第12話 生きるか死ぬかの仕事

 「よかったなぁ~。ダンベラーが起きたらすぐに行かなきゃな!」

ダンベラーの報告に歓喜の声が巻き起こった。

「いててててて・・・まただよ・・・。うわ、イッたぁ!!」。

ケンルーは、悲鳴をあげる。同時に今来たユレイラシスとガウルサスが

駆け寄った。同時に、少し黙った後、2人は、なぜか首を縦に振った。


 数日後——ライラー、レイシス、ガウルサス、レライシル、ユレイラシスだ。

手術から数日が経ち、ダンベラーは、リハビリを頑張っている。ケンルーは、

ここには来ていなかった。

「ところで、なんで俺たちを呼んだんだ?」

「それはですね。とある相談があって集まってもらったんです。ダンベラーには、

後で病院に行って伝えます。アリラスさんは、腰の具合が悪くて来てません」。

「腰ねぇ。年のせいかな?はぁ~。まあ、あの戦いはよくできたもんだよ。で、

何の相談だい?」。

ライラー、ユレイラシス、レライシルの順に話した。

「それで、相談というのは。ケンルーさんが今ヤバいですよね?だから、僕らで

102戦目に出ようということです。それについての相談なんです」。

勇猛果敢な勇者、ガウルサスが、うまく話をする。

「なるほどね。いいじゃない? 賛成!」など、賛成の声が相次いだ。

「それでは、詳しい相談をしましょう」。


 病院では、ケンルーとダンベラーが話していた。

「あの、次もまた、ドゥテルダと対決するんですか?」

「ああ、諦めてはいけない。だが、俺は、もう行かない。」。

「ええ?でも、行ってくれないと・・・。この世界が・・・」。

「一度は、ライラーも言って、やっぱ勇者に戻ろうと思ったけど、やっぱ

やめる。生きるか死ぬかのもの、俺には無理だ・・・」。

「でも、最強軍団も作ったんですよ?!重要人物もかなり殺したんですよ?」

「だからいいって・・・。話せてよかったよ。ありがとな。みんなに伝えて」。

ダンベラーは、その場に立ちつくした。

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