第54話『ぽろりこい!』
現在、岩瀬さんが二ポイント、日体大さんが一ポイント、サキュバス岸野さん、土屋さんが0ポイントです。さあ頑張れ!チート能力もあんまり意味なしですし、岩瀬さん、土屋さんのチート能力はまだ不明です。不気味ですね。
「元気はあるか。自信はあるか。問題。あ!揺れが!アースクロスだな。これは。耐えろ!特にサキュバス。出来れば最後まで残ってくれ。ゆっさゆっさ!あ、収まった。問題。『韓国で「私の天使私の娘」というタイトルで翻訳出版された日本の俳優が書いたベストセラーといえばなんでしょうか』」
さすがに残った四人もボタンがなかなか押せません。そして。
ポーン!
「はい。サキュバスが来た」
「積木くずし」
ピンポーン
「はい。その通り。『積木くずし』です。サキュバスに一ポイントと座布団十枚。おぬしやりおるのう」
「ドラマの方でハマりまして♡」
「そうかそうか。あれもいいよね。『シェーン』には負けるけど。いくぞ問題。あ!揺れが!アースクエイクだ!おいおい!揺れがすくねえぞ。ゆっさゆっさしねえじゃねえか。もっと揺れろおお!あ、収まった。問題。『裏のない着物は一重、では裏のつけた着物を何という?』さあこい。自信はあるか」
ポーン!
「袷(あわせ)」
ピンポーン!
「正解!サキュバスが連続で正解。女性は分かりますよね。さあサキュバスと岩瀬が並んだぞ。土谷。頑張れ。あ!揺れが!でかいぞ!アースクロスだ!揺れろお!ゆっさゆっさ!男性陣頑張れ!」
暴走しまくってますね。とめさん。『モブ』となった一万と四十二名の『敗者』の男性陣とオスも同じくです。
「サキュバスー!とにかく最後までは残れ!」
「ぽろり!ぽろりこい!」
「小さくても揺れるのはいい!」
「ちょっとおー!男子ぃー!ぶっ飛ばすわよ」
「あたしも揺らそうか♡それとも挟んだげようか?」
「こらこら。君たちはそういうの言ってもいいけど、行動に移すのだけは止めましょうね」
「あ、収まった。では問題。『スキーのアルペン三冠王になるには滑降と回転とあと一つは何?』。誰が早いかあー」
ポーン!
「日体大が早かった!」
「大回転」
ピンポーン!
「やるじゃねえか。日体大。スポーツはやっぱり詳しいな」
「はい(くそー、なんでさっきから『ハン・ピレイ』が誰にも効かねえんだよ!)」
「土谷君。頑張れよ。まだまだチャンスはある。元気はあるか。自信はあるか。残りの三人はリーチです。では、あ!揺れが!アースクロスだ!揺れろお!ゆっさゆっさ!ぼよよんぼよよん!いいねえ。耐えろ!耐えるんだ!そして揺らせ!あ、収まった。問題『日本の諺で商人の子が目を覚ますのは何の音を聞いて?』」
ポーン!
「岩瀬が来たあ。はい『らんどセルのオプションでずっこんばっこん幼馴染』」
「そろばん」
ピンポーン!
「やったな!抜けたぞ!おめでとう!それにしてもよく知ってたね。ピンクなことしか頭にないと思ってたぞ。病院に行くどころか塾とかの先生になればいいんじゃないか。あ、教え子にあれだな」
「いやあ、作品で使ったことがあった諺でしたので」
「なんだ。そういう内容も書いてるんだ。とにかくおめでとう!第九チェックポイント『ロンダルキアに憧れて』でも暴れろよ」
先に勝ち抜けを決めた転生者たちにハイタッチで出迎えられる岩瀬さん。ここまで残った勝者たちの間ではやはり『友情』が芽生えてるみたいですね。あの鬼の形相で睨んでいた最年少松本さんも笑顔で岩瀬さんをハイタッチでお出迎えです。
「土谷。まだまだこれからだ。いくぞ。あ!揺れが!アースクロスだ!ゆっさゆっさ!ぼよよんぼよよん!縦揺れ!横揺れ!ぽろりこい!ぽろりこい!耐えろ!耐えるんだ!」
「とめさん。あなた三年後の部長の話は白紙になりますよ」
「あ、先輩。これはすいません。つい興奮して。熱くなってしましました。あ、収まった。では問題。『中国では六月一日、インドでは十一月十四日、メキシコでは四月三十日。日本では五月にある祝日とは何の日?』」
ポーン!
「あ、残念。サキュバスが来た。とりあえず聞いてみよう」
「こどもの日」
ピンポーン!
「正解!サキュバスが抜けたぞ!抜けなかったけど抜けたぞ!『モブ』の男性陣やオスの連中の想いも同じだろう。だけどおめでとう!次も頑張れ!」
さあ、とうとう残る席はあと一つ。日体大さんと土屋さんの一騎打ちです。日体大さんはリーチをかけてますが土谷さんはまだ0ポイント。頑張れ!土谷さん!
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