02
「ねぇ」
「ん?」
「アタシたち、付き合わない?」
「へっ?」
何気ない放課後の帰り道。
アタシ、
ぱくぱくと口を開き閉じする翔吾。その動揺具合を激しく物語っている。
まぁ誰でもいきなり付き合おうかと言われたらそりゃ驚くか。
「それって……本気、か……?」
「うん、本気。アタシ、翔吾の事好きだよ」
軽い告白。ムードなんてものはない。
でも、アタシたちは幼馴染。長年隣にいる関係。その告白には少なからず幼馴染から恋人になる
「ダメ? アタシだったら翔吾の事よく知ってるし、家事も料理もできるよね」
「まぁ確かに……」
「他の女の子の事は全部しらないけど、アタシの事なら大体わかるでしょ?」
「あ、ああ……」
アタシがそう言うも、悩んでいる様子の翔吾。
告白の返事に幼馴染というハンデは通用しない。
なら、押し込めばいい。
「お試しでもいいからさ。ね?」
あともう一押し。
「幼馴染のアタシじゃダメ……?」
「じ、じゃあ、よろしくお願い、します……」
「うん、よろしくね翔吾♪」
半端強引の恋人。
それから一ヶ月もすればお互い慣れてきて、デートやキスなど、様々なことを済ませた。
——※——
玄関に向かった翔吾を追いかけるようにアタシも出る。アタシと翔吾は今、アタシの家で一緒に暮らしている。
お互いの両親にはあらかじめこの三連休に旅行をして欲しいと頼んでいた。
家が隣でお互いの両親がちょうど旅行に行っているという偶然を装い、同棲に持ち込んだのである。
「あ、ライブ行くんだぁ~」
楽しそうな背中を眺めながらそう言う。
「お、なになに? 彼氏が推しのライブに行くのに嫉妬してるのか~?」
翔吾が言う推しのアイドルというのは、ツーサイドアップにした艶やかな白髪に、大きな水色の瞳の美少女。
7人組アイドル、『Shiny*crusher』の人気No.1、雪乃白雪ちゃんである。
アタシとは真逆の白髪で清楚な女の子だ。
「別にー」
逆に嬉しい。だってその推しのアイドルは――。
「ただ、彼女とのイチャイチャより推しを優先するんだなぁーと思って」
「めっちゃ嫉妬してんじゃん。ま、まぁ推しは仕方ないよ……?」
「なぜ疑問? あーあー、アタシが当てたのにねぇ」
「それについては凄く感謝しております! 俺にできる事はなんでも一つ言う事聞くので」
「ふーん。なんでもねぇ。じゃあ翔吾が帰ってくるまで考えとく」
「頼むから変なのは言わないでくれよ?」
玄関から出ていくと思ったら、ドアを開けたところで翔吾の足が止まった。
ん? どうしたんだろ。忘れ物?
「なんかあったら呼んでくれすぐに駆けつけるから」
「……推しのライブは?」
「んなもん抜けてくるに決まってんだろ。俺は彼女の方が大切だからな」
はぁ……好き。大好き。
なんでそんなカッコいいことがサラッと言えるのか。
ニヤけるのを我慢して……。
「ふーん。言葉と行動が合ってないんですけどぉー?」
「推しのライブは仕方ない。じゃあ行ってくる。ちゃんと鍵かけるんだぞ」
「はいはい、いってらっしゃいー」
翔吾がちゃんと行ったことを確認し、携帯を取り出してとある人に掛ける。
「もしもし。はい、迎えにきてもらってもいいですか? 彼は去りましたので」
短い会話を終え、準備を始める。
翔吾……またあっちで会おうね……。
◆
私の名前は
7人組アイドル、『Shiny*crusher』のセンターを務めている。
と、まぁ……清楚なアイドルのフリは置いといて、翔吾が推している白雪の正体は、自分の幼馴染で彼女の小南有希。
今のプロのメークは侮れない。さらにウイッグを被っているので、本当に別人のように仕上がっている。
私はアイドルになりたくてなったわけじゃない。
パフォーマンスは何万人のファンに向けてではなく、たった一人の男の子の為。暁翔吾の為に私、雪乃白雪は舞台に立っている。
「白雪ちゃん、許婚がいるってほんとか?」
「ああ。なんでも白雪ちゃんがベタ惚れらしいぞ」
衣装に着替え、会場内をチェックしていると、セッティングしているスタッフの会話を耳にした。
私と翔吾が許婚もとい、恋人関係であることはShiny*crusherのメンバーおよび、関係者は把握済み。バラしたら速攻クビ。
いずれ私の専属マネージャーになる予定だし、早く知ってもらった方がいいと一週間前に告白した。
事務所の社長は優しい方で、恋愛禁止にしていない。というか、最初から知っている。
何故なら私がアイドルになった理由がそれだから。社長には面白いなと言われ採用された。
許婚
これは外堀を埋めるための
何故こんなに入念に外堀を埋めるか。
翔吾に新しい女ができないようにする為だ。
幼馴染が負けヒロインだなんて、漫画やアニメの世界だけの都合の良い解釈が起こした作り話。完璧に外堀を埋めていれば横恋慕や寝取りや浮気は起こらない。大事なのは彼には私が一番お似合いだと思わせること。
その為だったら私はなんでもする。
今日の会場は一年前、私が初めて歌った、ビルの地下にあるライブハウス。オーディションで立った舞台。武道館ライブや全国ツアーを成し遂げた私にとって、小さなステージで始まりの場所。
そして……翔吾がアイドルの私を初めて見てくれた日。
色んな思い出が詰まったこの場所で、ライトに照らされながらステージの上で歌い踊る。割と嫌いじゃない時間だ。
応援を力に変えるなんて戯言だと思っていたけど、今なら分かる。これは本当にそうだと。
「じゃあ次は私のソロ曲、『恋はもう堕ちている』を歌いまーす」
「「うぉぉぉぉーーっ!!」」
熱狂と声援に包まれる会場。
今日は限定ライブで31人しか観客はいないが、武道館並みの盛り上がりだ。
今日はいつものツーサイドアップではなく、ポニーテール。普段の小南有希の髪型である。
もちろんわざと。
観客にいる翔吾は気づくかな?
意外とパフォーマンスしてるとあっという間で……
「皆さん、今日はライブに来てくれてありがとうございましたーーっ!」
最後の曲を歌い終え、観客に向けて精一杯の感謝を述べる。
アンコールの声もあったが、司会者が現れたここで終わりとファンも察し、静かになった。
「ここで、本日のシークレット企画、"握手会"を行いたいと思います」
と、思えばすぐにおぉぉぉぉ!!と歓喜と拍手が湧き上がる。
この企画を考えたのは私。
握手順はチケットの端に書いてある番号。そして翔吾の番号は31番。
ふふ、なんで切りが悪い31番までを定員にしたのか。そんなの私が特別に翔吾にチケットを渡したから。
当たりと称して渡したらすんなりと信じてくれた。まぁ当たり前だ。だって翔吾は私が
「では混乱を避けるために番号順でお願いしまーす」
握手会が始まり、次々のファンと握手と会話をかわす。実は私はファンの名前をほぼ覚えている。
最後の順番が回ってきた。相手は翔吾。
「お久しぶりです暁さん♪ いつも応援ありがとうございます」
伸ばしてきた手を両手で包むように握る。
翔吾だけは名字呼び。何故なら普段が下呼びなのでボロがでてしまうかも。それくらい慎重にことを進めてきた。
「白雪ちゃん。じ、実は俺……彼女ができました!」
「わぁ、おめでとうございます!」
その彼女、私なんだけどなぁ~と思いながらギュッと握る。
せっかくだから普段聞けないことを聞こう。
「ちなみにどんな彼女さんなんですか?」
「そうですね。小さい頃からの幼馴染で、家も隣でいつも一緒にいる子です。告白はなんというか……「私たち付き合う?」みたいなノリで彼女さんから……」
「幼馴染から恋人……いいですね!」
「まぁ元々、趣味も合うし、俺のことを一番知ってくれる大切な存在だとは思ってましたし、今は毎日が充実しています」
ふーん。そう思ってるんだぁ~。
「……ふふ、幸せそうで良かったです。彼女さんとは最終的にどうなりたいんですか?」
「そ、そうですね。彼女は凄く可愛いですし、取られたくないので早く結婚したいなぁー。なんちゃって」
「なるほどなるほど。あっ、彼女さんができても白雪のライブには来てくれますか?」
「も、もちろんだよ……! というか、今度は彼女も連れてくる」
「わぁ、楽しみです~!」
時間が気になるのか、キョロキョロし始めた。
ふふ、時間なんて気にしなくていいのに。
私は手に力ギュッとを込める。
「ふふ、最後なのでもう少し話しましょう」
「は、はい……!」
嬉しそうに声を上げる。
いつもの雰囲気とギャップが違って可愛らしい。これもアイドル活動の密かな癒しだ。
「私、実は一時期、アイドルを辞めようと思ってたんですよ? でも今は続けることを決めています。そのために私にできることはなんでもやろうと覚悟しました」
これは本当の事。
アイドルは単純なモノじゃない。
辛いことや辞めたい時期もあった。でも、その度に翔吾が楽しそうに白雪の話をしてくれる。彼がいたから私は続けてこれた。
「だからこれからも、どんな事があっても応援してくださいね♪」
「ああ、もちろんだよ!」
時間として2分ほど話しただろうか。
家に帰ればいつでも触れる手はここではたったの2分。
これが雪乃白雪と暁翔吾の距離。
だからこの距離を
「……結婚したいかぁ。ふふ、まさかそんな事を思ってくれたなんて……。私も取られたくないから動かないと……」
◆
「はぁぁぁー。良かったぁぁ……」
「ん、耳元で喋るな。うるさい」
満足気に息を漏らす翔吾。あぐらした彼の上に乗っかっている私の耳に息と声が当たってくすぐったい。
「いや、見てよ。可愛くない? 白雪ちゃん」
握手会の時に撮ったツーショット写真を見せられた。
我ながら今の自分と別人だなと思う。
「あーはいはい。可愛いですね」
彼女がいるのに他の女の話しをするとは……。まぁアタシだけど….…。
ちなみに今日はツーサイドアップ。白雪が普段している髪型にしたけど気づいたかな?
「今度、有希も白雪ちゃんのライブに行こうぜ。絶対ハマるって」
「やーだ」
「なんでだよ」
なんでってアタシが白雪なんだから行けるわけないてじょ! と心の中で思いながら適当にはぐらかす。
スマホの時計が差した時間通りであれば、もうじき────
「それは……って、あれ? これ翔吾が推してる白雪ちゃん?」
テレビの方を指さす。そこにはテロップが流れていて……
【速報】大人気アイドル、Shiny*crusherのセンター、雪乃白雪が一般男性と結婚発表
わぁお、アタシも見るの初めてだけど、本当にちゃんと放送されてる。
「うぇぇぇぇぇーーー!?」
「……うるさい」
耳を塞いだが、遅かった……。
「嘘っ嘘だ!」
慌ててスマホを確認する翔吾。ファンクラブの公式ホームページだろう。
「そ、そんなぁ……」
確認しても内容はテロップと同じ。
「……彼女がいるのに他の女の子にデレデレしてるんだぁー」
「デレデレしてない! 落ち込んでるの!! 推しと彼女は別なんだよッ!」
推しと彼女は別……ふーん。
「全く……推しの結婚ってめでたいものじゃないの?」
「うぅ……めでたいけどさぁ……。複雑は気持ちなんだよぉ……」
メソメソと弱々しい。
全く……。
「はぁ……じゃあはい。彼女が慰めてあげる」
アタシが両手を広げると翔吾は素直に胸に飛び込んできた。
「よしよし。そんなに推しが好きだったの~?」
頭を撫でなら聞くと、コクコクと胸の中で動いた。
あー可愛い。落ち込む翔吾も可愛くて好きだけど……
「ふふ、そんなに悲しいんだぁ。じゃあ――彼女と推しのアイドル、両方モノにした感想はどう?」
えっ……? と戸惑いの顔がガバッと上がる。
……やっとこの日が来た。一年間、待ち望んだこの日が……。
「どういうことだ……?」
困惑の表情を浮かべる翔吾を尻目に、喉の調子を整える。
『皆さん、今日はライブに来てくれてありがとうございましたーーっ!』
「なっ……」
白雪の声を出す。
アタシの所属している事務所には様々な職業の人がいて、声優の友達に声の出し方を教わったりした。その為、こうやって別人のような声が出せるのだ。
「ハハ、まさかな……。モノマネだろ? 上手いなぁ……」
まだ信じていない。
でも、もうバラしていいから――
「怖いよね。一番近くにいる存在が推しだなんて」
硬くなったままの背中に手を回したまま、耳元に近づき、
『まだ私が白雪だと信じられないのですか?』
白雪の声で囁く。
「まだ信じられない? なら、事務所に確認取ってもいいよ。『小南有希さんが雪乃白雪さんってほんとですかー?』って」
まぁそんな事はしないと思う。
だってもう、信じている顔だもん。
「どうして……」
「どうして? あーアタシがアイドルを始めたこと? だってアタシたち、いつも隣にいるのが当たり前の幼馴染でしょ? このまま安定した関係で恋人になるのは確定だけど、何か変化が欲しくてさ」
「たったそれだけのためにアイドルになったのか……?」
「だね。まぁ、こんなに人気になるとは流石に驚いたよー。おかげで辞めどきが分からなかったし」
それだけ頑張った努力が結果に現れたということだ。
「大変だったんだから。マスコミにスキャンダルを掴ませないようにコソコソ動いて……。でももうそんな事する必要はない。これからは有希も白雪も全部、翔吾のモノ」
アタシはトンと身体を押し、翔吾に覆い被さる。
「早く結婚して子供を作りたいけど、アタシたちはまだ高校生。翔吾は18だし、結婚はできるけど、子供は卒業してからだね。あっ、卒業したら翔吾が私の専属マネージャーになるってことは事務所に話は通してあるから、就職試験のことなんて考えなくていいよ。だって翔吾は私の隣に永久就職なんだから♪」
むにゅにゅとおっぱいを押し付け誘惑する。
大きな胸がまるで翔吾の鼓動を聞いている感じで心地いい。
何気ない日常。隣にいる幼馴染。でもそれが当たり前で楽しくて。数時間も何日も何年も一緒にいる。
一番近くにいた女の子が、一番遠くの存在だと知ったこの瞬間を待ち侘びていた。
相思相愛の恋人。
もう、当たり前の日常には戻れない。
「ねぇ翔吾、いつもみたいにちゅーしよ♪ 結婚発表してから初めてのちゅー」
そう聞くも反応はない。
我慢できずアタシからキスをした。
「ふ、ぅ……」
柔らかい、翔吾の唇の感触を感じる。
口を離すと彼は顔を真っ赤にしていた。
あー、これは、もう……。
「あ、あ……っ、すきっすきっ」
溢れ出す感情。
徐々に触れるキスから激しいモノになる。
「ま、まずいって……有希」
「まずい? それはどういう意味で?」
「いろんな意味でだよ」
「へぇー…。それってほんとは『国民的アイドルの白雪ちゃんが俺とキスするなんてダメだよ』じゃない?」
「うっ……」
心を見透かす。いや、そんなのいつも。
抵抗する口は塞いでしまえっ。
次にねっとりと舌を絡める。アタシからリードするなんて早々ない。結構したくて我慢してだんだよなぁ……。
「……はぁ、ちょっ……ゆk——」
キスの合間に漏れ出す言葉は、未だ抵抗。
なら……
『暁さんは私とのキス、嫌いですか……?』
ビク!!
翔吾が肩を震わせた。
やっぱり白雪には弱いなぁ。
「そんなにアイドルのアタシが気になるなら辞めてもいいよ。元々翔吾のためにやってたし」
その言葉に口籠る翔吾。
悩む彼にアタシはぎゅう、と手を強く繋いで、
「ふふ、この際決めちゃおっか。翔吾は……」
『アイドルの私と』
「幼馴染のアタシ」
『「どっちの彼女が好きなんですか?」』
「っ……」
究極の選択を前に、翔吾はさらに悩んでいた。
数秒の沈黙が訪れる。
アタシは時間切れと、ゆっくりと繋ぎ変え、指を絡ませるように繋ぐ。
「決められない?」
「……き、決められない。どっちも好きだから……」
「ふーん。でもさ、もし同一人物じゃなかったらそれって……浮気になっちゃうよね」
「うっ……」
困り顔が見てたくてそう問い詰める。
どう反撃してくるか見ていると、翔吾はアタシの首に腕を回し、ぐっと抱き寄せた。
「俺は、小南有希という女の子が好きだ。だから、同一人物のアイドルの雪乃白雪も好きってことになる。有希と白雪、両方大好きじゃダメか?」
耳へ直接語りかけられ、私はびくんっと身体を揺らした。
ああ、カッコいい……カッコすぎる……♡
仕返しとばかりに行動したのだろう。でもそれは逆効果。アタシがどんどん積極的になってしまうだけ。
「ん〜? 翔吾、全然アタシの目を見れてないよ」
やっぱり少し恥ずかしかったのか、時間差で徐々に頬が赤く染まり始めた。
「ねぇ、翔吾」
「な、なんだ……?」
「『俺にできる事はなんでも一つ言う事聞く』。今使っていい?」
「あっ……」
翔吾は急に蛇に睨まれた蛙のように大人しくなった。
昨日、翔吾が不満そうにするアタシを宥める為に咄嗟に言った約束。それはこの瞬間、絶対的な権力。
「アタシと白雪のことをちゃんと愛している証拠が欲しい」
「し、証拠……?」
「そう、証明。子供はできないようにしっかりと予防してするの」
「す、する……?」
このまま鈍感を貫こうとする翔吾から離れ、カーペットの上に寝転ぶ。
おへそが見え、なんとも無防備な格好。
「ねぇ、早く……」
ゴクリと唾を飲む翔吾。
これから翔吾が猛獣のようになり、アタシが涙目になるところを頭の中で想像するとドキドキが止まらない。
「選べないなら、どっちも愛して。それを今、証明して」
最後の一押し。
翔吾はゆっくりとアタシに近づき、覆い被さった。
Tシャツの中に手を滑り込ませる。うっすら割れた腹筋をなぞり、トロンとした翔吾の顔を見つめた。
自然と手を握りあう。繋がれた手のひらが熱い。
『アイドルの私と』
「幼馴染のアタシ」
『「どっちの彼女も貴方が大好きです」』
……。
………。
…………。
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