第6話睡眠

睡眠不足で帰った華山さんの家にすんなり入れてもらった。


「睡眠不足だから寝れば大丈夫。娘を心配してくれてありがとうね」

優しいお母さんだ。

「そうですね、俺は帰ります。紅茶ごちそうさまでした。あっケーキは華山さんに…!」


「あら、ありがとう!娘は好きなのよ、ケーキとギャグが!」

「では、明日待ってると伝えてください」


次の日、部室にて。

「新しいギャグ考えているうちに睡眠不足になっちゃった!心配かけたわね」


「一発ギャグいくわよ」

右手に丸いゴミ、左手につまようじ…!

「一人野球セット」


俺は華山さんの手を取り、

「スランプなんだな、でもそういう時は根を詰めるより休んで、遊んだ方がいい!心配したんだよ」


「ごめん、南原君の言う通りね……!」

そういうと華山さんは寝た。

「一秒で寝た!睡眠の天才だ!」


帰り道、

「南原君、ケーキおいしかった!ありがとう!」

「俺は華山さんのこと、好きだから」

自然に告白してしまった!

「私を笑わせたら考えてもいいかな!」


「ああ、笑わせてみせる」

次の日、俺は滑った。

華山さんは渋い顔をしていた。

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