第10話ギャグ作りから離れて

華山さんの部屋に行く。わくわくする!

「南原君、ここよ」

普通の二階建ての一軒家だ。だが華山さんの家というだけでドキドキする。


中に入ると誰かが来た。

「ああ、あなたが南原君!妹の昨日の片付けする前の様子!」

「南原君見ちゃダメ~」

少ししか掃除するところがない。どちらかというとキレイな部屋だった。


「汚なかったでしょ…!」

「いや、普段からキレイだなぁって思った」

華山さんが顔を赤らめている。


「南原君、妹をよろしく」

「はいわかりました!」

「お姉ちゃんはどっか行ってよ」

「はいはい邪魔者は消えます」

スタスタと去って行った。


華山さんの部屋に入って目についたのは、モンティ・パイソンのDVDだ。

「華山さんの原点ってモンティ・パイソン?」

「そうよ、私は彼らのようになりたい。でもコンプライアンスがあるからね…難しいのよ」

「もしかして垢BANされた件?」

「そうよ、私のギャグが最後までやれなかったのはショックだった…。」


沈んだ彼女に想いをぶつけることにした。

「華山さん俺はあれを見ていた。そして教室でギャグをするようになった!君は君のままでいいんだ。これからもコンプライアンスなんて気にするな!」


華山さんは明るい顔になり、

「そうね!」

と、笑った!


そのあとは、モンティ・パイソンで大笑いしているうちに遅い時間になった。

「ギャグ作りから離れて視聴者側になるのはいい経験になった」

「南原君、明日君の部屋へ行くの期待してる!」

「まぁ、キレイにしておくよ」


明日、華山さんが俺の部屋にくる。

そう想うだけでドキドキして眠れなかった。

ギャグから離れていられるのも明日まで、気合いを入れるのだった。

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