賢者 失われた記憶を求める
土曜日の午後になる。私と羽雪くんと廃工場に来ていた。いつも通りの練習だ。
羽雪くんは情報を整理してきてくれたみたいで建設的に物事が進んでいく。
「なるほど、魔力の消費をあげたりすると記憶の戻る事がある……と」
「うん、思考超加速と身体能力最大強化をしてたら魔力硬化を思い出したからね」
「魔力硬化……前衛が相手の攻撃を避けれずに当たっちゃう時に使うあれだね、怪我が減るが使用している最中は動きが鈍るので使いどころが難しい……と聞いたかな」
「あ、それでぶつかる瞬間に使う……って思ったのか」
私は羽雪くんの記憶の戻り方のバランスがあまりに悪すぎて思わず呆れたような顔をしてしまった。どうやればうまく行くのだろうか?ちょっと悩む。
「ほんと曖昧な記憶の戻り方をしてるね……だけどその理論はちょっと不確定かもね?」
「?なんでだ?」
「使用した魔力量が多かったから、体がトラックにぶつかると言う体のピンチを脳が察知したから、思考超加速を限界まで使ったから、理由が3つ今のところあるかな?」
「ああ、そうか、一つの事に固執してたかも……」
「とりあえず、魔力使用量での変化を確かめてみる。……ピンチはちょっとダメだね……危な過ぎる……思考超加速は私も使ってた事があるから分かるけど、思考スピードが上がるだけだった気がするんだよね……影響あるのかな?」
「それじゃ魔力使用量でテストして……思考超加速の順かな……ピンチはどれやってもダメだったらか……」
私はちょっと考える。羽雪くんはとりあえず体験から色々と答えを出そうとしているよね。ここは私が前世の知識を利用してサポートする感じかな?とりあえず人為的なピンチはダメだよね、リスクが大きいし……
「後は別の方法として、私が知っている魔法の使い方を片っ端から実践してみる事かな?新しい魔法を使ってみる事が記憶のトリガーになる可能性高いし」
「なるほど」
「あとは体術系を思い出しながら使ってみると良いかも、あとは……記憶の質問を用意してしらみつぶしに思い出す……かなり痛かったんだよね……あれ」
「うん……でもあれが一番効果ありそうなんだよな……」
「羽雪君は記憶を思い出そうと色々やってみたんだよね?」
「一人じゃどうも思い出せないみたい……会話が必要なのかな?」
「うーん、おそらく自分自身への質問だと質問と回答がセットになって答えやすくなってしまっているから効果が薄いのかも。私がランダムな感じの質問考えて受け答えする……とかにした方が良さそうだね」
記憶を程よく刺激しつつ、ゆっくりと記憶を取り戻していく感じかな。どう言う質問だったら効果的何だろう?そう言えば昔パパがわたしに前の世界の話を根掘り葉掘り聞いてきた事あったなぁ……
「とりあえず質問の方はぱっぱと思いつかないから持ち帰りでいいかな?前回の質問の切り口を変えたり、全く違う事を入れたりしないとね……」
羽雪くんがちょっと考えた感じになる。顔がにやついている……
「ねぇ?面白そうだから、今日は与謝峰さんの新しい魔法の練習……でいいかな?」
「そうだね、折角だから楽しんでやろうね」
羽雪くんが飛ぶように立ち上がった。楽しそうでなによりです。しっかしすごいスピードだな……
「そう言えば、職業狩人って言ってたけど、どんなものを武器にしてたかとか思い出せる?」
「剣、槍、弓、後は殴り?」
「あ~じゃぁこれはあまり意味なかったかな……」
私はパパの部屋にあったサバイバルナイフを取り出した。一応遺品にあたるけど、パパの趣味に付き合ってたのは私だけだったので構う事は無いだろう。私はナイフのグリップを羽雪くんの方に向けて渡す。
「パパの趣味がキャンプだったの……サバイバルグッズとかまだ残ってるんだ」
「そうか……」
羽雪くんはサバイバルナイフを受け取ると、ナイフのカバーを外してナイフを構える。そして連撃の型、防御の型、舞いのようなものをしたりナイフをくるくる回したりしてみる。
「……すごいねぇ……別人みたいだった」
「動きは覚えているみたいだ」
何故かナイフを使っていた羽雪くん自体が驚いている様だった。記憶の戻り方がおかしいなぁ……
「そのナイフに魔力を込める方法の話をしたかったんだけど、なじみの武器とか道具を使ってみるのもありだね、なんだか記憶と言うよりも魂が覚えてそう、ものすごく練習していそうな動きだったし」
「他にも試してみるか……槍とか弓……剣……剣道とか弓道とか行くしかないかな……」
「うーん……似たサイズの何かを調達するしかないかな……身バレが怖いし」
「確かにいきなり熟練した動きで振り回し始めたら何者?って思うよな、見ず知らずの人に道場と道具をレンタル……なんてやって無いよね」
「聞いた事ないなぁ……場所だけはレンタルしてそうだけど……目立ちたくない、有名になりたくないって所は変わらないんだよね?」
「うん、出来るならね……」
「それじゃ、出来る範囲で色々やっていきましょうか」
それから魔法を使った色々な新規トレーニングを開始した。手にしたものの威力、強度を増す魔法、バリアみたいな物理的な魔力の盾、精霊力を混ぜない純粋な魔力エネルギー弾、魔力を利用した気配遮断魔法……どれも簡単に再現をして行く、なんか羽雪くんすごすぎなんですが……そんな事をやっていると羽雪くんがポツポツと前世の記憶の話をしてくれる。新しい魔法を使うと思い出してくるみたい。
「なるほど……向こうにも学校の様なものがあったのね」
「学校なのかな……教室……と言うより青空教室?寺子屋?の方が似ている気がする」
羽雪くんが遠い目をして懐かしそうな顔をして話を続ける。
「問題は何をやったとか、勉強した内容を思い出せるのに、文字とか言語がさっぱりわからない……」
「うーん、文字とかに置き換えずに映像で覚えてるのを引き出しているのかな?それだと情報量が少なくていい記憶を思い出せない……とかかな?あ、この文字読める?」
私は試しに、前世で書いていた文字を木の枝で地面に書いてみる。あなたは誰?何者なの?と書いてみた。読めれば何かしらの反応があるだろう。
「わからない……いや……よく見る形の様な……」
「うーん、わからないかぁ……でもこれが分かったら私がいた世界と同じ事が確定するんだよね」
「なるほど、そうすると後は場所と建物……地名、国名とかか……でも国ごとに言語違いそうだし、時間も違う場合が無いかな……こっちの世界も200年前の東京ってなると……江戸だもんな……文字も文化も異世界レベルに違うよね」
羽雪くんの表情が険しいな、記憶に刺激が入ったかな?それにしてもなぁ……映像では覚えてるって事は、絵だったら意思疎通出来るんだよなぁ……私がこの世界の画家レベルに絵を描ければ直ぐに色々と分かったのに……
「わたしに絵の才能があったらなぁ……」
「え?」
「……前世も含めて……絶望的にダメなの」
「そ、そうか……」
「羽雪君、絵かいてみる?前世の?」
「俺も……絵はちょっと苦手かも……」
「……あ、魔法陣なら書けるよ、こっちの方が分かりやすいかも……」
「俺がいない時に書くと黒いモヤが出そうだからやめとけよ」
「……う……確かに、遊びで結構書いちゃったかも……」
う、あまり考えずに書いてしまった……大丈夫だよね?書いてるときに魔力を乗せて書く手法もあったけど、あれをやって無いから大丈夫なはず……
その後も色々練習もしたので時間があっと言う間に経ってしまった、日が傾いてきたので日が暮れる前に帰る事になった。明日の午後もお互いスケジュールも大丈夫と言う事なので明日も会う事になった。
色々カミングアウトして良かった。楽しく色々と追及出来る。わたしの研究者魂に火がついてしまった……その前に記憶を取り戻すための質問なんかを考えないとダメだね。帰ってもやる事がたくさんだな~
翌日の午後から廃工場で落ち合う。色々と質問内容などを考えて来たのでぬかる事無しだ。
「それじゃぁ、記憶を辿る質問いきますか」
「おっけ」
「前回はかなりアバウトな質問だったので細かく刻んでいこうと思います」
「刻む……?」
「では、あなたの住んでいた町の大きさってわかる?家の大きさ、壁の大きさ、神殿、お城とか」
「うーん、旅もしていた記憶あるから……育った場所の町だったら……城壁に囲まれた町、大人の5倍、いや10倍くらいの高さだったかな……?城壁の外と中で安全さが全然違ったと思う……中央の広場まで……3階建ての家が……100件くらい並んでた気がする」
「高層ビルみたいのはあったの?」
「中央の小高い丘に神殿があって……それは大きかったかな?でも高層ビルほどじゃなかった、その後ろに貴族街、領主の館……みたいのがあった気がする。王様は俺の生まれた町にはいなかったな違う町に居たような……」
「なるほど……ローマのポリスみたいな感じなのかな……?次は上下水道ね、水はどこから組んでた?後はトイレはどうたった?」
「水は井戸から、機械式のポンプで組んでたのと、城壁の外はつるべ式だったなみんな大変だった……ああ……俺は城壁の外の出身……だったと思う。下水は壁内はトイレから……地下道を通ってなんかしてたな……壁外は共同トイレ……汲み取り式で……たい肥にしてたのかな?」
羽雪くんの表情が段々険しくなってきた……おそらく今まで思い出そうとしなかった事を思い出そうとしてるんだな、このままギリギリまで続けた方が良いかな……
「ああ、そうだ、俺は死に物狂いで頑張って勉強と鍛錬して……壁内に行きたかったんだ」
「壁外……はそのどんな感じ?……病気で動けない人がいるとか、奴隷とか……?」
「ああ、それは 外、町外だな……ああ、この世界だと下町……なのか?さらに外には壁があったけど、魔獣が来たら簡単に飛び越えられるくらいの高さだったと思う……」
やはり似すぎているな……私のいた世界とほぼ同じな気がする。同じ世界から来た人なのだろうか?それにしては魔力の量は桁違いだし浄化の力もすごい。こんな規格外の人が存在していたのだろうか?英雄クラスではないのだろうか?
「……家族は……思い出せる?」
「家族は……いるけど変な感じだったな……」
「……変?とは?」
「区画ごとに家族って感じになってて、この世界みたいに血のつながった人通しが家族って感じじゃなくて、産みの母さん、父さんはいるけど、みんなが父であり母であり……って感じだった。兄弟も……ああ、今の感覚で考えるとおかしいけど、竜族の兄と、猫族の妹もいたよ、滅茶苦茶だったなぁ……っつ……」
……え?なにそれ……さすがにその家族の感覚……その兄妹感はおかしい……そんな人は私の知っている中でも1人しかいない……他にそんなレアな兄妹がいる場合があるのだろうか?そんなまさか……魔力量も違い過ぎるし、浄化の力なんて持っていなかった、一致するわけないのに!思わず私は聞いてしまった。
「あ、あなたは、ひ、人族……だった?」
「……うん、たぶん……人族だよな……チョット待って……頭が」
「!あ、ごめんなさい」
羽雪くんが頭痛に耐えられないくらいな感じで頭を抱えだす。
ああ、どうしよう……もう少し知りたい、あと少しで良いから……しばらくすると羽雪くんの頭痛も治まってきた様で、やや苦しい感じで私を見て微笑んでくれる。
「痛み……治まった?」
「なんとか……」
「ねぇ、少しだけ記憶の話をしていい?」
「……お手柔らかに……」
「その……前世の兄弟はその後どうなったの?」
私は、その後を知りたかった。もう既に確定しているとは思いはしている。だが、あんなに濃くて激しい人生を送ったのだ。同じ事をする人間がいるわけがない。その兄弟がどうなったかわかれば確定する気がしたのだ。
「ああ、その後……途中の事は思い出せないけど……寝ぼけてたから夢かもしれないけど……焚火を囲んでごはん……食べてたのかな?野営してる時に二人ともいたと思う。ネコのレンジャー……猫族の妹だったんだな……子供の時と顔が似ているな……爬虫類の人……だと思ったけど、竜族の兄さんだったんだな……」
「……そう……なの……大人になれたんだね……」
私の思考能力が落ちて行く……ああ私は何を言えば良いのだろう?頭が混乱しだす。
あれ?私を追ってきたとしたらなぜ?やはり浄化のために私を消すのだろうか?ただ会いに来たわけではあるまい……どちらにしろ転生の時期が合わない……
羽雪くんがちょっと考え込む……ふと思い出したように語りだす……
「チームを組んでたのかな……他にも人がいたし……おそらく学校みたいなところで勉強とか鍛錬した後、魔獣退治とかやってたのかなぁ……?」
「……他の……人?……」
「あーっと、他には犬族の戦士、耳長族の狩人、魔族の魔法使い……だったかな……?仲が良さそうな光景を見たのはよく覚えている」
ああ、なんだやっぱりそうか……私は今の表情を羽雪くんに見せたくなかったので反対方向を向く。
「……そう……なんだ…………」
そんな変わった種族の組み合わせなんて、他にいるわけないじゃないか!ダメだ……涙が抑えられない。身体が勝手に泣いてしまう。耐えるんだ!まだ決まったわけじゃないんだ……頭が回らない、考える時間が欲しい!でも抑えられない!
「……ひっ……ひっ……」
「え???どうした?」
「……ど、どいれ…………」
私は全力で廃工場の入り口の方に走って行く。
私は嬉しくて悲しくて、色々な感情がごちゃ混ぜになった。
私は走った。そのまま走った。
苦しい、もう走れない……
「……転生して……来てたんだ……レビィ……」
私はこらえ切れずに泣き出してしまう。
苦しくて涙と鼻水がごちゃ混ぜになる。
でも悲しくて嬉しいのだ。
もう会えないと思っていた。
あっちの世界で幸せに暮らしてくれていると思っていた。
こんなピンポイントで同じ世界に転生なんて出来るわけがない。
追ってきてくれたのだ!
……私は事前に考えていた可能性を思い出した。邪神の軍勢からも追手なり刺客が来る可能性。それと女神の軍勢からも刺客が来る可能性。
要するに私を浄化……殺すためだ。そのためにレビィを転生させて私の所に来るようにしたのだろうか?時間が色々合わない。確か誕生日はかなり近かったはずだ……どうやって魔法陣を用意出来たのだろうか?いくら女神とて直ぐに魔法陣は書けるわけではないはずだ。
私はいろいろな可能性をややぼやけた頭で考えながらとぼとぼと歩く。あ、自転車置いてきちゃったな……いきなり泣いて走り出したんだ羽雪くんびっくりしただろうな……
ちょっと歩いたら頭がスッキリしてきたので情報を整理してみた。
羽雪くんの前世はおそらく魔法剣士レバァヴリィ、通称レビィ、私の最愛の人だった
羽雪くんの前世の記憶は完全じゃない。むしろ欠落の方が多い。
羽雪くんにはなぜか浄化の力と強大な魔力が備わっている。
羽雪くんは転生してきた理由をどう見ても知らない。
羽雪くんは記憶を思い出すたびに色々とやれる事が多くなるし魔力が強くなっている感じがする。
羽雪くんが刺客の可能性があるがそうじゃない可能性もある。
情報をまとめると……
一番楽観的な要素としては記憶を取り戻す前に私の邪神の力を羽雪くんの力で浄化する。これなら私が死ぬ事は無くなるし全員ハッピーな気がする。
次にギャンブル要素が強いが、羽雪くんの記憶を完全に取り戻し、羽雪くんがどんな指令を受けたかにより私の運命が決まる。正直なところ全くわからない。女神様が送り出したのだろうか?それとも魔術院の人間が総出で何かしらの技術を使ってこちらにきたのだろうか?レビィが私を追うためだけに魔法陣をなんとかした?いや、そんなわけはない、行先などがわからないように直ぐに魔法陣が消える仕掛けをしていたのだ。
最後は……もう追手が来ているのが確定しているのだから……私自身が死ねば……いや、私は家族のために生きると決めたのだ。生きあがくと決めたんだ。最後にレビィに断罪されるとしても。それまでは生きて行こう。
私は気が付いたらコンビニ前に立っていた。結構距離あるんだけどな……私はコンビニで二人分のコンビニデザートとコーヒーラテを買って羽雪くんの元に戻る事にした。
もう楽観的な要素を目指すしかない。私は今世ではハッピーエンドを迎えてみたいのだ!
廃工場に戻ると投げやりな感じで練習している羽雪くんがいた。ほんと申し訳ない。女の子が泣いて走って行ったら気にするよね。羽雪くんがこちらに気づき私を見る。笑顔で対応しようとするが緊張してしまって顔がこわばってしまう。上手く笑えてるのだろうか……
「はい、これどうぞ」
「え~っと……」
「どうぞ!!」
「わ、わかった……」
羽雪くんが何か言いたそうな感じだったが、私は恥ずかしかったのでキッと睨みながらコンビニで買ってきたコーヒーラテとデザートを渡す。なにも質問しないでよ!特に泣いた事はなにも言わないで!……物凄く恥ずかしいんだから!
羽雪くんがコーヒーラテとデザートを食べて落ち着いたところで、私は意を決した。ギリギリの線をついてなんとかしてやる!
「どうやら、同じ世界の住人だったみたいです」
「……え?まじで?」
「まじです!……それで……私的には、あなたの最後の記憶を知らないといけない状況になっちゃいました」
「……ごめん……まだ思い出せてない……え、どういう事?」
「……はぁ……どうすれば……バレないようにしたと思ったのに……」
「あの~?俺はどうすればいい?」
私はちょっと考え込む。前を向いて行こう、ポジティブシンキングだ!
「私にとって一番良いケースは……もう本当に超楽観的なケースになるんだけど、羽雪君の記憶が戻る戻らないに関わらず、私の黒いモヤを完全に浄化してくれる。それなら誰も傷つかないし誰も悲しまないはず」
「おお……って事は、悪いケースもあるんだな?」
うん、あるよ……
「後は……言えないや……」
「そうか……」
羽雪くんがちょっと考えてから呟く様に私に言う。
「俺は記憶を取り戻して完全に黒いモヤを浄化させるよ」
「難しいよ……」
「それでも俺はやるよ、協力してくれないか?」
「……うん……」
私は嬉しくて景色が涙でゆがんで見える。……羽雪くんは優しく私を両手で抱きしめた。私は抱きしめられた事に少しびっくりしたが、心地が良かった。おかげで私は泣くのを耐えられなくなってしまった。しばらく私は抱きしめられながら羽雪くんの胸で暫く泣いていた。
私が泣いてスッキリすると、もう夕暮れだった、暗くなる前に私たちは帰る事にした。帰り道は特に会話もなく2人で手を繋いて自転車まで歩いていった。
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