコイツ.....。

そうしていると.....少しだけ悲しげな顔をした。


「.....でも春樹の嘘つき」


「.....何でだよ。何がだよ」


「.....誰とも付き合わないって言った癖に。.....恋人を作った」


「.....あのな.....8年前の話だろそれは」


「.....でも私は信じていた。.....だから嘘吐き」


確かに軽々しく俺も付き合ったのは問題だったかもしれない。

だけどお前が俺を現に振ったんだから。

だから誰と付き合おうとも.....、と思ったが。

でも大丈夫、と幸菜は俺に向いてくる。

そして笑顔を浮かべる。


「.....私は.....貴方を奪い返すから。.....エッチな力で。その為に2年間引き篭もった。頑張った。エッチ力を高めた」


「いやいや.....いやいや.....」


「私は絶対に春樹と結婚する。.....未来が見えたんだから。今」


「無理があるって。お前.....。それに後輩になったんだぞお前は」


「.....後輩属性はお嫌いかな?」


ニコッとしながら見てくる幸菜。

嫌いじゃないけどさ。

でもそれって不利じゃないか?

俺はずっと山中と一緒なんだぞ、と向く。

すると幸菜は首を振った。


「.....やりがいがある」


「.....マジで俺を奪い返すつもりか」


「未来は見えた。.....だからね」


そんな会話をしていると。

山中が立ち入り禁止の階段を登ってやって来た。

ウエェ!?、と思って俺は青ざめる。

何を.....、と思う。

眉を顰める幸菜はジッと山中を見た。


「真白さん.....だよね」


「.....そうだけど」


「.....幼馴染の件は噂に予々、聞いていました。.....ずっと学校もご病気で休んでいたって。だから留年したと。.....それも一応、知っています」


「.....それが?」


「.....だ、だから」


私の恋人を取らないで下さい、と言ってくる山中。

真剣な顔をして、だ。

俺は赤面しながら山中を見る。

幸菜は、勿論。取るつもりは無いよ、と答える。

それから、私は返してもらうだけだから、とも、だ。


「.....私の春樹を奪うんじゃ無くて返してもらうだけだから」


「.....わ、私だって.....春樹くんを好いているんだから!返しません!」


「あれ?」


俺。何だかとんでもない事に巻き込まれているよね?

考えながら俺は赤面する。

それから睨み合ってバチバチと火花を散らす2人を見る。


そして、フンッ、とそっぽを向いた。

いや.....うん。

仲良くしてくれよ.....と思わずには居られないんだが.....。

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