文体で絵柄をイメージしている

つかぬことをお伺いしますが、小説を読むとき、活字のままインプットしてますか?

脳内でイメージ変換してますか?


私は両方です。


……表現が難しいですね。

「言葉」を活字のまま理解して読んでいくか、勝手にイメージ変換して理解するかっていう……うう、語彙力の限界を感じる。

読む側の、物語の理解の仕方の話なんですけども。


私の場合は、脳内でザックリとイメージ変換して、スピードが間に合わないときに、活字のまま流し込んでいます。


多分、読み方って読む人によって違う気がしてます。

なので、これは本当に私の個人的な読書スタイルなんですけど。


そうそう。


なので、私が読ませていただいている作品のほとんど、ぼんやりとですが、脳内ファンアートができてます。


ああ。


そうですね。

脳内でイメージ変換しやすい作品は、読みやすいのかも。

言語からのイメージ変換が早いからかな?


イメージ変換が遅くなると、活字のまま頭に流し込んでいて、結局、どういう話なのか分からなくなりやすいかもしれません。




で、このイメージ変換なんですが、描写が具体的かどうかってあんまり関係がない。


例えば、『吾輩は猫である』の「猫」は、私の中で、なぜかキジトラか三毛猫なんですよね。

三毛猫ほど黒がないイメージ。

昔NHKだかでモックン主演でしてたドラマのせいかもしれないけれど。


読んだけど忘れちゃったんで、なんとも言えないけど、多分夏目漱石なら具体的に書いてるんじゃないかと思う。


私の中のイメージでは、お師匠さんとこの美人猫は白猫で、車屋の猫はデッカイ黒八割の猫。


実際なんて書いていたかはまったく覚えてないけど、イメージです。

違っていても、そういう記憶。


……まったく頼りにならないが。



これと同じことを、読ませていただいている作品でしてるんですが、不思議なことに、絵のテイストが全部違う。


どうやら、文章のリズムか文体で異なるようです。


たまにツイッターとかで、自作品にイラストつけていただいているのを見かけたりして、それに影響されることもあるけど、うん。


文体から受ける影響のほうが大きいかもしれません。


怪談とかホラーであれば、実写の方もいるし。

魔法少女ものであれば、ベタにプリキュアっぽかったり。

妖怪ものは、イラストつけてくださってたんですけど……なんか、私の中ではもっと萩尾望都っぽかったりしてる。

ファンタジーだとホントいろいろですね。

『進撃の巨人』のミカサっぽいイメージで進行してたり。昔の『南総里見八犬伝』のアニメの絵柄だったり。


文体によってイメージが変わります。




たまに困るのが、内容と文体がものすごく乖離してるものがあって、そういうとき、イメージしにくいことがあります。

文字通り思考停止してしまう。


脳がバグる。


なので、できれば、内容と文体のテンションはあっている方が、個人的には助かります。


これは本当に、人によるとは思うので、参考までに。

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