一言で!

『ドラゴンボール』って覚えてますか?


って言われて、観てる年代の差はあれ、イメージはパッと湧くと思います。

オレンジの玉を7つ集めたら願いが叶うアレだとか。初期ですね。


『ワンピース』であれば、話具体的に知らんでも、海賊王になりたいヤツとか。


パッと思いつくと思うんです。

一言で。

まぁ、漫画なんで、思いつくのは絵柄かもしれないけれど。


例えば、桃太郎とか。

桃から生まれた男の子が鬼退治する話ですとか。

金太郎は、マサカリかついで鬼退治する話でした、多分。


記憶してるのは、一言なんじゃなかろうか。


極論、桃太郎とか金太郎の違いは、「桃」か「マサカリ」かもしれない。




ひとつひとつ丁寧に書かれている作品に対して、大変失礼なことをしているなと思ってますが、30作品同時並行で読んでると、一言で特長が言えない作品は記憶に残りにくいのです。

逆に言うと、一言で特長が言える作品はバッチリ記憶に残っている。

覚えてます、一言でですけど。


ええっと、この作品は……「〇〇の話だね!」とか。思い出して、続きを読む。

設定で覚えていたり、ストーリーで覚えていたり、雰囲気とか、作者のテンションとか。

そこはマチマチですが、わりと具体的な一言で覚えている。

有吉さんの「あだ名芸」笑い抜き。




30作品あると、主人公の名前すらかぶってることがあります。

別作者で、同じ名前の主人公が、モンスターと戦ってるんですよね。

モンスターが、コボルトかオークの違いなだけだったりして。

また順序が悪くて、そんな2作品が上下に並んでたり。


私が個人的に読んでいる30作品ですらそうなので、コンテストだと確率的に同じような作品がたくさんあるかと。

15作品に1個Aって名前の主人公の作品があるので、全4500作品応募だと300作品が主人公Aになる計算。


名前すらかぶる。

設定なんかムチャムチャかぶってます。

魔法学園ラブコメ的なものが30作品中6作品とかあるんじゃないの?

数えてませんが、5作品に一回以上は回ってくる印象がある。

200話超える作品はだいたいこれか、ロープレ風味な気がする。


わりとキャラクター勝負でしかないんですよね。

空間軸は魔法学園で、時間軸は学校もしくは季節イベントなんで、あとはキャラクターの人数と個性でのイベント発生しかない。


他作品と区別が分かりにくい。


区別つかないということは、記憶に残らない。




マーケティングするときに3C分析します。

「市場」「競合」「自社」の英語の頭文字「C」を取ってるんですが。

で、「自作品の強み」は意識されてると思うんです。「市場」もランキング的なものを見ていれば気にされてるかもしれません。


「競合」も意識されてもいいかもですね。

競合との差別化を測って、勝たないといけない。




趣味で楽しむ分には、本当に、楽しく好きに書いていればいいと思うんです。

私もその部類です。

3ヶ月に1話更新のペースで書くのが許される幸せ。

他人の記憶に残る必要が、あまりない。


でも、応募作品何千作とあるコンテストで、記憶に残りたいときは、特長的な一言(ちょっと具体的なヤツ)で表現できてるかとか。

見返してみるとよいかもしれません。


作品の魅力的なテーマになるかもしれませんよ、その一言が。

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