第7話

「私はもう長く生きられないわ。」

「だから、私が死ぬまで側に寄って。」

「私の大切な___」


「はっ!!」

悪い夢を見てしまったように私は恐怖から目を覚めた。

あれは夢なのか、現実なのか頭が痛くて何も分からない。

今の私は横になって白い天井を見ている。

「あ、ここは見知らぬ部屋だ」と鈍く思った。

だが実際隣はメイドさんがいて、名前分からないけど、ここはお嬢様の屋敷内だとすぐ分かった。

「おはようございます、玲奈様。」隣にいるメイドが話しかけてくれた。

なぜ様をつけるのが分からないけど、おかげで何が起きたのか僅かな記憶を思い出した。

そうだ、私はレナお嬢様の所に気を失って倒れたらしい。

どうして倒れたのか、誰が私をここまで運んできたのか全く覚え出せない。

ただこれを考えるだけで胸は重くなる。

痛くて辛くて苦しくて悲しくて耐えられなくて逃げられなくて私は呆然とした。

「玲奈様はしばらくここで泊まっていいとお嬢様がそうおしゃいました」 

「ありがとうございいます、レナお嬢様にお礼を言わなければ」

私は立ち上がろうと思ったけど、手足に力がないことをよく分かった。

「待ってください、赤井先生によりますと玲奈様は栄養不調のせいで倒れたそうです。ですからここでちゃんと休むのが一番いいかと存じます。」

「そうですね、迷惑かけしました。」

「そんことはないです、今の玲奈様はここのお客様ですもの。」

「今食事を持ってきますから、玲奈様はもう少し寝たほうがいいと思います。」


この後、音羽さんが私の部屋に来て「今後の生活のために屋敷全体のご案内をしていただきたい」と言った。

私は正直怖かった、昨日音羽さんがあの部屋でしたことを思い出して、この人が好きになれないわ。でも断る術を知らず、私は受け取った。

外側は高い塀と警備室があって、正門から入るとうねうねと長く伸びる上り坂があった。

道の両側には木や花が育てられていて、今は夏だから百合、紫陽花、向日葵が咲いてすごく綺麗だと思う。

「お嬢様はここのお花が大好きで、よく直々にここきて水を撒くわ」

「ええ、とでも綺麗だと思います。」

「お嬢様がどんなお花が一番好きなのか、当ててごらん」

「えっと、紫陽花でしょうか、お嬢様の瞳は紫陽花と同じ青く輝いてますから。」

「違うよ、お嬢様は白くて純粋なのが好き、だから百合が正解」と目の前の女は笑った。

この女は白人の顔で日本語をペラペラしゃべてるのを見て、なんか不快な気分になってきた。

邸宅の後に三階たてがあって、メイドは大体そこにすんでいる。

洋館に住んでるのは。お嬢様、メイド長、私三人だけで、私の部屋は客室という。

部屋に戻ったら、気になることがたくさんあって眠れないと感じた。

私が意識失って倒れた前に、一体何が言われたのか。

その後の数日、私の一日の大半はお嬢様と一緒に過ごしている。本を読んだり、おしゃべりしたり、遊んだり、散歩したりしている。給料は無くなったけど、毎日楽しかった。

それといつの間にか、レナお嬢様を「レナ」と読んだ。

最初はすごく失礼だと謝ったけれど、レナお嬢様は私にとって、言わば、「恩人」とも言えるでしょう。でもレナお嬢様は「この方がいい、好ましいわ」と許してくれた。


甘い甘い日々なんだけど、私は幾つ変なことに気づいた。

一つはお嬢様が全然ここから出ないことを。

このような屋敷に住んだら、お金の困りがないと分かってるが、街に出るのもいいじゃない、何か理由があるのか、私には想像できない。

二つはあの音羽さんという女がほぼ毎日色んな子を自分を部屋に持ち込んでいたこと。またあの日のような淫らなことをしてしまうのだろう。正直気持ち悪いと思ってる。彼女だけじゃない、むしろこんなことはこの屋敷にいるメイドさんにとって普通のことだった。それについてお嬢様は知ってるのでしょうか、まさかレナまで。。いやそんなこうはないと思う。あんな清らかな瞳を思い、さすがそう考えられないわ。

三つはこの数日、私は毎日お嬢様と庭で散歩していた。近くで見るとやはりお嬢様は「体が弱い」と感じてしまう。そして「どんどん弱くなってきた」のも分かった。そのせいで外に出られないのか、心配だと思う。

昨日庭でレナお嬢様と散歩する時レナはお花のことで少し喋った。

「お花について中国ではこういう詩があるのよ。」

「見よ春の、尽きんとし花散りしきる。

これぞこれ、老いも若きも死する時。

一朝に、春の尽き、若きも老ゆれば。

花は散り、人も失せ、行き方知らず。」

私はレナが言いたがるのを知っている、でも調子を合わせて言ってはいけない。

「でも中国の詩だったら、年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからずってのもありますよ。図書館で読んだことあります。」

「この百合の花びらは、私と似でいると思わない?」と言ってレナはちゃんと立っていられなくなった。

私はお嬢様をグッと手で支えて、「大丈夫ですか」と焦って聞いた。

「玲奈、部屋まで支えて、お願い」レナは弱気で言った。

「はい。」

今夜が更けて、皆くだびれて眠っていた。私はずっとレナを胸に抱き寄せていて、彼女のベットに置くまで。

部屋までくると、当番に当たるメイドと会った。

「すぐ赤井先生を呼んできて、早く!」

「はい!」

赤井先生来た後私二人はずっとに付き添っていて、全く不安であった。

約十分後、先生が外に来た。

「もう大丈夫です、このままお嬢様を休ませてください。」

「不安でしたら隣に見守ってもいいが、決して彼女が寝ている間に体を持ち上げるのはいけません。」

「かしこまりました。」

先生が行ったから、私はすぐ部屋に入ってレナの様子を見ていた。

レナがぐっすり眠ているのを見て、私は少し安堵した。

その後私はずっと隣に座って、レナのことを見守っていて、居眠りをしていた。

突然、レナが寝言を言うように「水、お水」と

私それを聞いて、すぐぼんやりした。

私は水を持ってきて、飲ませようと思った時、レナがむせるかどうか心配で動きを止めた。

少し考えると、いい考えが思いついた。

私はしばらく水を口に含んでいて、そのまま口でゆっくりと飲ませた。

キスではないけれど、レナの唇も舌もとでも柔く甘かった。

終わった後、私は元に戻ってレナの見守てる。

約三十分後、レナはまた苦しそうで何かを囁いた。

「マ。。マ、おかあさん」と泣いて言った。

私は心配してたまらないけど、どうしようかなとよく悩んでいた。

今の私にできることは、今の私がレナのためにできることは?と考えがなら、私はある決意をした。

ドアの外はメイドが立っているのは知っている。

それでも私のやるべきことは変わらない。

私は立ってきて、上半身に着ていた服を下着まで脱いだ。

そう、朝倉玲奈は凄く普通な人だけど、一応女だ。

私は裸になって、自分の胸をレナの口元まで差した。

レナは囁いを止めて、私の乳首を舐めてきた。

私の右手はベットに支えて、左手は口をしっかりと覆っていて、自分のうめき声を漏らさないように。

今の私は胸でレナの唇を感じている、やはり先と同じ柔くて潤い感触だった。

「だめ、もう。。」

頭の中がレナのことを心配してたまらないのに、右胸からどんどん強い刺激が伝わってきて、泣きそうになってきた。

間もなく、私の右胸はもうレナの唾液に塗れて、ちょっと左胸に変わった。

あっ、またあの強い感触。どうして女の子は胸触られてるだけで、こんなに気持ちいんだろう。

出し抜けに、私はあの女のことを思いついた。音羽というレナに信頼されるのに裏で色んな淫らなことしてしまって、あんな女のに触られてもいい気持ちになれない。他のメイドもそうだ、嫌いじゃないけど、さわられたいのはレナ、彼女一人だった。

レナは口を止めて、また熟睡したらしい。

私は地ペタに浸り込んで、パンツが酷く濡れているのをやっと気がついた。

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