第2話 唐突に始まる 2度目の人生

「ん…」

 眩しさに目を覚ます。

 見渡すとそこは病院のベッドではなく、俺は道端の木に背をもたれて座っていた。


「ここは…?」


 自分が意識を失ったところまでは覚えているが、見慣れない景色に首を傾げる。


道は舗装されておらず、まるで森の中にいるようだった。


 ここが死後の世界なのだろうかとぼんやり考えながら自分の体を確認してみると、前世でやっていたゲームと同じ服装のようだった。


「まさか、転生したとか?」


 確かに来世での願いを死に際にした覚えはあるが、俺は平凡な人生を望んでいるため、危険にあふれた世界は勘弁してほしい。


「さて、どうしようかな」


 これからどうするか考えを巡らせた。

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前世の望みを異世界で 森野にぃとら @neetra

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