第4話 第二階層

転生してからどのくらい経っただろう。

確か五回は寝たから、五日かな?!


最近は疲れたら寝るのスタイルだからよく分からないが、太陽の光を感じたのも確かそんなものだ。 



第一階層に魔物は発生しない。

生息しているのは、主にトカゲ、カエル、ネズミ。

不思議と昆虫系はいないようだ。


俺は今、習得した吸血スキルを駆使して

かみつき ⇒ 吸血 ⇒ 逃げる

のヒットアンドアウェイ戦法を編み出し、無双している。


ヒットアンダウェイッ


ヒットアンダウェイッ


「ふぅ~、チートスキル持ちなのに地道な作業だぜぃ」


吸血により体力も回復するので、少し攻撃を受けたところで問題はない。


そして、吸血のスゴいところはたまに魔力も回復するのだ!

体力魔力回復には吸血のほうが効率的なことに気づき、敵にむさぼり着いたのは最初だけである。


ヴァンパイアだけあって吸血の回復補正は素晴らしい。


スキルを見てみると耐性付与や攻撃無効スキルなども色々あるのだが、発動すると魔力消費が始まるため、常時発動はできない。


必要な時に必要な耐性スキルを発動させなければ。常に省エネ運転が重要になる。


それと要注意なのは冒険者たち。


審判の洞窟は世界中にあるが、冒険者の腕試しの場として有名なので、近隣から人間が集まる。


 基本的には人通りの少ない夜に活動し、夜明けとともに天井付近の岩場の隙間に身を隠す。


たまに夜も、ふらっとソロ冒険者などがやってくるが、コウモリなどには目もくれないので比較的安心だ。


さて、力も付いてきたことだし、そろそろ下の階層に行ってみるかな。


羽ばたきも完全マスター。


今はどっから見ても一人前(一匹前?)のコウモリに見えるに違いない。


テスター  

種族:ヴァンパイア  種目:コウモリ 


体力:25/32 

魔力:11/15


攻撃:21

防御:20

知力:18

速度:25


【基本スキル】創造主の記憶 

【種族特殊スキル】かみつき・吸血・超音波


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