第2話 家族と自分
「パパ!!パパ!!」
小さな男の子の声が聞こえた。それを慰める女性の声も聞こえる。目を覚ますと見覚えのある顔が目に入る。それは自分の息子と妻だった。
「克彦!!佳奈子!!どうしてここに!?」
私は目を疑った。妻と息子が目の前にいるのだ。見渡すと出たはずの地下室にいたのだ。
「あなた、ここはどこなの?あとその傷どうしたの?今でも死にそうじゃない。」
妻は今でも、泣きそうになりながらも言った。私は顔を俯いた。妻はことを察しそれ以上は何も、言わなかった。
「佳奈子、どうやってここに来たんだ。俺は会社帰りに目の前が真っ暗になって、それで気が付いたらここに居たんだ」
妻の顔が曇った。私は、今でも泣き出しそうなぐらいに顔を赤くした。いかん、息子の前で泣いてはダメだ。
「ようこそ!私の楽園に!!」
男が満面の笑みを浮かべながら言った。妻と息子が凄くおびえていた。まるで今からこいつに殺されると。
「僕のプレゼントは喜んでくれたかな???」
プレゼント何のことだ?何かがわからない。
「プレゼントって何の事だ?って顔だね。目の前にあるよ」
妻と息子がプレゼントだと?ふざけてんのかこいつは。
「ふざけるな!!妻と息子をどうする気だ!?」
力を振り絞っていったんだ。すると男はニヤリと笑い拷問してる時の目になった。
「君には、選んでもらうよ?その二人か自分かだ」
「何の事を言ってるんだ?選べって何を?」
何を言ってるんだこいつはやっぱり頭がおかしい。
「身代わりだよ、その二人か自分が引き続き、拷問を受けるかだよ。」
「妻と息子は関係ないだろ!!だから頼む、やめてくれ!!」
「あなた.....」
妻は目に涙を浮かんでいる。私は必死に言った。
「なんて、ロマンティストなんだろ、僕は感動したよ。言いずらいけど選択は決まった。最後のお別れだこれで。それで、お別れの言葉を。」
「やだよおお!!パパおいていかないでえええ」
息子が泣きじゃくる。妻も泣いていた。
「お前たち、幸せに生きるんだ。私のことは忘れてくれそして生きるんだ。」
「パパああああ!!」
「あなたああああ!!」
妻も泣いた。私も泣いた。するとパァァン!!と音が2回なった。妻と息子の頭が吹き飛んだ。私の目の前で。
「どおして、どおして妻と息子をこ、、ろ、、し、たんだ?」
「あああ、、ああ、ああああああああああああああああああああ!!!」
中年男性は激しくと動いた。目には涙と絶望した顔で。
「感動をありがとう!!おかげで二人とも拷問を受けずに済みました!!おめでとうございます!!」
中年男性は何も言わなくなった。よだれを垂らしながら。「あう、、ああ、、」としか言わなくなってしまった。そう、精神を破壊されたのであったのである。身も心も男にすべて、破壊されたのであったのだ。
「あはははは、壊れちゃったーうれしかったんだね」
男は笑っていたのである。そして男は棚から小瓶を手に取り中年男性に中身をかけた。たちまち中年男性の体から煙が出ると中年男性は絶叫して暴れた。
「いたいいいい!!!ああああああああ」
男はにやにやしながら言った。
「それはフッ化水素酸でね、かかると体を腐食させていくんだ。空気に触れると気化して毒ガスが出るから。僕は部屋に戻るよでも大丈夫。監視カメラで見ているから。」
中年男性はもがく苦しんだ。叫びすぎてもう声が出ていないのだ。そして
中年男性は絶命した。
heaven(ヘブン)それは力与え、自由を奪う。瞬く間に拷問殺人事件は日本中に広まった。そして、平凡だった会社員の
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます