このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（172文字）

筆者さまは、新型コロナウイルスに感染して無事に今も過ごしている方です。その体験記は、滅多に出会えるものではありません。
赤裸々な、現実が記されています。胸が痛くなるのような描写もたくさんあります。

毎日、マスク姿の人々を町で見ますよね？
そろそろこの自粛生活にうんざりしている方も多いのではないでしょうか？

わたしも、もうそろそろ友だちと食事に行ったり遊びに行ったり気兼ねなくしたいです！

そのために、わたしたちが出来ること。それ全てが正しいとは申しません。しかし医療関係の忙しさで疲れきっている方々や新型コロナウイルス感染で苦しんでいる方々、彼ら彼女らを少しでも減らす為に。
なにもしないで「わたしだけが良ければいい」は、もう通用しないのです！

そろそろ、「自分だけは大丈夫」だと胸を張る時間は終わりです。というか、とっくに終わっています。

御作品を読んでみて、あなたがどう感じるのか？　何を思うのかは、あなた次第なのです。

テレビで毎日のように報告される感染数を、もはや日常の風景のように恐れも何もなく捉えていた自分にとって、コロナは家族全体を苦しみに落とす脅威なのだと、実感させられました。

コロナ感染の実態は乾いた情報が多く、感染者の様子を伝えたくても、プライバシーやその後の人権保護の問題があって、生々しく伝わらないことに、改めて気づきます。

本稿を読んで、感染者の方の苦しみのみならず、それを毎日現場で見ている医療関係者の方も、精神的に大きなダメージがあるのではないかと想像しました。

勇気ある投稿に敬意を表し、皆さんにもぜひ一読をお勧めします。

まず、このようなコロナ闘病記をエッセイにした作者様の勇気に敬意を表します。
闘病記に関しては、まだまだ情報が少ない中、リアルな体験談として、軽症とはどのようなものか、入院とはどのような感じかがわかると思います。特に家族を持つ方にとっては大変有意義な情報であると思います。
また、文章も非常に読みやすいです。堅苦しい表現はなく、するすると読めてしまうので、読み物としてもおススメできます。

作者がお子さんを抱えながらもなんとか乗り越えた、COVID-19の体験談。

我が家も子供がいるので、まったくもって人ごとには思えません。
辛い想いを言葉として書き起こす。そんな唯さんの勇気に頭が下がりました。

その勇気を受け止めて、私たちも来るべきの時に備えておかなくてはいけないのです。

是非読んでほしい。
そして自分の事として、考えてほしい。
そんな作品でした。