出勤
「さぁ、これに乗り込め!」
でかでかとFCUと赤文字で書かれた黒い大型トラックに後ろから乗り込む。これをデザインしたやつは間違いなく厨二病だろうな。
「現場には毎回これで向かう。現場では既に政府の職員が住民の避難を済ませているハズだ。悪魔さえ殺れれば存分に暴れて構わないという訳だ!」
内装は横長のベンチが壁に背を向け、向かい合うようにして2つ、そしてその脇には通信機と大量の武器が壁に掛けてある。
「ここに沢山ある武器は使ってもいいのかしら?」イレーネは武器が気になるらしい。
「もちろん。好きに使って貰って構わないが、君に必要か?能力で作れそうなもんだが。」
「さっき言わなかったかしら。銃とか複雑なものは作れないのよ。」
「そうだったな。ん?...通信が入った。テロンC地区にも悪魔が出現したらしい。シズ、イレーネ、タオン。お前らは3人はA地区の少し手前のC地区で降りてもらう。初戦で悪魔退治経験者が居ないのは酷だが、俺とジョウがA地区の奴をすぐぶっ倒して向かうから、持ちこたえてくれよ!」
「チッ、どうせ死ぬなら派手にやってからの方がいいよな。俺ぁ、悪魔1匹1人で殺ったことあるからよ。余裕だと思うぜ。」
「「頑張りますっ」」
程なくC地区につき、3人はそれぞれ武器と通信機を手に取り悪魔の元へ向かった。
「いやぁ、しかしこのほぼ同時かつほぼ同じ場所で悪魔が出るたぁ珍しいこともあるもんだな。メンバーが増えてからで良かったわ。」
「珍しいことなのか。なら不足の事態もありえそうだが、大丈夫なのか。」
「俺は10体以上悪魔を狩ってるが、こんなのは初めてだな。だが、毎回何かしらは初めてのことが起こる。いちいち気にしている余裕なないんだ。」
思った以上に過酷の様だな。この調子だとメンバーが入れ替わる速度も目まぐるしんだろうな。
「さぁ着いたぞ。おっ、降りて早速悪魔のお出ましだ。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます