第7話 Lvアップと拳
『10500経験値を獲得しました。《取得経験値倍化》により21000となります。Lvが58になりました』
『
種族名:人間 職業:なし
LV.58
HP:1050+1000
MP:1320+1000
攻撃:500+1000
防御:500+1000
魔法:560+1000
速さ:520+1000
知能:900
器用:800
スキル
《錯覚》対象を錯覚させる。
《取得経験値倍化》取得する経験値を2倍にする。
《原語通訳》全ての原語が話せる。
《アイテムボックス》収集容量3%
《環境適応》環境に即座に対応できる。
《並列思考》2つの事象を思考できる。
加護
【創造神の加護】MP.魔法+1000
【冥府神の加護】HP.攻撃.防御.速さ+1000
俺が狼の返り血を拭っていると頭の中で機械的な声が喋りだし、ステータスを表示してくる。
「あの狼って結構強かったんだな。多分あの神からの加護がなかったら俺死んでたかもな」
そもそもあの爺いきなり狼が襲ってくるようなところに転生させやがってふざけんじゃねぇよ全く
取り敢えずは地図を見て、今俺がどこにいるか整理しよっと。
地図を眺めると左半分全部と右半分の3分の2を埋めつくしている紫色、それ以外のちっちゃな緑色、そして赤いピンが地図でいうと緑色より2cmほどズレた紫色のとこに刺されていた。
この赤いピンは多分俺で紫が魔族領で緑が人間領って事だな。改めて地図で見てみると結構やられてんなーこりゃあ絶望的だろ。まぁこの緑色が全部紫になる前に人間領に向かいますかね。
幸い方角はわかる。何故かって空の色が全く違うからな。俺の真上とかめっちゃ紫なのに遥か東側は元の世界と同じ青色の空だからな。こんな分かりやすいことはないな。
そう考えながら、隣の木を殴り、自分のステータスがどの程度反映されているのかを確認していた。
殴られた木は大砲でも打ち込まれたかのように貫通しておりその奥の木々にも被害を与えていた。
「結構軽く殴ってこの威力か、なんか脳筋神の力いいだろ!?って気持ちほんの少しだけ分かったかもな」
そして俺はここで《錯覚》を自分を対象に「脳のリミッターを解除、100%の力が出る」と発動して再び木を殴ると10mはあるだろうか、木々どころか地面まで抉れて見るも無惨な景色へと変わっていた。
やはりこの《錯覚》のスキル自分を対象に出来るのは想像以上に有能だな。
そう言う男の顔はニヤニヤと面白い玩具でも見つけたかのような悪い顔をしていた。
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