第5話本田雅人の誓い

部室にいくと本田先輩がウマが擬人化しているスマホゲームをしていた。

「いくら課金したんですか、スマホアプリなんて課金した奴が強いだけのくだらない遊びじゃないですか?」


本田先輩は無言で立ち上がり、

「そういう側面もあるがこのゲームはそうじゃない」

あまりの気迫に息をのんだ。


「何百万も課金した奴でも育成、レースのスタート位置の運、スキルなどで勝てないこともある」


「何百万課金して負けたら引退ですよ!そんな危険なゲーム、賽の河原じゃないですか?」


本田先輩は笑うと、

「どんなウマでも負ける時がある。だかアニメ版では負けても、挫折しても立ち上がる姿が描かれている。だから一度や二度負けたからってどうってことない」


「そしてキャラクターがかわいい。最高だぜ」

「お前結局それか!!」

佐原先輩がキレのある突っ込みを見せた。


「クリークママはぁはぁいいぜ家に帰ったらライスにお兄さま、カレンチャンにお兄ちゃんと言ってもらうんだ」

性癖までおかしくなっている。


「本田先輩、俺もアプリいれますよ。面白そうだし。ライスかわいいし」

本田先輩は目を輝かせて、

「ライスかわいくて健気で一生懸命な小さながんばり屋、ああ~エロ同人…!はっ馬主さんへの配慮で見たら駄目なのだぁ!」


しかし、R-18とまで打ち込んでいる。後は検索するだけだ。

「いや、俺はお兄さまとして見ない!クリークママのはみたがライスが誰かに犯されるところなんて……!」


R-18を消してかわいいと打ち込んで開いた。

「ライス、ああ~なんてかわいいんだ。史実では転倒してその後、うお~ん」


本田先輩はマジ泣きしている。

「だがゲームやアニメでは幸せになってくれ。ゲームでは俺たちお兄さま達が強くしてやるからな!!!」


といいながらいつのまにかエロ同人を見ていた。

「結局見てるじゃん」

佐原先輩がすかさず突っ込んだ。


「エロ目的ではない、馬主さんの心を踏みにじる内容なら削除依頼を出すための検閲だよ!やましい気持ちはない!」

「ボッキしてるじゃないか!!!」


「ラブラブエッチだからいいのだ、ブルボンとのカップリングだから男いねーし、問題はない!!!」

詭弁だがわかるような気がする。無罪!

ふと、華山さんが来ないのがきになった。


「華山さんはどうしたんだろう」

「睡眠不足で親に迎えにきてもらったらしいぞ」

俺は華山さんの家の住所を聞いて、すぐ部室から飛び出した!!




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