第11話 最期の夢

 ケンルーは、今、うなされている。どうやら悪夢を見ているようだ。

「うう、嫌だ!俺はまだ死にたくない・・・。嫌だって!おい!」

悪夢にうなされている。とんでもない夢のようだ。

「ああ、ドゥテルダァァァァ!!お前を殺す!殺す!ころ・・・ううっ?」

「ドゥテルダと戦っているのだろうか?そして、今ピンチなのか?」

それを見て、回復し、見舞いに来たアリラスがつぶやく。

「ああ、あああぁぁぁぁぁ・・・。ダンベラー・・・。助けてぇ・・・」。

「ダンベラーが夢の中で一緒にいるのか?」

ちなみに、当のダンベラーは、今、重症で手術室だ。

「ライラー、今行くよ・・・。俺も・・・。ガウルサス、お前、俺の敵討ちを

頼む・・・」。

「今死にそうなのかな?ライラーさんはもう死んでしまったということ?これは

ひどい悪夢ですね・・・。大丈夫でしょうか・・・。ガウルサスも出てる」。

レイシスが、話した。ケンルーは、夢の中でどう思っているのだろう?

「さよなら・・・。みんな・・・。俺は天国で先に待ってるよぉ・・・」。

「ふむ、やはりこのような夢か。大丈夫か?こやつ。起こした方がよいか?」

「102戦目も負けるとは・・・。全く情けないやつよ」。

どうやらケンルーは、102戦目でドゥテルダと直接対決をし、負け、今死にそうな

ところということだろう。そこには、ダンベラーとガウルサスもいた。

「ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」

「お、起きたか。大丈夫か?おぬし」。

「ケンルーさん大丈夫?ひどい夢だったようですけど」。

「なんだ・・・。夢か・・・。疲れてるんだな。ちょっと休みたいけど・・・」。

その時、

「みなさん!速報ですよぉ~!!やりました!!」

先日の看護師が走ってきた。

「ダンベラーさんの手術、成功しました!!じき、彼も目を覚ますでしょう」。

「ああ、よかったぁ~」。

全員が肩を落とした時であった。

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