少女B

お父さんやめて!!


「最高だな、声出せねぇガキ犯すの」


やめて、お願いだから!!


「あぁー、やべぇ」


あ、あぁ……中に……


「ふぃー……お、わりぃ……小便するわ」


うそ……いや!いや!


「あー出る出る、こんな便器、世間にも教えてやりてぇよォ」


うぅ……もうやだぁ


「体洗っとけよ……なんだよその目」


う……う?ぅぁあ……


「母ちゃんみてぇな目で俺を見んじゃねぇ!!」





お父さんは心配症だった

たがら、お母さんを犯してた

だから、わたしを犯してた

だから、お母さんは逃げた

だけど、わたしは逃げれなかった


外の世界を見たかった

お母さんは、外の世界を見たんだろうな

なのに、わたしの世界は家の中だけ





「へっへ、いいんすか?こんなガキ犯して」

「おう!俺だけじゃ満足出来ねぇってよ」


知らない男の肉の棒が、ギチリと入った


痛いのに、声が出ない


「うひョォ!最高っすね!」

「だろ?こんな丁度いい便器、娼婦じゃ見られねぇぜ?」

「便器っすかぁ……あー、出る!」


わたしの体の中を、白で染めあげる


「そういや、でかいカジノが出来るらしいっすよ」

「行かねーよ、バーカ」

「まぁま、旦那!最近、調子いいって言ってたじゃないっすか」

「お、おう……へへっ、まぁな」

「俺にもその運、分けてくださいよ」

「しゃーねぇなぁ!いっちょ当ててやるよ」

「便器もそこじゃ、奴隷扱いってことにすりゃ逃げやしませんよ」

「んじゃ犬の首輪でも買わねぇとな」


新しいアクセサリー

前にお母さんから貰ったアクセサリーよりも、大きな、大型犬の首輪







「おい!何すんだテメェら!!」

「イカサマしましたね?店内でのイカサマは────分かっておりますね?」


お父さんが捕まえられた

わたしの、唯一の、血の繋がり


「おい奴隷!!何とかしろ!!」


その繋がりが

絶たれた


「奴隷、ですか」


わたしは否定できない

声が出ないから


「連帯責任です。膝から下は不要ですね」




━━━━━━━━


不快な夢を見た

わたしの子供の頃なんて、死んでも見たくないのに


「あー、やだやだ……」


魔力エンジンの着いた車椅子を器用に操作し、男とぶつかると、わたしは倒れる


「ご、ごめんなさい」

「あぁお気になさらず……おや、美しいお方だ」


金の髪は殺した男たちに貢いで貰ったトリートメントを使っている

顔は美しく、便器と呼ばれる面影がない

貢がれた食べ物で、肌の美しさと豊満なボディを維持している


「良ければ車椅子を押しましょう」

「有難う御座います!では、そこを左に……」

「えっ、あ……はは、お昼時なのに盛んなお方だ」


今日もわたしは、貢いでもらう






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