転生者 家に帰る

 女神の力が抜けても俺は魔力をまだ使えるようだった。魔力探知を使いながら人を避けて3人で俺の家まで帰る。服がボロボロ、ガーディアンもいる……今日のこの時間なら家族が出払ってるはずだから多分バレずに色々やれるはずだ。


 家に入ると予想通りに誰もいない状態だった、与謝峰さんとガーディアンを一旦俺の部屋にあげる。俺は手早くボロボロになった服をゴミ袋にまとめ着換えをすます。折角の服だがしょうがない。与謝峯さんたちの服は母親のを借りようと部屋を出ようとしたから、ガチャ……と玄関のドアが開く音がした。


「ただいまー?あれ誰か帰ってる?」

 

 妹の様だ、ちょっと間が悪いぞ……どうしようと考えていると


「兄ィ!彼女来てるの!??あれ二足?」


 あっ……そりゃバレるよね……正直に話しして協力してもらうしかないか……


「おーい、ちょっとこっち来てくれないか?」

「え、なーに?紹介してくれるの?」


 妹を部屋に案内すると、二人を見て固まってしまう。まぁ、服がボロボロでところどころ血まみれの高校生と、人種不明の人間もどきだからな……


「こ、こんにちは」

「……」


 与謝峰さんが緊張気味で挨拶する。不安と困惑が同時に来たような顔で妹が俺に質問してくる。コミュ力が高い妹でもこうなるわな。


「……こんにちは……これは、どう言う感じ?」


「ああ、ちょっとトラブルに巻き込まれてね……彼女の家まで帰れるように着替えが欲しい感じ」

「……わ、わかった……だけど合う服なさそうな……」


 与謝峰さんの服がボロボロでところどころ見えてはいけない場所も見えてしまっている。妹が自分の胸に手をやりうらやましそうな顔をする。


「ジャージとかで良いから!」

「あ、そうだね、それならあるよ」


 妹が自分の部屋に着替えを取りに行ってくれる。ガーディアンがきょろきょろと部屋を物色しだし、与謝峰さんがぽけーっとしてる。ああ、これは何と説明したらいいかわからないぞ……


「ほい、これなら入るっしょ」


 休日用のジャージを持ってくる。これなら大丈夫そうだな。


「お、ありがとう」

「はい、兄ィは出てくー」

「あ、そうか」


 俺は部屋を追い出されてしまう。妹よ、なぜおまえは残る……とりあえず俺も喉が渇いて死にそうだったので冷蔵庫に向かい、飲み物を飲むと、与謝峰さん用に飲み物と、汚れをふける様にウエットティッシュとタオルをもって自分の部屋に戻った。


「はい、与謝峰さん、のどかわいてるだろ?」

「あ、ありがとう」


 顔を真っ赤にした与謝峰さんが渡した麦茶をごくごくとおいしそうに飲む。


「……はぁ……生き返る……」

「無茶したからなぁ……さすがに」

「ねぇ、詳しくは聞かせてくれない感じ?」

「止めておいた方が良い気がするわ、平穏な人生送りたいし俺……あ、この事は他言無用で頼む、割とマジで」

「んー分かったそれじゃ……琴音ちゃん、またねーあと無口な人もまたねー」


 妹が気を利かせて外に出る。いや、何を聞いたのだ?ほんとに?


 さて、気を取り直して今後どうするかか……状況把握しないとな。


「与謝峰さんの体に邪神の何か……がもう無くなった……でいいのかな?」

「大丈夫だと思う、軽く魔力を使ってみるね」


 魔力を使っても、黒いモヤは発生しなかった。これは大丈夫そうだな。


「セレスを再スキャン……邪神の残滓の残存率……0%だと思われます」

「おう……ありがとう」

「さすがに疲労もすごいと思うし家に帰って休んだ方が良いと思うけど……ガーディアン……君はどうするんだい?浄化後はどう言う指令を受けていた?」

「浄化後は賢者セレオースの魔法陣にて逆転移をする予定です。それまでは特に指令がありません、地中にでも潜伏しましょうか?」

「地中に潜伏……新型はそんな事も出来るようになったのね!!!!」


 与謝峰さんのテンションが突然上がる。そう言えば初期のガーディアンの開発も手伝ってたな……


「あっ!」


 俺の視線に気づいた与謝峰さんが恥ずかしそうに下を向いてしまう。なにこれ可愛いんですけど……


「んーどうしよう?俺んところは部屋ないし……与謝峰さんが魔法陣作るまでどれくらいかかるの?」

「……今の環境だと直ぐには無理だと思う……古文書も図書館も女神様達もいないし……色々足りない感じ」

「んじゃ、地中に潜伏してもらって、呼び出すとき魔力高めるとか?」

「それも手なんだけど……一応、戦闘しているのでメンテナンスしないとだめかも……家だと色々理解あるので……大丈夫かも」

「?話しているのか?」

「……うん、母さんには、色々あってね……兄弟もちょっとだけ知ってる……かも」

「お、おう?……わかったそれじゃガーディアンはよろしく頼む」


 与謝峰さんがにっこりとほほ笑む、目が合うと相変わらず照れてしまう……


「あ……じゃぁ、送るか?」

「大丈夫よ……二人で行くよ」

「説得とかは一人で大丈夫?」

「……んー大丈夫……かなぁ……どうだろ?」


 ちょっと不安になりながら、玄関まで1人と1機を見送ろうとすると母ちゃんが帰ってくる。


「あれ?……あら?お客さん?」


 母ちゃんが華やいだ表情をして、俺に目配せを送ってくる、紹介しろって事か?


「ああ、こちらはクラスメイトの与謝峰さんと……ガー子?」

「あら、そうなの、優斗とこれからもよろしくね、帰るところかしら?」

「は、は、はぃ」


 与謝峰さんがかなり緊張したようで最後の「ぃ」が抜けた声になってしまっていた。


「優斗、ちゃんと送ってくるのよ、晩御飯は遅れてもいいから」

「……わかった」


「お邪魔しました」」

「オジャマシマシタ」

「はーい、またいらっしゃいね」

「じゃいってくる」


 2人が並び、1機が追従するように歩く。


「私、これから普通の人生おくれるんだよね……」

「ああ、全部解決だ、ものすごく……長い時間よく頑張ったな」

「うん……ありがとう」


 そこからは特に会話もなく黙々と歩き続ける、色々あり過ぎて頭の整理をしたかったし、普通の道で喋れることは今が無い気がした。


 与謝峰家前に近づくと、ちょうど家の方向に向かって買い物袋を持った与謝峰ママが歩いていた。


「あら、琴ちゃん?……あれ?服どうしたの?あれ?新しいお友達?と優斗さん」

「あ、ママちょっと色々あって……家の中で話していい?」

「わかったわ、あ、あの子たちがいるからご飯の支度終わってからでいい?あ、材料足りないわね……」

「あ、俺は良いです、家で夕ご飯食べるんで」

「そう?折角なのに……」


与謝峰さんがチラッとこちらを見る。


「あ、自転車……置きっぱなしだったよな、取ってくるわ」

「え?あ、ありがとう。鍵これ」

「いつのまに……じゃ、ちょっと取ってくる」


 俺はサクッと体に魔力をまとわせて自転車の場所に移動する。誰にもいたずらされた形跡はなく大丈夫みたいだ。俺の自転車はチェーン切れてるから誰もとらないだろうから明日でいいか……そんなことを考えながら与謝峰家に自転車を漕ぎながら移動する。家族での夕ご飯もある事だからゆっくり行くか……





「さて、どう言ったらいいものか……」


 色々と説明するにもどうすればいいかわからないし、なんか今日は親御さんに挨拶をしに来た気分にもなってしまっている。俺は一呼吸おいてから与謝峰家のチャイムを押す。


「あ、待ってたよー入って」


 与謝峰さんの声がしてトタトタとドアを開けに来る。


「私たちご飯食べちゃうから、ガーコと一緒に私の部屋で待ってて、変なところは漁らないように!」

「わかった……ガーコになったのか……」

「あなたが命名したんでしょ?」

「ちゃんとした名前つけてあげようよ……」


 与謝峰さんの部屋に案内されるとガーコが部屋の色々な資料を開いて物色していた。ものすごい量の本の部屋だった。さすが前世賢者……


「あ、あんまり見ないでね……じゃ、ちょっとご飯食べたら呼びに来る」


 二人きり?になるとガーディアンが話しかけてくる。


「リディ、私の呼称はガーコになったのでしょうか?」

「あ、仮で呼んでいるだけだ……すまないな。名前はなんて言うんだ?」

「あちらの言語で『未来への希望』と名付けられていました」


 思わぬところで女神様達がどういう思いでこのガーディアンを送ったかを考えされられてしまった……


「……あ、ああ、長いな……のぞみちゃんでいいな」

「わかりました。〔のぞみちゃん〕で登録します」

「それで、こちらに送られた理由はなんだったんだ?」

「女神様が想定した期間を過ぎたため、確認及び催促、現状報告用のために送られてきました」


「え、えっと……?俺がセレスの浄化を想定通りに行う……?」

「はい。思春期を超えたはずなのになにも変化が無いのがおかしい!何かのトラブルが起きたとしか考えられない!と女神様のお言葉です」


 あれ、説明を受けてるのに、なんか訳が分からなくなってきたかも、なんで思春期が関係あるの?どういう事?


「あちらからこちらの世界の事はわかるのか?」

「邪神の残滓、女神様の祝福が戻ってきていないので、両名とも生存している状態なのは把握していました。女神の祝福を利用してあちらの世界からある程度は感知することが可能です」


「えっと、思春期って……えっと……えっと?」


 のぞみちゃんが何を言っているかわからなかった、女神様何考えてるの???


「女神様が授けた力の中には、レビィの想いを転生してからも忘れず迷わない様な祝福を混ぜたそうです」

「え?んじゃ俺のこの思いって前世を引き継いでるの?」

「記憶が完全に戻る前の事は正直判断しかねます。が、状況から推測すると転生してからの人格が原因と判断します」

「んじゃ、俺が偶然、与謝峰さんの事を好きになっちゃったのね……うーん……何かよかったわ……」


 女神様の御力といえど、前世の記憶の意志で今の俺が完全にコントロールされていて誘導……と言うのはちょっと嫌だった、俺はやっぱり俺の意思で動く俺でいたい。


「あ、兄弟たちは元気か?レリィとかテルとか義勇団のみんなは?」

「はい、皆さんご存命で元気にしております。あなたたちが転生後、主にセレスのおかげで邪神勢力の弱体化に成功したので、そのまま攻勢に出て現在のところ優勢を維持しております」

「そうか……良かった……でも優勢止まりなのか……」

「今回の邪神の残滓を残らず浄化出来たことにより、邪神自体の弱体化が見込まれます。おそらく今回の異世界渡りを利用して邪神の位置を探知、襲撃をかけている可能性が非常に高いです」

「!まじか……俺らのやった事……無駄じゃないんだな……」

「はい、おそらく」


 ああ、よかった、俺のわがままでみんなに迷惑をかけて来たから……少しはみんなに返す事ができたかな……




「レビィ、伝言を預かっております」


「へ?」


「妹のレナ様からです。兄ぃ!いい加減ウジウジするのはやめろ!私たちはもう予定より三年も待ってるんだ!!早く決着つけや!!!、あ、これほんとに向こうに届くの?……メッセージ変えようかな……あ、わたし子供二人できた、こっちは元気だよ」

「ぐっ……あの、あちらでは何年経っているのでしょうか?」

「此方の世界と同じ時の流れを有していますので17年ですね」


「続きまして、兄のコーム様からです。まぁ……なんだ……お前……昔から恋愛系はちょっとダメだったもんな……もう転生しちまって別人だから言うけど、はたから見れば相思相愛の状態でウジウジ悩むのを見てるとなんと言っていいかわからなかったぞ。そっちで、まぁ、おまえがうまくやらんと俺たちもうまく行かないらしい……ので頑張れ」

「えっ……?」

「続きまして、犬族の戦士 ラリィ様からの伝言です…………」


 暫く俺の転生前の友人、戦友からのメッセージが届いた。悶絶ものだった。俺は前世で何を考えていたんだろうか……今もあまり変わらない気がする……ひとつわかる事はもう少し押していけと言う事だろうか……まぁ、みんな元気に頑張っているみたいだからいいか……


「最後に女神エネリエス様からの伝言です。ごめんなさい……あれだけ祝福して助ければ簡単になんとか行くと思っていたの。この子を送るから何かの助けになれば……ごめんなさい不出来な女神で……」

「ご迷惑をおかけしてすみません……」

「伝言は以上になります」



 懐かしさと恥ずかしさとにさいなまれる中、与謝峰さんが部屋に戻って来る。



「……なんか部屋の空気がおかしいかな?2人ともちょっと下まで来て」


 リビングに降りると食卓が片されてコーヒーの用意がされてる。ひとつだけ水だな……のぞみちゃんの分か?そんな事を考えていると、お茶請けを持って与謝峰ママが入ってきて椅子に座る。皆がちょっと落ち着いたら与謝峯さんが話をしだす。


「えっと、ママ、まずこの子なんだけどしばらく家に置いて良いかな?」

「えっ?……まだ未成年よね?」

「この子、ガーディアンと言うゴーレム……簡単に言うとロボットなの」

「のぞみちゃん、腕の形態変化やってみて」

「あれ?のぞみちゃんになったの?」


 俺が説得用にガーディアンに命令をだす。ガーディアンの腕が変形しロボットの鎧型になる。もしかしてロボットと紹介したからロボットっぽくなったのか?


「……あなたと居るといつも不思議な事が起きるけど、今回はすごいわね……」

「ママに以前話した異世界から……私達を助けに来たの」

「……本当に……信じていなかったわけでは無いけど、本当なのね」

「それで、この子を送り返すには色々調べものとか準備が必要なので思ったより時間かかりそうなの、ロボットだから食費とかはかからないし」

「えぇ、大丈夫よ、あなたがお願いして来るなんて……良かったわ、あなたの運命がいい方向に行ったのかしら?」

「うん、ママ全部良い方向に行ったわ……私、普通の人生を送っても大丈夫になったの。恋愛もできるようになったし……子供も……大丈夫になったの……」


 与謝峰さんがウルウルしてしまう。目を見開いて驚いた与謝峰ママが席を立ち与謝峰さんを優しく抱きしめる。


「本当なのね?良かったわ……長く……長く苦しんでたもんね、本当に良かった……」


 与謝峰さんが泣き出してしまう。俺は記憶を取り戻して数日だから分からないが、産まれた時から呪われる運命、邪神の残滓に呑まれたら魔王と化す状態で暮らし続けるのはどのくらい辛い事だったんだろうか?俺の想像を遥かに超えていて理解できない気がした。長く連れ添い隣にいた与謝峰ママの方が遥かに知っていると思った。


 与謝峰さんが落ち着いてきたので、与謝峰ママが話を俺に振ってきた。


「あなたが治してくれたのかしら?私達を治したように?」

「ええ、そう言う事になります。が、俺のせいで遅くなってしまい申し訳ありません」


 与謝峰さんと与謝峰ママに頭を下げる。俺が想定通りに普通に記憶を取り戻してたら、もっと早く与謝峰さんを解放出来てたもんな……本当に申し訳ない。


「顔を上げてください!事情はよくわかりませんが娘を治してくれたのです。謝る必要はありません、……本当にありがとう」

「羽雪くんは全然悪くないわ、おそらく私のせいなの」


 あれ?どう言う事?と思わず与謝峰さんの顔を見る。


「優斗君が魔力に目覚めた前日に、うちのキッチンで油の火事が起きそうになって……危ないと思ったから魔法を使っちゃったの……」

「あの時ね、私が油用じゃないコンロでやってしまったやつね……」

「僕が間違えて水かけちゃったやつだね……ごめんなさい」


与謝峰家の懺悔大会になってしまった、そんな気はなかったのに。


「樹!部屋にいなさいって言ったわよね?」

「ママ、丸聞こえだよ、凄い話してるから来ちゃったよ」


 弟君の後ろに妹ちゃんがいて恐る恐るこちらを覗いている。

与謝峰ママが慌てて2人を2階に追い立てる。


「今日は特別に夜もタブレットつかっていいから!ちょっとだけ大人しくしてて!」


「続けるね。私がこの世界に来て初めて魔法を使ったのがあの時なの、多分私の魔力か邪神の残滓を察知して、優斗君が前世の記憶を取り戻したと考えると色々納得出来るの」

「そう言えば最初の魔力感知の時に黒いモヤが少しだけあったね」

「つまり、私が生まれてすぐ魔法を使っていたら……」

「うーん。それは無いかな、多分小さい時だと体から小さ過ぎて対応できなかったと思うし、逆に時間経ってからだとのぞみちゃん無しだと負けてたと思うよ」


 赤ちゃんの時に邪神勢力に襲われていればほぼ勝率はゼロ、対邪神用の剣が無い状態であの数のゴーレムは倒せなかったと思う。ほんといいタイミングでのぞみちゃんが来てくれた。


「でも3年前に魔法を使えればパパは死ななかったかも……」

「琴音、あなたのせいでは無いと言ってるでしょう?突然の交通事故なんて防げる訳ないでしょう……」


 のぞみちゃんがフォローを入れてくれる。


「魔力を開花させていないこの世界の人間にはセレスの呪符魔術、及び付与魔術の効果は軽微と予測されます」


「……そっか……どうやってもダメだったか……」


 やっと納得した様で空を仰ぎ見る与謝峰さん。俺はその様子を見ながら部屋の様子に違和感を感じ魔力感知をしてみた。ああ……なんだ……ずっと見守ってくれていたんじゃないか……


 与謝峰ママがふと疑問に思った様で尋ねてくる。


「優斗さんもあちらの世界の人なのかしら?」

「はい、与……琴音さんとは友人……戦友に当たります」


 与謝峰さんの顔が若干赤くなる。ちょっと恥ずかしいもんな、前世のことを話すのは。


「!あら?あら?もしかして話にあった憧れのナイト様かしら?」

「ま、ママっ!」

「ふふっ」


 与謝峰さんの顔が真っ赤にそまる。それは図星と言っている様なものだよ……前世の仲間のメッセージは本当だったんだなぁ……もっと向こうでもちゃんと誘っておけばよかったよ。


 その場の空気を壊す様にスマホの着信がある。母ちゃんからだった。

【まだー?向こうのお家に迷惑かけないのよ!】

 確かにちょっと長居し過ぎたか?


「あー……じゃあ俺そろそろ……」

「う、うん、時間も遅くなっちゃったね」




 与謝峰さんと与謝峰ママとのぞみちゃんが玄関まで見送ってくれる。



「あ、言い忘れた……」


 俺は慌てて与謝峯さんに伝え忘れてた事を言う。


「部屋に戻ったら、魔力感知をした方が良い。あの様子だと……多分もうあまり時間無いかも……」


「ん?わかった、なにかしら?」



「お邪魔しました、それじゃまた!」

「うん、また学校で!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る