第8話
望まぬデートは尚も続いた。ひどくなる頭痛にこめかみを押さえ、同行する。好いた相手とのデートだ、楽しみたいのが本音。バチバチに決めた雪は、太陽光を受け、煌めく。
かたや格好はマシなものの、殺人犯ばりの鋭利な目つきに、青ざめた顔。側から見たら私服警官に連行されているんじゃないか。自分に雪の隣は重荷だと思ってはいたが、街中の視線を一挙に集める様を見ると、体調の悪さも相まって、ひどく嫌な思考が頭をしめる。
最後のシメだと、ゲーセンへ。機械音に、チカチカと光るゲームに順当にヒットポイントを削られ、お目当てのものに着く頃には帰宅したい欲はMAXになっていた。
プリクラはこのコンディションでやるやつじゃなぁぁぁい!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます