第7話
もやもやした気持ちを心に抱きつつ、文学フリマなるイベントに足を運んでみました。
そこでは、思い思いに創作を楽しんでいらっしゃる方々が出店されていました。
皆さん自作品を持ち寄り、販売されています。
いいなぁ、私もいつかこういうところ出たかったんだよなぁ。
考え方もすでに最初から諦めモードです。
気になった本を何冊か購入して帰りました。
楽しかったけど、自分の考え方がそんなだったので、すっきりしませんでした。
創作がまったく出来なくなっていた私に、作詞講座時代の友達から何度か別方面のお誘いも受けていました。
シナリオライターの募集があるよ、というものが多かった気がします。
いくつか教えてもらった中で、一つだけ心に留まるものがあり、応募してみました。
作詞経験がありますと書くと、相手の方は大抵興味を持って下さいました。
「シナリオを書く上で、判断材料になるものが必要です。今まで書いたものを参考資料として提出お願いします」
そう言われましても、作詞したものではダメだと言われるし、シナリオなので小説でという返答。
しかも、恋愛もののドキドキする物語でという指定付き。
小説……二次創作しか無いでやんす。
これは困った。そう思った私は、一日で何か短編を書いて提出することになってしまいました。
元々、頭が働いてない状態で応募した事がまずどうかしていたんですが、創作したい欲は無くしていなかったんですね。
でも働かない頭で、この短い時間で書き上げるのは並大抵のコトじゃありません。
『外国から帰ってきた超絶美少年が、いとこの女の子と同居することになり、どうたらこうたら』というありふれた設定で書きましたが、起承転結もあったもんじゃない。
見るも恐ろしい作品が仕上がってしまいました。
それを提出したんだから、私も相当のおバカだと思いました。
そして、結果が出る前に自分から辞退しました。
もう二度と見たくない黒歴史ですが、取りあえずはパソコンに保存してあります。
結果的に迷惑を掛けたかもしれないし恥をかいたと思うので、最初から応募しなければ良かったかなと今更ながら思いましたが、それはそれで良いこともあったのです。
無理矢理だったし変だったけど、作品を書き上げられたな。
そう思った私は、少しだけ自信を取り戻すことができました。
少しだけ自信を取り戻したので、アプリ開発に使用する質問とその回答百問というバイトもしてみました。
それはそれで楽しかった。
小さな案件でしたがきちんとやり遂げられたことに、もう一つ何か自信が持てた気がしました。
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