第84話 創造神の件
後一時間で約束した二十四時間後になる。が、俺は無謬で確認してみた。すると二柱の神の神力が弱々しくなっている。そこでサヤとマコトに提案して時間前に移動する事にした。勿論、無碍はかけたままだ。
無空間で移動してみたら、体を鎖で拘束された無の
「クヒヒヒ、まさかメノミの乳を揉める日が来るとは」
「฿₥₩₮様、本当ですわ。私なんてオノミのこの逞しい竿をナブる事が出来るとは思いませんでしたわ」
「ククク、℘∅よ。余りに強くナブって早く闇堕ちさせるでないぞ。父神様が見ておられる。時間をかけてユックリと、な……」
「承知しておりますわ、฿₥₩₮様。コレからジックリと、時間をかけてオノミを堕としてみせますわ」
うん。何かヤバそうだけどもう少し見ていたい自分が居るのも否定出来ない。いや、そんな事を考えてる場合じゃないな。しかし、俺が飛び出そうとする前に、メノミの元に人影が現れた。
「僕は合意無しっていうのは嫌いナンだ、฿₥₩₮。久しぶりだね。そして、さようなら」
現れたのはヒジリだった。ヒジリは手に持っていた剣で邪神を斬り裂いた。だが、邪神฿₥₩₮もそれでは滅されない。斬られた体を後ろに下げて、ヒジリに向かって言う。
「フム、ようやく我の前に現れたか、ヒジリ。メノミなどはエサよ。貴様をココに呼びたす為のなっ!」
「だってさ、有の女神。まあ、僕はどっちでも良いんだけどね」
そして邪神と睨み合うヒジリ。その時にオノミの方にも人影が現れた。
「女を斬る趣味はないが、お前は女じゃないからな。コレでも喰らっとけ」
ケビンだった。現れたケビンは刀を手にしている。その刀で℘∅の胴を薙いだ。胴体を斬られて上下半分になった邪神だが、まだ滅されていない。
「おのれ、アキヒト! 貴様、死んだ筈では!!」
アレ、ケビンじゃないの?俺がそう思ったら俺よりも反応が凄いヤツが。
「ウソ、何で!? 何で生きてるの! アキヒト!」
ヒジリでした。ヒジリは目を見開いてケビン(アキヒト)を見ている。それを見逃す邪神じゃない。危ういところだったが、無碍を解いた俺達が防いだ。
「ムッ、我の邪魔をするとは、貴様がトウジか? まあ良い。貴様もココで死ね!」
邪神は両腕を剣に変えて攻撃してきた。それを受けたのはヒジリだった。
「君の相手は僕だよ、฿₥₩₮。それと、君達は邪魔だから下がってて欲しいな」
助けてやったのに相変わらずなヤツだ。苦笑しながら俺達は下がってメノミの元に。俺が凝視しているのをマコトがメッって言いながら目隠ししてきた。そしてサヤが鎖を刀で斬り落とした。僅かな神力を使い衣服を整えるメノミ。 ……残念。もう少し見ていたかった…… 口に出しては言わないけどな。俺は無病息災をメノミにかけた。
「有難う、トウジくん。オノミも解放してやってくれる?」
「了解」
返事をして俺はオノミの元に飛び、鎖を断ち切って無病息災をかけた。
「いやー、助かったよ。ちょっとピンチだったからね」
そう言ってメノミ達の場所に移動した俺達。メノミは、
「全く、฿₥₩₮ったらあの程度の手技で私が闇堕ちすると思ったのかしら? 全然なってなかったわ」
そう言ってオノミに抱き付いた。
いや、どう見ても堕ちかけだったよな。続いてオノミが、
「全くだよ。℘∅のヤツもあの程度のシゴキで僕が逝く筈ないのにね」
何て言ってメノミを優しく抱き締めた。
いや、逝く寸前だったよな。腰がガクガクしてたよな。俺達の白けた目を気にせずに抱き合う二柱だが、ハッとしたように俺達を見て言った。
「三人とも、何をボーッとしてるの! サヤちゃんとマコトちゃんはヒジリちゃんを手伝ってあげて! ヒジリちゃん一人じゃ、฿₥₩₮に勝てないから!」
「トウジくん、早くアキヒトくんと一緒に創造神を滅してくれないかな! アキヒトくん一人では邪神を滅する事は出来ても、創造神は無理だから!」
うん、この
まあ、良いか。アッチはサヤとマコトに任せて俺はケビン(アキヒト)の方に向かった。ケビン(アキヒト)は既に邪神を滅して、創造神らしい神の前に立っていた。俺を横目で見ながら、
「あんたか…… なあ、コレ斬れるか?」
そう言ってきた。俺は創造神を見てみた。
「ワシはメノミを愛しておる。ワシはメノミを愛しておる。ワシはメノミを……」
うん、出来れば関わりたくないな。そう思ったらケビンがイキナリ刀を振って創造神に斬りつけた。が、刀は創造神を斬り裂けない。
「さっきから何度かやってるんだが、刀が入らないんだ。あんたはどうだ?」
そう言うから俺も試してみた。無敗刀を無造作に振って創造神を斬る。
アレ? 斬れた!
「ワシはメノミを愛しておる。ヌッ、痛いではないかっ! 貴様、何者だっ!! ワシを斬るとはっ! ワシはメノミを愛しておる!!」
うわー、やっぱり関わりたくない。俺は後ろに下がってケビン(アキヒト)に場所を譲った。
「それじゃ、次はお前の番な」
「オイオイ、そりゃ無いだろうが。斬ったのはあんただろうに」
ケビン(アキヒト)も関わりたく無いのだろう。でも初めに攻撃したのは君だから、俺は快く順番を譲るよ。そう思って首を横にフリフリしながら俺は更に下がった。
「あっ、ズルいぞ。あんた、俺だけに押し付ける気だな!」
俺はどうぞどうぞしながら更に下がる。けれども創造神は俺を敵認定しているようで、
「ワシはメノミを愛しておるっ!!」
って叫びながらさっきまで持ってなかった筈の剣で、ケビン(アキヒト)を飛び越えて斬り込んできた。
咄嗟に剣を受け流す俺。だが、創造神は流されながらも体勢を崩さずに剣を引き寄せ、また斬りかかってきた。ソレも受け流す俺。暫くその攻防が続いたが、横からケビン(アキヒト)が、
「そうか、こう斬れば良いんだなっ」
と言って刀を振った。そして、その刀は創造神の頭を斬り飛ばした。
が、そのまま頭が無い状態で今度はケビン(アキヒト)に斬りかかる。
「おい、どうしたら滅する事が出来るんだ!?」
ケビン(アキヒト)が俺に聞いて来るが、俺にも分かる訳ない。そこで俺は無影を発動してみた。
が、一秒で出てくる創造神。俺はスキルを視てみた。スキルからの返答は、
『馬の耳に念仏』
……そうですか、お釈迦様の有り難い教えも彼には無意味ですか。それじゃあ動かなくなるまで斬って斬って斬りまくるか。
「ケビン、取り敢えず斬れるだけ斬ってみようや。細切れにしたら動かなくなるかも知れないし」
「フン、安直だがやってみるか」
そうして俺とケビン(アキヒト)が隙を見つけては斬りまくっていくと、ある程度小さくなったら一か所に集まって引っ付くのな…… キリが無い。
「オイ、こりゃキリが無いぞ。何か打つ手は無いのか!?」
「いや、今度はお前の番だろう? さっきは俺がスキルを使ったんだから」
「ハン、それじゃコレで上手く行ったら俺の勝ちな!」
「ああ、勝ちでも何でも良いからサッサとやれ!」
俺の言葉にケビン(アキヒト)がスキルを使った……
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