第65話都市伝説と言われていた『読み専』は実在した…!

「あ!あの『ろりこん作文クソ野郎』の二人と『読み専』が『パーティー』組みそうやで!」


「『読み専』って本当に実在したんだ…」


「ホンマや…。都市伝説やと思ってた…」


 空中に浮かんだ大型ビジョンを見ながら一万と四十三名の『モブ』がわちゃわちゃ言っております。さあ、無敵のチート能力『テダマニ・トール』の使い手であるサキュバス岸野さんがいる『パーティー』が勝ち抜けるのか?それとも『日体大・国士館・岩瀬』の純文学と読み専『パーティー』が勝ち抜けるのか?それでも脱落するのは『一名』だけです。


『ハン・ピレイ!』


『ベホマゾソ!ベホマゾソ!』


『がんばれー。文豪の更新楽しみだなあー』


 あっという間に封筒を十枚集める『純文学と読み専』パーティー。


「あ、封筒なら僕らが集めておきましたので。はいどうぞ。薬草なんかもありますが持っていかれますか?」


「おい!こちらの皆さんを背に乗せて運んで差し上げろ!ご足労をかけんじゃねえ!気を遣わんかあ!!」


「はい!どうぞドラゴンである私の背中に乗ってください。とばしますよ。しっかりと捕まっていてください」


 『テダマニ・トール』でモンスターたちに全面協力してもらい楽々と『ロンダルキアに憧れて』ダンジョンをクリアする『サキュバス岸野さんはすごいね』パーティー。


 先にとめさんのもとに戻ったのは『サキュバス岸野さんはすごいね』パーティーでした。


「お、早かったな。どれどれ封筒はあるか」


「はい。これだけあれば『ハズレ』がたくさんあっても大丈夫かと。あとは『クイズ』に関しましてはこのお二人を信頼してますんで♡」


「おいおい。よかったなあ。だから『パーティー』を組んだ方がいいって最初に言っただろ?お、よかったね。問題は入ってたよ。この問題に間違えてもまた別の封筒を開けるからね。いくぞ。元気はあるか。自信はあるか。問題。『童謡、おやまのすぎのこで、これこれすぎのこおきなさいと声を掛けたのは誰?』」


「あ、横田さん。答えます?」


「渡辺さんも分かりました?じゃあ二人同時に答えますか。せーのっ!」


『お日さま!』


 ピンポーン!


「やったぞ!抜けたぞ!おめでとう!駅前旅館の若旦那!成田空港!サキュバス!三人揃って抜けたぞ!」


「やったあ!」


「よっし!」


「お二人ともありがとうね♡」


「これこれ。サキュバスぅ。純情な感情の若い青年を誘惑しちゃあだめだよ」


「別にそんな意味ではありませんよー♡」


「(かわいいなあ)」


「(素敵だなあ)」


 とにかく三人が抜けました!おめでとう!さあ、残った三人。『パーティー』を組んでますが誰か一人は脱落します。果たして!『ざまあああ』の栄冠を勝ち取るのは誰なのか!?ちなみに『サキュバス岸野さんはすごいね』パーティーが集めた、否、正確には『テダマニ・トール』で目が♡になったモンスターたちが集めた封筒の残りはとめさんが火を点けて燃やしてしまいました。


「お!目玉焼きが出来るぞ!ほらほら」


 いいですね。

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