第4話  気になるコメ欄を発見




「「ジュウウゥゥ……」」



香ばしい香りが鼻孔をくすぐる……



『1号。起きろ!!』


「起きてるわぁあ」



なんとも言えない目覚めを迎えた。だが、ミラー生活が始まる前に比べると全然マシである……!



『ほら、朝食ですぞ』


「お、美味しそ〜〜〜ッッ!!」



そこにはホテルのバイキングのようなヨダレが出るような”モーニングセット” が用意されていた!


カリカリに焼けた食パン。肉汁があふれるウインナー。きれいに焼けた目玉焼き。

水々しいサラダ。



「こんな……まともな食事、食べたこと……まぁ、あるけど……うぅ」


『はやく、食べてください。僕はもう仕事にでますよ』


「ん、あぉおう……頼んだ1号!」


『行っていきますよ」




             ◆




「「ズズズ………」」



今日はミルクティーを飲んでいる……  ガチサイコー。


「アチッ」


もう、昼からゆっくりティータイムをするのがルーティンになっている。




「今日も戻れる方法を探すか……でも、もう探すことないけどなぁ」


おもむろにスマホを手に取った……



「あ、あのサイトもう一回見てみるか……」


あの、例のサイトを探してみる……



「お、まだあんじゃん!開いてみよ」


例のサイトを恐る恐る開いてみた。


「おっ、コメント欄があるじゃん」




コメント欄


名無しさん  こんなもん嘘に決まってるやんwwww   11:22

蜂蜜以上かかと未満  ゴミみたいな都市伝説wwww   11:23

餅太  斬新やなww やったやつおる?感想くれ     11:28

ままマーマ  乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙乙         11:29

コオロギハウス  こんなの本当だったらヤバいだろ普通にw11:36

桜山 たぬき  これガチです……同じ状況の人連絡求ム……11:42

にんにくまさずまさず 斬新すぎて逆に有るかもwwww  11:50

千代  だれが作ったんこれwwwおもろwww      11:58

名無しさん  呪文が覚えられないのは末期???     00:09




「おぉ……結構荒れてんなぁああ……  ”!?”」



気になるコメントを見つけた。


「桜山 たぬきのコメント……これ、ガチなのか……?」



2号が帰ってくるのを待つことにした……




             ◆




『ただいま……また寝てたろ』


「……え?………うん!」


『うん!じゃないよ。嘘でも否定しろ』


「ん、じゃあ嘘!」


『じゃあ嘘!じゃないよ、もういい!』



なんだか呆れられたようだ……



『……で?進展はあったのか?』


「あぁ……まだ進展するかわからんが気になる情報を手に入れた」


『なんだ!?早く教えろ!』



僕は昼に得た情報を伝えた……



『ほほう……同じ状況に陥った人がいるかも知れない、と』


「DMしてみるか?2号」


『あぁ、できることはやろう』


「同じ境遇のものです。できれば会ってお話したいです……こんなのでいいか?」


『うん、いいだろう』



「『 送信! 」』



「本当なのかなぁ……嘘っぽいな」


『う〜ん、それは話してみないとんなんとも言えないなぁ……』




「「 !? 」」




『「既読がついたぁぁぁああ!!!』」






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