番外編②-14 – GOLEM
––––〝
瀧と
(〝
「徳田!!」
瀧は咆哮と共に
––––〝
(硬い……!!)
瀧の右拳は
「ぐっ……」
(……徳田はどこへ行った?)
(何だ、このサイクス量……!?)
「ゴフッ……!」
気付いた時には
(疾い、そして重い……! 俺のこの身体と鎧を持ってしてもここまで吹き飛ばされ、鎧が破壊された……だが、裏を返せば鎧を破壊するまでが奴の限界……!)
瀧は身体に付着した粉塵を払った後に右手に装着された紅く輝く籠手、〝
「オメーの相手はこの俺だ。つーか……」
瀧はその強烈に纏うサイクスを滑らかに変化させ、洗練された〝アウター・サイクス〟を
「無視できねーだろ?」
ゾゾゾっと
「お前は強いな。
瀧は「来いよ」と言いながら挑発するように右手を
(こいつ、まだまだ余裕がある。今の俺への一撃もまだまだ出力を上げられるな。クソッ……徳田を優先的に始末したいのだが……。奴が最も俺の正体に近い……!)
#####
瀧が
(さすがにあれだけのサイクスを纏った2人の戦闘に巻き込まれるのは得策じゃない。何より〝
花は2階へ到着してすぐに〝
花の〝
花はサイクスの消費を抑えるために7メートルで開始する。花が〝
(残党!? 捕えそこねていた? いや、制圧前に〝
花は割れた眼鏡をその場に捨て、胸に手を当てて自分を落ち着かせる。
(落ち着け。まず1つ1つ整理する。突然現れた連中は大した使い手じゃない。中には非超能力者もいる。焦る必要はない。まずは
花はまず、
(〝
花は目を閉じて先ほどのやり取りを思い返す。
(サイクス量からして私よりも瀧の方が脅威のはず。それなのに奴は私を優先した。しかも私が奴に触れた瞬間に)
花はその超能力の特性上、一部の人間にしか明かしていない。基本的には警視庁の同僚が知る超能力である。
(
花が携帯を手に持った瞬間、もう1つの可能性を見出す。
(いや、もう1つある!)
––––第三地区高等学校就任時
「初めまして、警視庁捜査一課の徳田花と申します。特別教育機関出身の月島瑞希と上野菜々美、特に前者の監視のため内務省より
その後、花は全教師に向けて自身の超能力について軽く説明を施す。
「詳細は明かせませんが、私の超能力は触れた相手に対して私の姿を誤認させるものです。月島さんに対して既に発動していますので彼女の私に対する容姿の発言に違和感があると思いますが、お気になさらないよう」
––––現在、D–2ビル2階
(第三地区高校の職員……! そもそも警察関係者は全員政府に超能力の詳細を提出しているはず。ごまかすのは至難の技……!)
花は携帯を取り出して連絡先の中から警視庁にいる愛香を選択した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます