銀河の覇権 お好み焼き
「おお〜綺麗に焼けたなぁ。さすが銀河帝国の王子!」
お好み焼きを綺麗にひっくり返す銀河帝国王子かぁ。権威も威厳も一切感じない。
「ふん!だから言ったであろう。我に任せてれば間違いないのだ」
お好み焼きをひっくり返しただけで、こうも自信満々にされると腹立つな。
でもおかけで旨そうに出来た。
「食おうではないか。もう我はお腹がぺこぺこだ」
「いや待て。見てろよ〜」
俺が待ったをかけたせいで、なんじゃ〜早よせい〜と抗議してくる。
それを無視して俺は両手にマヨネーズとソースを構える。絶妙な力加減で押しながらマヨネーズとソースを交互にかけて、お好み焼きに綺麗にしましまの模様を書く。
「おお〜大したものではないか!この一芸の為に生まれてきたのだな」
ぱちぱちと拍手してくる。なんだろう、褒められてる気がしない。
「いただきます」「いただきまぁーす」
王子に語尾を伸ばすなと怒られた。別に良いじゃないかそのくらい。自分と友達しかいないんだから。
「あのさ、さっき言ってたけどよ。宇宙ってどう言う勢力がいるんだ?帝国以外に」
「あぁそれはなぁ〜我が偉大なる銀河に君臨すべき最強の覇者たる帝国…」
「そういうの良いから」
王子はしゅんっとして丸いお好み焼きをピザの様に切っていく。こいつ銀河帝国の話する時めっちゃ生き生きするな。地球ではフライパンで叩かれてキャベツ切ってるのに。
「えーっとだな。勢力図で言えば帝国が1割、小狡い共和連邦が2割、浅ましい自由同盟連合が2割だな」
「いや、帝国最弱やないか!ん?残りの半分は?」
お好み焼きの半分にはまだ切れ目が入ってない。
「それはなぁ。奴らじゃ」
_______________
投稿が長い間滞り大変申し訳ありませんでした(土下座)
連載を再開するので大学生と王子の日常をまたのぞいてあげて下さい。
土蛇尚
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