第5話 100戦目
「グフフフフ・・・・・!」
あの日、メイラルに負けた川。そこで、100戦目は、行われる。
相手は、魔王の近くに使える悪魔、ダーグス。これまで、人間界を
むしばみ、数々の虐殺も行った大悪魔である。
そのころ、ケンルー、ライラーは、少し遅めに会場へ向かっていた。不意打ちの
ためだ。最後の特訓を終え、新しいケンルーをダーグスに見せる。
「よし、これで今度こそ勝つ!俺は、これを機として、人間界を救う!」
「だな。だが、油断は禁物だ。メイラル戦を忘れちゃいけないぜ」。
「ええい、ケンルーめ。まだ姿を見せないつもりか。あの雑魚め。今度は、
あいつをどうしてやろうか。もう我慢ならん。」。
その時、ダーグスの背後に、影が飛んできた。ケンルーだ。
「なに?うっ、うわぁ」。
不意打ちは大成功だ。ダーグスは、いきなりの奇襲に対抗できず、血を吐いて
倒れる。続いて、ライラーが続いて、やつを仕留めた。だが、ダーグスも簡単には
やられまい。弓矢を手に取り、2人の従者を、仕留めていく。だが、そこに1本の
槍が刺さった。ケンルーの槍だ。
「ウウウ、やつなんぞにわしが・・・あああ・・・」。
ダーグスは、大量出血をした。必死に抵抗しようと弓を持つ。だが、そのヨロヨロと
したダーグスに、抵抗の力はなかった。そのまま、うめいて倒れた。
「ヤッタァァ~~!!!!!」
「やったな、ケンルー!!100戦目で初勝利だ!!」
「ケンルー様、ライラー様、誠におめでとうございます!」
ケンルーにライラーと従者が身を寄せる。初勝利に、みなが浮いていた。
その時——急な雨が降ってきた。そして、天から声が聞こえてきた。
「ふっふっふっ。ダーグスも老いたのう。だが、思い知れ。これはお前の初勝利では
ないとな―—―!」
「な、なんだ?あいつは一体———?」
その時、雷が落ちてきた。雷は、ケンルーに直撃した。続いてライラーにも。
従者は、次々と川に流されていった―—―
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