第116話 - QUEEN
––––バリバリッ……!!
「……ッッ!」
「へぇ、あなた身体強いのねぇ。結構強めの帯電だったのだけれど……」
(まずい……。〝
柳の〝
そのサイクスの減衰を
「バイバイ」
––––〝
「ありがとうございます、仁先生」
「うむ、問題ない」
「1回目の電撃の時はとんでもなく強いサイクスだったのに2回目は突如サイクスが減ったことから何らかの超能力による効果が切れたのか、私をナメてるのかのどちらかね」
「ウフフ……。少しだけ特別に見せてあげるわね。
「放電」
「!!?」
両手の平から強力な電気を帯びたサイクスが3人を襲いかかる。その電撃は直撃すれば大ダメージは避けられない。また特性上、動きを止められることを予測していた3人は回避に回る。
「正解。その放電は直線的にしか進まない」
(なっ……! 疾い!!)
「!!?」
鈴村は突如、身体の内部から雷撃に見舞われる。
(一体……!?)
「ぐっ……!!」
––––〝
仁の〝
「あら、可愛らしい鮫さんね。でも大丈夫?」
「!?」
突如、鈴村が
「チッ」
仁は舌打ちをした後にすぐさま〝
一方、柳は〝
柳の攻撃が
「さぁ、どうする?」
「お爺ちゃんは邪魔しないでね」
仁が〝
––––〝
先ほどまで〝
––––柳と鈴村の2人に雷撃が直撃する。
直撃したその電撃は柳と鈴村に膝を突かせるには十分な威力だった。
瓦礫間を飛んでいた電気を帯びたサイクスは止まり、仁と
「〝
「お主のサイクスに触れることで発動しているように思えたのでな。この表現も正確でないと思うが」
「
後ろで戦況を見つめていた
「あら、楽しくなってきたのに」
「目的ヲ忘レルナ」
「そうよ。
「こっちはもう準備できてるよ。どちらかと言うと
「言ってくれれば良いのに」
「楽しそうだったからね」
–––– 〝
「すごく楽しかったよ。お祖父ちゃん。瑞希ちゃんにもよろしく」
こうして能古島で起きた死闘は不協の十二音の介入による鹿鳴組の壊滅から始まり、那由他ビルの倒壊、
––––遥か上空へと姿を消した不協の十二音であったが、
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