第7話 蒼の場合3

 保健室に行くと、ドアのホワイトボードには職員室にいると書いてあった。とりあえず、松中さんをベッドに寝かせると、俺は急いで職員室に向かった。


ガラガラガラ…職員室のドアを開けると、先生達が職員会議をしていた。


相良先生がどうしたのかという表情でこちらに近づいてくる。俺は一瞬普段通りに喋ろうとしたが、すぐに分からないだろうと思い、スマホでさっき松中さんが倒れたこと・保健室まで運んだことを知らせた。保健室の先生と相良先生は走って保健室に向かった。俺も気になって、保健室に戻る。



 どうやら過呼吸のようだと保健の先生が伝える。松中さんは、念のために少し保健室で休むことになった。


[蒼、先に保健室戻っててくれるか?俺もすぐ後で行く]

と相良先生がスマホを見せてきた。頷く仕草をして、教室までの道を戻る。正直言って、驚いたけど、教室の中でずっと悩んでいるより、身体を動かした方が気分が楽だった。


これからどうしよう…どうしていこう…そんな事を考えながら教室に戻った。


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