第8話

望まぬデートは尚も続いた。ひどくなる頭痛にこめかみを押さえ、同行する。好いた相手とのデートだ、楽しみたいのが本音。バチバチに決めた雪は、太陽光を受け、煌めく。


かたや格好はマシなものの、殺人犯ばりの鋭利な目つきに、青ざめた顔。側から見たら私服警官に連行されているんじゃないか。自分に雪の隣は重荷だと思ってはいたが、街中の視線を一挙に集める様を見ると、体調の悪さも相まって、ひどく嫌な思考が頭をしめる。


最後のシメだと、ゲーセンへ。機械音に、チカチカと光るゲームに順当にヒットポイントを削られ、お目当てのものに着く頃には帰宅したい欲はMAXになっていた。


プリクラはこのコンディションでやるやつじゃなぁぁぁい!

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