第6話 絵の練習をしよう

暗黒騎士物語が発売され書籍化作業は終わりました。

しかし、すぐにマグネットマクロリンクとノベルバに移転することはできません。

なぜなら、宝島社様との契約があるからです。

宝島社様を通さずに暗黒騎士物語で利益を出す事はできない。

当たり前ですが、同時期に他所の出版社で暗黒騎士物語を出版されたら、その分売れなくなる。

独占的に出版する契約を結んだ出版社にとっては損害です。

それはwebであっても同じこと。webで投げ銭を受けた分を損害とみなされてもおかしくない。

少なくとも打ち切りが決まるまでは無理です。


そこで絵の練習をする事にしました。

マグネットマクロリンクもノベルバも小説家になろうと違い表紙を付ける事が出来るからです。

それに投げ銭を期待するなら、書籍と同じぐらいのものにしたい。

だとしたら表紙と挿絵はあった方が良い。

ただ、TEDDY様のイラストは権利の関係から使用は当然無理であり、自分で用意する必要がありました。

といっても今まで絵を描いた事はなく、依頼するのが一番良い事になります。。

しかし、どれほどの費用が必要になるかわからず、まずは自力で出来るところまでやってみようと思ったのです。

2018年7月、自分の新しい試みが始まったのです。


まず、やった事は教本を読む事です。

教本はルーミス著「やさしい人物画」と「やさしい顔と手の描き方」。

表紙も萌え絵じゃないので、休み時間、昼食中に読んでも変な目で見られません。

自分が読んだ順番は「やさしい人物画」が先ですが、おすすめとしては「やさしい顔と手の描き方」から読んだ方が良いです。

板タブを買い、無料のメディバンペイントをダウンロードして試しに書いてみました。

もちろん、最初は酷いもので、今でも小説家になろうの活動報告に練習中のイラストを見る事ができます。

その後、何とか時間を作り絵を描いてみたのですが、絵はパースが重要なようです。

遠いものは小さく見え、近くのものは大きく見える。上手い絵はそれが狂っていない。

あえて狂わせて描く方もいるようですが、さすがにそこまで無理。

つまり、いかにパースを狂わせないように描くかが重要です。

これは簡単な立ち絵であっても意識して描かなくてはならない。

2点透視等を試してみましたが、難しい。

そこで、blender等の3Dを利用する事にしました。

実は試しに2点透視図法で椅子を描いてみたのですが、積み木を組み上げたようなおそまつなものしか出来ませんでした(;´・ω・)

これなら作画用に許可された3Dの椅子をダウンロードして、それをトレスした方が効率が良い。

本気でイラストレーターになるのなら3Dを使わない方が練習になって良いのかもしれませんが、自分が今からやってもはじまらない。

法的に問題がなく、利用して良いツールは最大限活用すべき。

こうして、絵の練習は続いていったのでした。


※注)パースとは、英語のPerspective(パースペクティブ)の略称です。

日本語では遠近感と訳されます。

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