第4話帰り道
「君はなんでそこまでギャグに身をささげるんだい?」
そう聞きたかった、聞いてしまえば自分は偽物ですと言っているようで……!
悔しかった。
「君はなんの食べ物が好きなんだい?」
俺が聞いたのはあたりさわりもない、まさしく二番煎じの質問だった。
「カレー、ビーフシチュー、ウンコににてかわいいから」
華山ユイに、
「小学生男子かよ。バイブレーターのギャグだって小学生のオモチャの販促マンガのパロディーだし。弟いたりして」
「鋭いね、あなたは!その販促マンガのアニメを見て思い付いたの、弟とみててね」
「バイブレーターはどこで調達したの?」
一瞬笑って、
「お姉ちゃんとお母さんから借りたの」
子どものような笑顔だった。
どきどきしている自分がそこにいた。
異性として尊敬しているから好きに変質した。
彼女は魅力的だった。天真爛漫な子どものようなその笑顔を守りたい、彼女がわたしこっちだからという。
その後も華山ユイのことを考えながら過ごし眠った。
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