第4話 神社の輪っか
これは先日、嫁と海辺のあたりをドライブしてた時の話です。
ネットで見つけたお店にランチを食べにいこうと少し離れた所にドライブがてら向かっていました。
細めの路地を抜けた所に神社があるのを見つけ、通りすぎながらチラッと眺めていました。
広めの駐車場の奥に森と鳥居があり木々が生い茂っているのか鳥居の奥は暗くて良く見えませんでした。鳥居の所に大きな茅の輪の様なものがあって沢山の人がその前に居ました。
こんなところに立派な神社があるんだなぁ
何か催し物でもしてるのかなぁ
とか考えながら通り過ぎて目的の店へ向かいランチを楽しみました。
その帰り道、またその神社の前を通った時にびっくりしました。鳥居の茅の輪が無くなっていたのです。そして鳥居の前に居た大勢の人も全く居なくなっていて閑散としているのです。
行きに通ってからまだ1時間も経っていません。
「あれ!?」
っとつい声をあげてしまい、嫁にどうしたの?と聞かれたので行きに見た光景と先程の光景を説明しました。そうすると嫁から驚きの返答がありました。
「私もちゃんと覚えてないけど行きも駐車場に車1台もなかったと思うよ。それに今は神無月だから神社で催し物とかやってないんじゃない?茅の輪は見てないから分からないけどそんなに大きいものなら覚えてそうだけど。」
確かに今は10月です。まったく無いことはないでしょうが確かに催し物をやってる事は少ないでしょう。やっていたとしても午前中だけで終わったりしてることは無いと思います。
それでは私の見た輪っかと人々はなんだったのでしょうか?
それに今気づいたのですが帰りに鳥居を見た時はその奥にお社が普通に見えていたのです。
あの輪っかの向こうの闇も、私の見間違えだったのでしょうか?
それとも、異界に繋がるナニカを見てしまったのでしょうか?
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