第48話 何気無い日常
◆
よし、では晩御飯の準備をして行きましょうか。食材は長ネギ、白菜、お豆腐、豚肉、しいたけ、えのき、かに、白滝、タラ、コンニャク、ニラ、小松菜、ホタテ、ソーセージ、うどんを入れましょう。私達三姉妹は現在台所に居ます。
「エルちゃんがお手伝い出来る事は……」
「――――――!」
「よしよし♡ じゃあ、エルちゃんには白菜を洗って貰おうかな♪」
エルちゃんは身長が低いので、エルちゃん専用の台を用意してその上に乗ってもらいましょう。
「じゃじゃーん! エルちゃんの為に用意したピンク色の可愛らしいエプロンだよ♪」
「おお! 葵ちゃんナイス! これはイニスタ映えしそうだね♪ イニスタしてないけど」
さて、エルちゃんにさっそくこの愛らしいエプロンを着てもらいましょうか♪ エルちゃんは首を傾げて不思議そうな顔をしてエプロンを見ています。
「エルちゃん〜こっち向いてね。エプロン着ますよ〜」
「――――――!?」
「あらあら、エルちゃん暴れたら危ないでちゅよ〜」
「エルちゃん照れ屋さんだね〜遠慮しなくても良いのにね」
エルちゃんだって可愛い女の子です。可愛物を着たいでしょうに……エルちゃんにはこれから、もっと可愛い服を沢山着て欲しいですね♪
「――――――。」
「おお! 可愛い!!」
「もう、エルちゃんが可愛いのは当たり前だよ〜」
もっと目の保養をしたい所ですが、そろそろ準備に取り掛かりましょう。エルちゃんを見てたら時間はあっという間に過ぎてしまいます。
「まずは私が先に白菜切ってから、大きめのザルに入れてそれをエルちゃんに洗ってもらいましょう♪」
白菜を切る時は、外側の葉をまず取り除きます。外側の葉は、農薬が付いてる事があったり、調理しても硬いので最初に取り除いておきます。
「かえでねーたん?」
「ぐはっ……!?」
まさかの不意打ちをくらってしまいました。そんな可愛いらしい声で、かえでねーたんとか言われたら昇天してしまいますよ! 小悪魔エルちゃん……恐ろしや。
「お姉ちゃん、顔が不審者みたいだよ?」
「へ? ご、ごほん……エルちゃん、ここにある食材達を開けてお皿に乗せるの出来るかな? こんな感じに♪」
「――――――!」
「あ、エルちゃん長ネギは振り回したら駄目ですよ〜」
うふふ……何だか見ていてほっこりとしてしまいます。小さい頃は、私や葵ちゃんもこんな感じにやんちゃだったのかな? エルちゃんは色々な食材を見てテンションが上がっていますね♪ ぴょんぴょんと飛び跳ねております。
「あぁ! エルちゃん豆腐を指でぷにぷに押したら崩れちゃうよ!」
「―――――――――!?」
「あぁ……お豆腐が……」
葵ちゃんがエルちゃんの面倒を見ている間に、私も準備を進めてしまいましょう。白菜を手際良く切って、ザルに入れたら、エルちゃんの出番です♪
・・・数分後・・・
「エルちゃん〜これは白菜って言うお野菜なの♪ 食べる前に、まずはお水で綺麗綺麗にしますよ〜」
「――――――?」
「エルちゃんストップ! お野菜洗う時に洗剤は使わないからね〜流水で洗うの♪ 根元の方は泥や虫が付いてたりする事があるから、1枚ずつ剥がして丁寧に洗うんだよ〜」
私はエルちゃんの前で実演して見せてから、エルちゃんの後ろに立って、エルちゃんに密着しながら白菜を洗って行きます。こうする事で、白菜は更に美味しくなるのです♡ ぐふふ……
「――――――!」
「おお! エルちゃんお上手でちゅね〜♡」
「――――――――――――♪」
「あらあら、エルちゃんお水でぴちゃぴちゃしたら周りに飛び散っちゃうよ?」
エルちゃんがお水でぴちゃぴちゃと遊んで、台所が水浸しになってしまいます。葵ちゃんや私にも水が掛かってしまいました。
「ムムっ! エルちゃん良くもやってくれたな〜! えいっ!」
「んみゃっ!?」
葵ちゃんもエルちゃんのお顔にお水を掛けて幼子の様にはしゃいでいます。エルちゃんは負けじと葵ちゃんに水を掛けて対抗しています。何とも微笑ましい光景ですね♪
「びしょ濡れになっちゃうよ? これ以上すると言うのなら、お姉ちゃんが天使のキッスをプレゼントしちゃうよ?」
「ゲゲッ……お姉ちゃんの悪魔のキッス」
「葵ちゃん、それはどういう意味かな?」
寝る前に2人に沢山キッスしてあげましょうか。まあ、いつも2人の寝顔に何度もチュッチュしてるのですけどね。一度や二度は誤差みたいなものです。
「あおいねーたん?」
「はうっ♡ 胸が……胸が苦しいよぉ」
「――――――?」
葵ちゃんもエルちゃんの不意打ち攻撃をくらってしまいましたか……有名VTuberの西園寺モモネちゃんこと、葵ちゃん。エルちゃんの魔性の言葉【あおいねーたん】にて一撃ノックアウトです。
「かえでねーたん?」
「ああああああああぁぁぁ!! エルちゃんっ♡」
「――――――!?」
もう無理! 可愛い尊い! 思わず私の身体が勝手に動いてしまいました。やはりエルちゃんの抱き心地は最高です♡ もうぺろぺろしちゃいますよ?
「ぐぬぬ……!?」
「頬っぺたすりすり♡ あら、エルちゃん私から逃げようだなんて100年早いでちゅよ〜チュッ♡」
「お姉ちゃん落ち着いて! エルちゃん苦しそうだよ?」
葵ちゃんの行動と言動が矛盾しています。葵ちゃんもエルちゃんの身体に抱きついて反対側の頬っぺたをチュッチュしてご満悦の様子です。葵ちゃんもやはり私の妹ですね♡
◆エルちゃん視点
お手伝い中に色々とありましたけど、何とか料理が出来ました。と言っても僕はお野菜洗ってから、ほとんど見ていただけなのですけどね。僕完全に戦力外……かえでねーたんの方は、お料理を机の上に運んでからお皿を並べています。僕も手伝おうとしたら頭をなでなでされて、見ていてと言うような雰囲気でした。もう一人のお姉さん……あおいねーたんは、精霊猫のブライアンのご飯を用意しており、僕も何かお手伝い出来る事が無いかと近付いたら、またしてもお姉さんに頭をなでなでされて、頬っぺたにチューまでされました。
「うぅ……僕って役立たずでは……」
「――――――?」
「むむ、僕がお皿やおはち持って行きますよ!」
お皿やおはちを持って行くのはチョロいです! 皆んなの分を僕は食卓の上に持って行きます。
「ん? 何かこのおはちやけに長いな……いつもこっちの短いおはちでご飯食べるのに……何でだろ?」
このおはちは何で長いのかな? こっちは金属らしき物で出来ていて、先端が球体で窪みが出来ています。もしかして、これでスープを掬うのかな? お姉さんのお家は、見た事の無い物ばかりです。
「次はこのお皿かな。よいしょ」
「――――――♪」
僕はお皿を両手で落とさないように持ち、慎重に食卓の上まで運びます。しかし……
お姉さん達の視線が、僕に向けられている。僕は普通にお皿を運んでいるだけなのに、お姉さん達が僕の方を見ながらソワソワしているのです。
「――――――?」
「―――――――――♪」
あおいねーたんとかえでねーたんが、僕の傍まで来て何か言っていますね。恐らく僕がこのお皿を割らないのか心配なのでしょう……
「お姉さん、大丈夫ですから。流石にお皿くらい僕でも運べますよ!」
「――――――♡」
「お姉さん!?」
お姉さんが過保護な件について……結局僕はかえでねーたんに抱っこされて食卓へと運ばれました。あおいねーたんが、僕の手からお皿を取り上げて机の上まで運びます。僕のお手伝いする事が最早無いのです!
「ぐぬぬ……」
「――――――♪」
大きな机の周りには椅子が4つもあるのに、僕はお姉さんの膝の上に……僕も赤ちゃんでは無いので、となりの椅子に一人で座ろうとするのですが、かえでねーたんに抱っこされて再びお姉さんの膝の上に座ります。
「――――――?」
「な、何か僕の顔に付いてますか?」
「―――――――――♡」
「――――――!」
何故だろうか……いつものようにお姉さん達がニコニコしているのですが、僕を見る目が猛獣のようにギラついています。
「――――――♪」
「おお! 食材が沢山入ってゆ!」
美味しいご飯が食べれると思うと自然と笑みがこぼれてしまいます♪ これはなんと言う料理なのでしょうか? 沢山のお肉や山菜に見た事の無い食べ物が入っていますね。先程僕が指でぷにぷにして、崩してしまった柔らかい白い物も入っています。
お姉さんが僕のお皿に沢山のお肉や山菜等を入れて、熱々のスープも掬って入れてくれました。後はおはちを持って食べるだけです!
「あ、ご飯を食べる前にあの儀式をしなければ」
そう、ここのお姉さん達はいつも食べる前に手を合わせています。貴族の風習なのかもしれませんね。でも何を言ってるのか言葉が全く分からないので、僕もお姉さん達の真似をして手を合わせます。
「―――――――――?」
「お、お姉さん大丈夫です! ちゃんと僕一人で食べれますから!」
僕はおはちを両手で握り、早速美味しそうなお肉をおはちで掴んで食べようとするのですが、ここで問題が発生しました。そう、このおはちを上手く扱うのが出来ないのです! お姉さん達は器用に掴んでいつもご飯を食べて居るので本当に凄いです。
「ここは秘技串刺しを使って食べるか」
「――――――?」
この技は、僕が最初におはちを上手く使えなかったので新たに編み出した技なのだ! この技を使えば大抵のご飯は、ぶっ刺して食べる事が出来るのです!
「ぐふふ……お肉♡」
「――――――♪」
お姉さん達が僕に何かを伝えようとしていますが、お肉を目の前にした僕は、最早誰にも止めることは出来ません! 残飯処理のプロ(自称)の僕が居るので、お姉さん達がもしご飯を残したとしても僕が綺麗に平らげます!
熱々のお肉……僕はこのお肉君と再び巡り会えた事を嬉しく思う。思えばここに来る前は、道端のゴミを漁ってカビの生えたパンや食べ残しを食べたり、木の実や道端に生えてる雑草を食べる卑しい食生活だったな……ここでの生活を知ってしまった僕は、もうスラムの頃の生活には戻れない。
(僕は今幸せだ♪ お姉さん達には本当に感謝する事ばかりです)
まずはその前に、この美味しそうなお肉君を食べる前にこっちの白いぷにぷにの固形物を食べて見よう。どんな食感や味がするのか非常に気になりますね。お肉の前座に少し食べて見よう。
「まずは白いぷにぷにから食べて見よう。秘技! おはちぶっ刺し!」
何だこれは!? 全然刺さりもしないぞ!? 触れるだけで崩れるとは……こいつはどうやって食べるのだろうか? おはちでは到底食べれそうに無いな。
「ぐぬぬ……何としてでも食べてやるぅ! とりゃ!」
解せぬ……横から刺しても上から刺しても刺さらぬぞ。こうなれば手で食べるしか無いな。
僕はおはちを置いて、自分の手で白い食べ物を手に取ろうとしたのですが、ここで盛大にやらかしてしまいました。
「あっつ!! ひぇぇ……」
「「―――――――――!?」」
普通に考えれば分かる事なのに、素手で熱い食べ物を触ってしまいました。
◆
うふふ……エルちゃんがお肉とにらめっこしています♪ 可愛すぎて思わず箸が止まってしまいますね。
「エルちゃん、私が食べさせてあげようか?」
「お姉ちゃん? そうやって甘やかしてたら、エルちゃんはお箸を使えないよ? 練習させないと」
「そ、そうね。じゃあこのまま少し見守って見ましょうか。使い方を間違ってたら後で教えてあげましょう」
エルちゃんは真剣な面持ちで箸を持ちました。エルちゃんの反応が面白くて可愛いです♪ 私が知ってる二次元のエルフは、基本ベジタリアンでお肉嫌いと言うイメージが強いですが、エルちゃんはその逆ですね。お肉になるとエルちゃんは凄まじい勢いで平らげてしまいます。
エルちゃんはお肉を一旦置いて、先にお豆腐の方を食べようとしています。でも、エルちゃんはそのお豆腐を箸でぶっ刺して、お豆腐が上手く刺さらず首を傾げています。
「――――――!」
「あらあら、お豆腐はぶっ刺して食べるものじゃないよ〜」
やっぱりお姉ちゃんとして、妹にあーん♡をして食べさせるのが良いのでは無いでしょうか?
「――――――!?」
「「エルちゃん!?」」
「うぅ……ぐすんっ」
そんな熱々のお豆腐触ったら火傷してしまいますよ!? これはもう私が食べさせてあげるしかありませんね。
「エルちゃんおてて見せて? 怪我してない?」
「エルちゃんったら……今日は私が食べさせてあげるから、こっちにおいで♪」
葵ちゃんがエルちゃんを抱っこして、自分の膝の上に乗せました。妹属性が強めな葵ちゃんが……エルちゃんの面倒を見て、まるでお姉ちゃんみたいですね♪ エルちゃんと葵ちゃんがイチャイチャしてるのを見ると私も混ざりたくなっちゃうな〜
「エルちゃん? お箸はこうやって持つんだよ〜あぁ、違う違う。親指はここで、人差し指と中指はこうして……」
「――――――?」
「おお! 惜しい! エルちゃん、それとお箸の向きが逆だよ?」
良さ味が深い……葵ちゃんがエルちゃんにお箸の持ち方を教えてる姿が、まさしく仲の良い姉妹! 見てるだけでホッコリしてしまいます♪
「よしよし♪ その調子だよ♪」
「あおいねーたん?」
「しょ、しょうがない子でちゅね〜食べさせてあげる♡」
葵ちゃんが壊れた!? 葵ちゃんが赤ちゃん言葉を使うなんて……良いですね! まるで母性溢れるお姉ちゃんです! これは写真を撮るしかありません! シャッターチャンスです!
「はいあーん♡」
「――――――!」
「お肉美味しい? 熱いからゆっくり食べないと駄目ですよぉ?」
エルちゃんが美味しそうにモグモグと食べています♪ もう見てるこっちは、色々とお腹いっぱいです! きゃわいい♡ 私もどさくさに紛れて、葵ちゃんからあーんして貰いましょう♪
「葵お姉ちゃん〜私にもあーんして♡」
「もう、しょうがないお姉ちゃんだなぁ」
そう言いながら、葵ちゃんは私にもお肉をあーんして食べさせてくれました! やったね! そろそろエルちゃんにもお肉をあーんして食べさせてあげましょうか♪
「可愛いお魚釣れるかなぁ〜」
「――――――!?」
うふふ……さっそくエルちゃんが私の持ってるお肉を見ています。可愛いエルちゃん見てると少しだけ意地悪したくなっちゃいますね♪
「お姉ちゃん? エルちゃんにいじわるしたら駄目だよ?」
「分かってるよ、葵ちゃん♪」
エルちゃんにお肉をあげ続けた結果。私達の食べる分の、お肉が無くなってしまいましたが、葵ちゃんも私もエルちゃんが美味しそうに食べてくれたのでそれで満足です♪
・・・一ノ瀬家リビング・・・
やっぱり皆んなで食べるご飯は格別に美味しいですね♪ 私は現在、ソファに座りながら葵ちゃんとエルちゃんが遊んでる尊い光景を見ながらビールを飲んでいます。エルちゃんが魔法少女☆みくるちゃんのおもちゃのステッキを振り回しています。
「――――――!」
「ワッハハハ! 出たな魔法少女☆みくるちゃん! 通りすがりのVTuber、西園寺モモネが相手をするよ〜ん♪」
葵ちゃんの方がノリノリですね……しかも、西園寺モモネちゃんが出て来てる! エルちゃんも葵ちゃんもどちらも可愛いので、今宵はビールが進みますね♪ おつまみにさきいかを食べながら♪ え? おっさんみたいですって? 乙女だってさきいかや貝ひも食べたり、ビールも飲んだりしますよ!
「にゃ〜ん♪」
「あらあら、タマちゃん♡ 私の膝の上においで♪」
我が家の白猫のタマちゃんが、ご飯を食べ終わってから私の膝の上にぴょんっと乗ってきました。タマちゃんの毛並みは綺麗で、触り心地も最高ですね♪
「にゃお♡」
「タマちゃんもエルちゃんみたいに甘えん坊さんですね〜」
私がタマちゃんを愛でているともう一人の甘えん坊さんが、トコトコと私の近くまでやって来ました♪
何やらお耳の長い小さなお姫様が、頬を膨らませて私のスカートの裾をちょんちょんと引いてます。その光景を見た葵ちゃんもクスクスと笑いながらお姫様の頭を優しく撫で撫でしております♪
「――――――。」
私は少し意地悪なので、白猫のタマちゃんを抱っこしてムギュっと抱きました。その様子を見ていたエルちゃんがソファの上に乗り、私の隣りにちょこんと座りながら何やらアピールをしています。控え目に言って、鼻血が出そうです! 横目でチラチラと見てみると我が家のお姫様が頬っぺたを膨らませています。
「――――――!」
「タマちゃん可愛いでちゅね〜♡ 撫で撫で♡」
「――――――!?」
鈴の音が鳴るような愛らしい声で、私に何か言っています。必死な様子から恐らく、タマちゃんに嫉妬しているのかもしれません。
「ディフフ……堪らん」
「お姉ちゃん……外では絶対そんな顔したら駄目だよ?」
ニヤニヤが止まりません。エルちゃんが私に甘えようと必死な様子が、可愛過ぎて堪らないのです! 私も性格が少し悪いのかもしれません。エルちゃんを見てると少しだけ意地悪をしたくなっちゃうもん。
「ぐすんっ……」
「エルちゃんこっちおいで♡ 葵お姉ちゃんが抱っこしてあげる♪」
「あおいねーたん!」
エルちゃんが涙目になりながら、葵ちゃんに抱っこされています。私の心拍数が上がっているのが、自分でも分かります。エルちゃんはぷいっと顔を背けて、葵ちゃんの胸に顔を埋めて完全にいじけていますね。これは後で可愛がってあげないとエルちゃんが可哀想ですね♡
「エルちゃんいじけちゃったよ? お姉ちゃんが意地悪するからぁ」
「うふふ……ごめんねエルちゃん♡ 葵ちゃん、エルちゃんをこっちへ」
エルちゃんはチョロいので、さきいかを口元近くで猫じゃらしの様に揺らして居たら、見事に興味津々と言った感じでさきいかを見つめています。
「うぅ……?」
「ほれほれ〜♪」
「――――――?」
流石にさきいかは、エルちゃんにはまだ早いかもしれませんね。これは大人のおつまみなのですから♪
「おお! このさきいか美味しいね!」
「まさかの葵ちゃんが釣れた!?」
エルちゃんでは無く葵ちゃんが釣れてしまいました。葵ちゃんもそうえば、お酒は飲まないけどおつまみとかは大好物だったのを忘れていました。やはり、妹は姉に似ますね。
「そろそろお風呂済ませちゃおうか。今日はタマちゃんも含めて皆んなで入りましょうか」
「お姉ちゃん、胸揉むのは禁止だからね?」
「はいはい♪ 分かってますよ〜」
不慮の事故で手が滑ってしまう事は、多々あるのでそう言うのは致し方ありません。胸を揉み合うのは、女の子同士のスキンシップです♪
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