第6話 蒼の場合2
ガラガラガラ
いつものように、朝の部活に行った。でも人はいつもよりずっと少なくて、驚いた。部長がいたから部活は行われた。
部活を終えて、教室に行った。教室もどこか人はまばらで、みんなスマホをいじってコミュニケーションをとってるみたいだった。
俺みたいに聞こえる人はいないのか…?
まさか俺だけじゃないよな…
聞こえていないふりってどうしたら…
急に不安が溢れてくる。悩んでいるうちに相良先生が来て、またすぐに出ていった。黒板に書かれた字を見ていると、今自分の置かれた状況がずっと現実味をおびてくる。
ガタンッ!
すごい音がした。見てみると、松中さんが倒れている。近くにいた委員長は、振動で気づいたのかすぐに松中さんの元に駆け寄った。
俺はどうしたら…聞こえていないふりをして、スマホを見るべきなのか?でも、目の前で人が倒れてるのに…。
悩んでいるうちに、委員長からチャットが入った。
〔委員長:だれか!ほけんのせんせい連れてきて!〕
何を悩むことがあったんだろうか…。俺は俺の出来ることをするんだ。
そう思って、クラスチャットにメッセージを入れ、松中さんを保健室に連れていった。
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