第15話好きな人

南原純は華山ユイが好きだ。愛してる。

だが言えない。まだ、彼女を笑わせることができていないからだ。


俺がギャグをやるのは彼女のギャグにあこがれていたからであり、偶然出会いギャグ同好会に入ったときはわくわくしていた。


最近はそれが苦痛だ。自分の才能のなさを華山さんや先輩達にいやというほどみせられる。

だが俺はもがく、もがいてもがいてもがきまくり、自分の殻を破る。

そこに賭けるしかない。

それが華山ユイに自分という人間を伝える手段だと信じて。

今日はネタをつくるのが楽しい、自分は他でもない華山ユイを笑わせるためにあると思うと力がわいてくる!


次の日、華山ユイは渋い顔をしていた。

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