第59話『ハーレム』きたあああああああああああああ!
一方。一人で苦戦していた他の三人。保坂さん、最年少松本さん、岩瀬さん。それっぽいチート能力でかろうじて頑張っているようですが…。まずいですね。本当に…、死にますよ。
「あ、保坂さん」
「あれ?松本さん。偶然ねえ。それより問題が入った紙は見つかった?」
「いえ。それより『落とし穴』や『魔物』が強すぎて…。ちょっとやばいです」
「そうねえ。薬草ももう残り少ないし。松本さんは?」
「私も残りわずかです」
「やっぱり『パーティー』を組んだ方がいいと思わない?」
「そうですね。『モブ』に踊らされましたけど。冷静に考えればその方が確実ですし」
そこに偶然、あの岩瀬さんが。
「あれ?どうしたの?二人で」
「(あ、『ろりこん作文クソ野郎』だ)あら、岩瀬さん。ちょうどよかった。薬草余ってない?」
「あ、めっちゃ余ってます」
「本当に!?いやね。さっきまで二人で『岩瀬さんって最初はあれだったけど、偏見だったね。本当はすごく頼りになる素敵な男性だな』って話してたんですー」
保坂さん。さすがです。男の扱いが上手いですね。
「え?いやあー。そんなことありますがー。まあ、僕もなかなか他人に理解されにくいと思ってますんで」
「そうよねえ。作品のタイトルだけで偏見持ってたけど実は岩瀬さんの作品読んだんです。あれはまさに『純文学』でしたわ♡ランドセルの歴史を詳しく描写した場面は文豪を感じさせましたわ。素敵です!」
「いやいや。そんなことありますけどおー。まあ僕は昔から外見だけで判断されることが多かったんで。ちょっと卑屈になってる部分があるのは事実ですし。でも嬉しいですねえ」
「(このクソ豚ろりこん作文野郎が。なーにが『そんなことある』だ。調子に乗んじゃねー)いえいえ。本当に素敵です。今日もこんな危険な日の明け方まで作品を書いてたなんて自分にも厳しく素敵です♡私、岩瀬さんのこと尊敬してます!」
「えへへへ。嬉しいですー」
「で。岩瀬さんの『チート能力』は何?」
「あ、僕の『チート能力』は回復系です。『ベホマズソ(うんうん。著作権セーフ)』を無限に使えますんでー」
「(こいつ。使える!)」
「あのお…。それでご相談なんですけど」
「はい?」
「私たち二人と『パーティー』を組んでいただけませんでしょうか?さっきは『モブ』たちに踊らされてああいう風に強気を見せましたがかなり手こずってまして…。やっぱり頼りになるのは『漢・岩瀬さん』しかいないねって話してたとこなんです…」
「そうなんです。岩瀬さん…。でも私ったら前に岩瀬さんに酷いこと言っちゃったし…。それが急に私の都合でこんなこと頼むのって『虫が良すぎ』ますよね(露骨に胸チラ)?」
「(え?最年少松本さんが俺を誘ってる?しかも新婚の保坂さんまで?人妻もいいよなあ…。これって『ハーレム』ってやつじゃね?きたああああああああああああ!とうとう『ハーレム』きたあああああああああああああ!うーん、最年少のボインちゃんと大人のテクニック!うへうへうへへへへへ)いえ。困ってる女性を見捨てることは僕には出来ません。こちらこそ是非『パーティー』を組みましょう!薬草なんかより僕の『ベホマズソ』があれば死ぬことはありません。どーんと大船に乗ったつもりでいてください!僕がいるかぎり『大丈V』です!」
「(…さ、さぶっ。男ってやつは…。まあ、これで奴隷確保ってことで)ありがとうございます(バストチラ見せ)!」
「あーん♡私、岩瀬さんともっと早くに出会いたかったあ♡」
「いやあ。まあまあ。じゃあ行きますかあ!」
ここにもう一組の『パーティー』が誕生しました。岩瀬さん。アッシー君とかめっしー君とかそういうタイプの人ですね。
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