第3話 腐敗と教徒の町エリカヤム

「第3回 楽しい日本語話し方講座のお時間です。」


 「今日は日本の街並みと共に、日本に住むなら使えて当然の言葉を幾つか紹介していきます。」

 こうして英語3級筆記落ち講師のエリザビスと、イタリア系留学生のガン牌おっぱいは日本語を学びながら街を探索を開始するのでした。


 まずこちら、シャッター街のジン町には楽しいがいっぱいあります。

 そこの路上のシンガーみたいな吐き娘は、いつも何かしら吐いてます。

 胃酸とかヘドロとかを血みどろになりながら吐いてますが、これが日本の楽しい文化です。これが日本の楽しい文化です。これが日本の楽しい文化です。

 吐き娘は魚といって蛇の焼いた物をPayPayフリマで、手数料等を差っ引いて切りのいい数字が手元に来るように計算して売っていたので仕方ないです。


 その隣に吐き捨てられているのが、あの手この手で難を逃れるビーボーイです。

 彼はスターリンの手や、レーニン、バスコダガマの手を持っていますか?

 正解は赤黒い手と、軍手でした。もし会ったなら、痰唾をぶち差し上げましょう。ご覧の通り嬉しそうに痰をグワシマテ!グワシマテ!と食べていますね、蹴ってあげましょう。

 「センセイ、コンナンジャニホンゴワカラナイデスヨ。」ガン牌は今までの不安と、握り込んだ先週のレシートを講師にぶつけました。


 微弱な紙の塊は講師の皮膚を剥がし、それを空気ネズミは貪り消える。事の数秒で空気ネズミは全長1mのものまで現れては透明になって消えていった。

 つまりはこの世界全てが偽物、リアル、リアルは全てガン牌おっぱい自信の世界だったのである。

 「そう私は講師エリザビスではない、ガン牌おっぱい貴方自信なんです。目を覚ましなさい、ガン牌おっぱい」

 「ソウカ、スベテガワカッタ…私はそもそも流暢に日本語が喋れる。」

 吐き娘も、あの手この手で難を逃れるビーボーイも、ロジクールおじさんも、カップラアンバサダーもみんな私だったんだ!


 「ガン牌おっぱいに幸あれ!」


 「ガン牌おっぱいに幸あれ!」


 「ガン牌おっぱいに幸あれ!」


 そう目に見える世界は全てが仮の物、本当の物など何も見えないのでございます。


 あゝガン牌おっぱい、あゝガン牌おっぱい、あンおっぱい、おっぱい

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