第13話 対応策2 読者になってくれない層はどこかな?!

 先程は対応策として、「ファンを作る」ことを前提に、そのファンを二手に分ける手法というか、作戦を申し上げた。

 いずれにせよ、単調にただただ書いているだけでは、誰に向って書いているのかが明白とならん。だからこそ、「客層」を絞らねばならない、その上さらに、『ファン化」をしていかねばならんのだと申し上げてきた次第ね。

 さて、そのへんはええとしてじゃのう、ってことに、参る。


 今度は逆に、自分の小説を読んでくれそうにない層は誰か?

 そこを考えてみればよかろう。


 チラシというのは、何のためにまくのかってことだけど、これは、普通に考えたら、お客さんに来てもらうためってことになるよね。

 とはいえ、その裏返しというか、反射的な利益ではあるのだけれども、来てほしくない客を「排除」するという役割も負っているわけよ。

 これは、小説だって一緒やね。


 さて、そんなわけで、われらの「みのりん小説」はどうだろうか?

 ってことで、話を進めて参ろう。


 みのりんの作品は、同世代の女子に読んでもらえる余地があることはすでにプリキュアの放送にて実証済である。まあ、言う程のことでもないかもしれんが。

 それでは次に、これはどんな層まで読者を広げる余地があるだろうか?

 ってことを、考えてみたい。


 さてさてみのりん小説は、男女で言うなら、現段階では明らかに女性読者を意識したものになっているのは(彼女がそう図ったかどうかはこの際問題にしない)間違いないだろうが、今の「マーメイド物語」も含め、今後彼女の書いていくであろう小説は、男性に読んでもらえる余地ができるであろうか?

 これに対する答えは、ノーでもあり、イエスでもある。


 同じような小説を男性が書いていれば、さて、男性はどちらを読むだろう?

 ここは、推理小説家の西村京太郎氏と山村美紗氏を引合いに出して考えてみればよかろう。

 一般には、どうしても男性なら西村氏、女性なら山村氏となるところだろうけど、そこはなぜか、いわゆる「テレコ」状況が発生しないでもない。女性の西村ファンもいれば、男性の山村ファンもいる。

 だけどまあ、私なら、まずは西村さんのほうを読むかな。実際私は、西村氏の小説は読んだことがあるが、山村氏のほうはほとんど読んだ記憶、ないもんね。たまにテレビドラマ化されたのをちらっと「目にする」ぐらい。

 もっと言うと、中学時代にはそこそこ西村氏の小説も読んだけど、途中で読むのをやめたね。何でかというと、最初読んだのが悪すぎたってこと。

 松本清張の「点と線」。

 これを読んだら、西村京太郎作品を読みたくなくなるのよ。少なくとも私は。

 まあその、これは、私の出自が鉄道趣味人であるからというのも、それは確かに大きく作用しているのよね。


 さて、そういうところから考えると、みのりん小説は明らかに、男性に読まれる余地が現段階ではほとんどないということになろう。まあ、同世代の小説、特にいわゆるラノベ当たりの好きなティーンエイジ中心の男子には読んでもらえる可能性はあるだろうけど、そこに至るにも、もう少し工夫がいるだろうね。

 ここらは、読者対象を工夫して広げていく余地があるね。


 だけどさ、彼女の小説を、いわゆる「生産年齢人口」のボリュームゾーンになる20代半ばから60代半ばまでの男女、特に男性に読んでもらえる可能性というのは、限りなく、ゼロだろう。まだ、スポーツ新聞とかタブロイドのいささか品の・・・な夕刊紙でも読んだ方がええわ、ってなるぜ(わっはっは、ごめんニャン)。

 女性の場合はまだ可能性もなくはないが、「なんだ、中学生のお子ちゃまのお絵かきレベルの小説ね」って感じでとらえられる可能性が、今のままでは極めて高いものと思われる。そうなると、男性以上に避けられてしまう可能性が出てくるわな。

 でもまあ、その層に広げていこうとするなら、20代までの女性をターゲットにしたほうが、ええやろな。

 そのためにも、女子中学生ならではの感性を生かさない手はないと思うぜ。いささか年長の女性、まあその、桜川咲ちゃん先生やプリアラのいちご坂保育園で保育士をされている中村みどり先生みたいなお姉さま方が読んでくれるようになったら、ますますみのりん小説の可能性は飛躍していくこと間違いなしだ。

 そこから例えば、みどり先生が読んでいるのを彼氏の辰巳大輔氏が読ませてくれということで読んでみて、これはいいなと思ってくれたら、それは望外の儲けもの。

 そんな機会でもないと、男性の読者はまず、増えないだろう。

 あまりそこは、正直期待できないし、しない方がいいだろうね。


 あと、65歳以上の高齢者については、男女問わず、あまり期待はできんだろうね。皆さん、人生経験豊富ですから、それに応じたものを読まれるものよ。

 だからここも、まずは期待しないがよかろう。


 さて、結局このみのりん小説、現段階では同世代の女子が主力たる読者となることは明白であるから、まずは、そこに力を入れて、読んでもらえるようにせなあかんね。その中でも、こういった物語や小説に少しでも興味のある子らに読んでもらえるように。そのうえで、彼女たちの兄弟姉妹やご両親をはじめとした大人にも、少しは興味を持ってもらえるような仕掛けを入れていくことでしょうな。


 大体、みのりんパパ? のわしの小説を読む層に訴えたって、まず無駄だぜ。

 そんな当たり前のことをとにかく理解しておいて、それを心がけて創作していけばええってこっちゃ。

 なーに、難しいことでもないって。

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