第12記:鎮魂曲

 両手に買物袋をぶらさげて、家に戻った。収納後、居室に行き、もうひとつの愛機、ニンテンドーDSを起動させた。ラジオの演芸番組(漫才・漫談・落語の三本立て)を聴きながら、エルミナⅡの続きをやった。冒険の2周目。我が遊撃隊は、最終ダンジョン「聖礎コントラキオ」へ駒を進めた。

 現時点の部隊編制は「戦士・忍者・神女・召喚師・司教・盗賊」である。迷宮の深部に潜り込もうとすると、どうしてもこういう顔触れになる。


★演芸番組とは『真打ち競演』(NHKラジオ第1)のことである。最深部の敵がどうしても倒せず、続行を断念した。


 アイテムの鑑定能力を持つ司教と宝箱の解除能力を持つ盗賊の二職業は、絶対に外せない。貴重品以外のアイテムはどんどん捨てていかないと、背負い袋(荷物袋)がすぐにいっぱいになってしまう。

 モンスターたちが持っている宝箱には、様々な仕掛け(罠)が仕掛けられている。解除に失敗すると、壊滅的ダメージを被る場合がある。麻痺や石化、爆弾の破裂も怖いが、一番恐ろしい罠は「テレポーター」である。これが作動すると、強制的に迷宮のどこかへ飛(跳)ばされてしまうのだ。

 もし「壁の中」にワープすると、どんなに強いパーティーであっても即全滅である。画面に六つの墓石が並び、荘厳な音楽を聴かされる破目になる。


★「壁中転送」は最も悲惨な死に方のひとつだろう。想像するだけでも「ゾッ」とします。


 攻撃の要であるカーマに『鋼獲鳥』という奇妙な武器を装備させる。敵に命中すると、一定の確率で「睡眠」「猛毒」「沈黙」「混乱」「魅了」の効果が発動する。忍者専用の品だが、デビリッシュ(悪魔と人間の混血児)以外の者が触れると、多分呪われるのではないかと思う。まだ確かめていない。〔2月4日〕


★デビリッシュはデビルマンを連想させるキャラクターである。


♘バジルF7〔鬼・悪・LV147戦士/HP1138〕武器:巨人の斧

♘カーマK5〔魔人・悪・LV123忍者/HP645〕武器:鋼獲鳥×2

♘ラインX1〔傀儡・中立・LV108神女/HP598〕武器:聖女の槍

♞マリオN7〔魔人・悪・LV86召喚師/HP413〕武器:ジョーカーロッド

♞バジンB9〔魔人・悪・LV194司教/HP960〕武器:蛇のメイス

♞ファルコン〔人間・中立・LV297盗賊/HP1398〕黒曜石のブーメラン

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る