第117話 - 問題
那由他ビルが倒壊し、
「わざわざ迎えに来てくれるなんて僕らまるでVIP待遇だねぇ」
「
「子守りしながらだとちゃんと闘えないよね」
「
「痛いところ突くねぇ〜」
「あなたもよ、
「ククク……そっちにも飛び火したねぇ」
「本当だよー。それに俺はどちらかと言うとレア度高い方だろ?」
「数でどうにかできるでしょ?」
「それに関しては
その一言を聞いて
「そうなの?」
「そりゃあ、瑞希ちゃんのお祖父ちゃんを派手にお出迎えしようかなって」
「はい、ダウト」
「
「ごまかせてないわよ、
「実際のところ、あんまり変わらなかったと思うよ」
「それに関しては
「3人共とっても強かったからね。それに瑞希ちゃんのお祖父ちゃん……仁さんだっけ? 彼まだまだ本調子じゃないって感じだったよ。他の2人も似たような感じさ。長らく生死をかけた闘いをしていなかったんだろうね」
「正直僕らもそうだったよね。
「その通り」
仁、柳、鈴村に対する評価が
「へー、
上空の風が一瞬強く吹きつけ、〝
「で、僕らはどこに向かっているんだい?」
「
「あれ? それってもしかして全員集合?」
「そうよ」
「13人……
「12人よ」
「何か問題?」
「欠員よ。1人は死亡、1人は敗走」
「へぇー、どなた?」
「〝
「誰にやられたか分かってるの?」
「
「瀧くんが! 成長したねぇ〜!
「まぁ、
「ククク……役割的にそうなったのかな? それで、
「……藤村洸哉二敗北。自害ダ」
「へぇ〜。キミのことを考えて手を出さないようにしているけど大丈夫そうかい?
「問題ナイ。奴ノ始末ハ俺ガヤル」
「因縁だねぇ〜」
「
「おそらく
「残念。ま、皆んなとの再会を楽しみにしようかな」
#####
––––東京都第10地区セクター3 樹海エリア
「月島さんに情が移ってしまいましたか?
「……」
「東京第3地区高等学校1年1組担任の内倉祥一郎さんと呼んだ方が良いですか?」
内倉祥一郎は自身の赤いサイクスを放出して身体に纏い、頑強にそして巨大化する。
「俺は何もない平和な日常が恋しくなったんだ……。お前たちのことは誰にも、何も言わない。約束する。だから不協の十二音を抜けさせてくれ」
葉山は不気味な笑みを浮かべ、ゆっくりと近付いた。
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