第10話
あの日から三ヶ月経って、この間私はぞっとレナと同じ部屋に住んていた。
レナは私が思ったよりエッチのことが好きだった、病気のせいで快楽主義になったのか分からないけれど、時にレナの部屋で、時に私の部屋で、夜のガーデン、昼間の車内までした。
とにかく私たちは毎晩イチャイチャしていて、今覚えば顔赤くて恥ずかしい時間だった。
最初はまだ未熟っぽくけど、だんだん上手くなってきて、お互い敏感なところを知っていて、本気出せば相手を十回も行かせる感じがした。
でも私は全く嬉しくもなかった。
私もう気づいた、彼女の体は今でも徐々に冷めていく。
「今仕入れに行くけど、ちょっと付き合ってくれる?話があるの」
私が階段を降りた途端、音羽さんは話しかけてくれた。
私は頷いて同意した。
音羽さんは以前と変わらなかった。メイド長として部下特に新入りに厳しいけど、仕事をきちんとやっていて、レナの前でも馴れ馴れしいだった。あの淫靡な作法に見慣れてないけど、悪い人ではないと理解していた。
彼女がいなくなったらこの屋敷にどうなるんだろうか、私は想像すらできなかった。
私は彼女が運転する車に乗って、安全ベルトをしっかり締めた。
「まさかメイド長であろうものが、自身で買い付けに行くなんて、思わなかったわ。」
「貴女本当に何も知らなかったね」
「え?」
「この三ヶ月、あの子に何も言われてないの?」
「何か隠したのかを去っておき、あの子って何だよ、貴女の雇い主でしょ?」
「あら、そうっ。本当に貴女のことが好きなのね」
「実は私、あの子の姉だった、従姉妹の」
「え。。」
「彼女が一度でもあの屋敷からでなかった、それはなぜだと思う?」
「病気のせいじゃ。。」
「それもあるけど、閉じ込められたのよ、あの子は」
「誰に?どうして?」
「あの子の父親と世代の上の者に」
「あの子が病気で長く生きられないのを知ってるのね。」
「だからお嬢様だと言っても、ずっと恥だと思われるのよ、この子の家族に。」
「そんなこと」
「前彼女のアクセサリーも盗まれたでしょ、あれは彼女の母親のものだった。」
「。。」
「メイドの中でこんな奴が多くいる。サボったり盗んだり、下劣で汚らわしい。
だから私は日本人が嫌いなのよ。」
「私はあの子を守るために何の手も使った。メイドたちを抱くのも手段の一つ。まぁ、私個人の欲望もあるけどね。」
「彼女たちを制限しないと、気が収まらないわよ。前回の事件も、情報を漏らしてくれる子が居てじゅえりを失う前に奪ってきたわ。」
「でもレナのこと好きでしょ。どうしてあんな」
「ええ、好きだわ。この世の誰より好きだと思う、貴女よりもね。」
「でも結局私は彼女のところに届かなかった。」
「恋という感情を生み出すためには、やはり何か特別なものが必要だ。」
「普通に兄弟がどれだけ親しくだろうが、恋人にはなれない。特別じゃないから」
「愛されなかった私は寂しかった、レナじゃなくても誰かの温もりが欲しかった。」
「だから私は清らかな新入りまで手を出した。憎らしいわね」
「でも私一人じゃないわよ、彼女たちの中にもこうやってお互いに慰める人が多いの。屋敷に男の人もいないんだから。」
「呆れたわ。」
「別に驚くことじゃない、メイドの皆は二十歳を超えた大人なんだから、貴女のような16歳の娘と違うのよ。」
「もう着いたわよ、降りて。」
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