殺戮探偵オランウータン

流布島雷輝

And Then There Were None

とある事件が発生した館にて。


(犯人はお前か?)

スペイン語、イタリア語、あるいはフランス語のような言語で毛むくじゃらの生物が容疑者を掴んだ。


「うぎゃあああああああ」

容疑者の首がオランウータンの恐るべきものすごい力で引きちぎられる。

胴体と身体が離れた死体が部屋の中に転がる。


容疑者を一人ずつ殺害することで容疑者を減らし事件を解決する殺戮名探偵オランウータン。

今彼の力が発揮される時が来たのだ。


「助けてえ」

逃げまとうその他の容疑者達。

しかし、それは無駄な抵抗であった。

逃亡する容疑者たちは次から次へとオランウータンの魔の手にかかり、殺害されていく。


「俺が犯人だ。許してくれ」

最後に残された容疑者がオランウータンの暴力に恐れをなし、犯行を自供する。

だが、それで止まる殺戮探偵ではない。

最後の一人を暴力により殺害し、オランウータンは窓から館を飛び出したのであった。


殺戮探偵によって、事件の関係者は全員皆殺しにされた。

こうして迷宮入りするかに見えた事件は解決したのであった。

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殺戮探偵オランウータン 流布島雷輝 @luftleiter

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