第56話 夜だけの少年たち

あんな奴らの言葉秒で忘れてやろうぜ。

死んだふりするのは平気な僕らは平気なふりをしようぜ。

こんな僕らの会話大人になりきれないまま覚えておこうぜ。

夜を舐めすぎてたら勝手に朝になるのを待とうぜ。

朝になったら誰の姿も見れなくなるけど一歩も動かず夜の気配を楽しもうぜ。

僕らもう朝の光で、皮膚も瞼も輪郭も薄らいできてるぜ。

じゃあ、夜にまたここで会おうぜ。

その時には何も覚えてなくてもまたここで会おうぜ。


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