最終話
洋館に戻った途端私はすぐ赤井先生のところに行った。
悔しくて悔しくて悔しくて悔しくて悔しくて私がレナに対する愛が人に負けるなんて。
「どうした?どこか調子が悪いの。」
「いえ、実はお嬢様の具合についてお伺いしたくて参りました。」
「真面目な顔だな、だがそれが私の口から言うべきことではない、仲が良さそうだし、本人に聞いてみたら?」
「ただいま。」
部屋に入ると、ベットで横わたレナを見つけた.
「お帰り。」
レナがずるい子だ。目が閉じて声出さなくても決して寝ているの意味ではない。
私は彼女の頬に軽いキスをした。今の私たちは何をしなくても相手の愛を深く感じられる。
レナのために何かしたいよと思ってるが、高校中退の女子には何ができるのだろう。
私は躊躇って、ずっとレナの顔を見ていた。レナはまた賢く私の心配事を見通した。
「私はもう納得したよ。16年まで生きていて、貴女と出会って本当にもう悔しくもない。」
「そろそろママのところに行かなくちゃ。」
「嫌だ!」
「私の名前知ってる?レナじゃなくて本当の名前。」
「え?」
「私、実はハーフなんだよ。父はイギリス人で、母は日本人。」
「名前はLeona、Leona·De·Schneider。Deは家族の苗字、Schneiderはお爺さんの苗字」
「レオ。デ。。」
「レオナでいいわ。」
「でも私はこの名前気に入らなかった。この中に私を産んだ母親の苗字がないから。酷いでしょ?」
「ママは日本人、だから私は自分に日本っぽい名前をつけた、レナと。」
「あなたとの出会いは本当に運命だった、同い年、レイナって子が私のそばに来た。」
「最初は友達が欲しかったけど、貴女が色々してくれて、好きになった。」
「色々とは?」
「あの夜のことかな、貴女が口で水を飲ませてくれた、おっぱいも舐められた。」
「あれは。。」
「分かったわよ、きっと私がママとか泣いて叫んで貴女は見ていられないからそうやってくれるでしょう。可愛いと思うわ。」
「私は本当にままのことが好きだった、居てほしかった、けれど。。」
「だから君がいてよかった、君がこう慰めてくれてよかった。だから私はあの時、恋の意味で君を好きになった。」
「レオナ。。」
私は何もできず、ただ彼女を抱き締めて泣いた。
あれから三ヶ月の間私は音羽さんと共に、様々な資料、伝聞などを調べてみたが、結果としては「レオナの病気の治療方法」について何の成果も得られなかった。
でももう一つ大きな発見がある。
最初の手がかりは音羽さんのセフレから聞いた。彼女は東大の医学生で、お嬢様のことを聞いたらなんか怪しいだと思って三人で詳しく調べてみた。
その調査の結果、レオナお嬢様は元々病気ではなかった、むしろ人に毒されたんだ、あの赤井先生に。
「どうしてこんなことした」酷く拷問した後、彼女やっと白状した。
レオナの父がレナを死なせたいんだ、正妻の子ではないから。
でも急に死なせるのも色々問題があって、特に今の記者が賢くて簡単の手段を使ったらすぐバレる。
だからレオナをこの屋敷の閉じ込め、外からの連絡も断絶、そのまま慢性中毒でレオナを殺す。
最初私がここに入れるのは音羽さんが大金で賄賂した、お嬢様の願いを満足するために。
事情をわかってる以上すぐレオナに解毒剤に使い、彼女はどんどん回復した。
あれから私たち四人はアイスランドに移住し、結婚していた。
END
日溜まりの君 星野すみれ @Sumire44
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます