第50話『ろりこん作文クソ野郎』が!
「渡辺さん。どうです。眺めは」
「ちょ、ちょっと眺めはいいですが不安定ですね…」
「不安定か。元気はあるか。こんな時に地震が来たら大変だな。あ!揺れてる!すごい揺れだ!アースクエイクだ!耐えろ!みんな!自信はあるか。自信はあるか。自信はあるか。あ、収まった。みんなよく耐えたな。問題。『アメリカ初の女性宇宙飛行士はサリーライド、では史上初の女性宇宙飛行士の名前は?』」
ポーン!
「国士館が早かった」
「テレシコワ」
ピンポーン!
「正解!ワレンチナ・テレシコワさん。その通り。さあ国士館にはさらに座布団十枚と一ポイントだ。リーチだぞ。国士館。次で決めちまえ」
「はい!(『いいエロ・てんバランス』最高!)」
「(まあ勝たせてあげてもいいけど…。どうしょっかなあー。確認のためにリーチかけてる国士館君の両隣の松本ちゃんと保坂ちゃんを『テダマニ・トール』で…)」
「国士館。元気はあるか。あと一ポイントで勝ち抜けだぞ。自信はあるか。では問題。あ!揺れが!すごいぞ!頭を守れ!すごい揺れだ!今回は長いなあ!」
「(『テダマニ・トール』発動!)」
「(あれ?急に国士館君の『邪魔』をしたくなってきたわ)」
そして両隣の最年少松本さんと新婚保坂さんから抱きしめられるようにタックルをかまされる国士館君。いいですねえ。うらやましいですね。これぞまさしく『両手に花』状態。しかーし!国士館君のチート能力『いいエロ・てんバランス』はそんなうらやましいタックルもなんのその。座布団から落ちません。
「お、揺れが収まった。それにしても国士館。なんか『うらやましい』ことされてたなあ」
「あ、この揺れですからね。しょうがないですよ。でも大丈夫です」
「それでは座布団から落ちた松本さんと保坂さんには解答権がありません。いくぞ問題。『映画フラッシュダンスてーむのテーマ曲を歌っているのは誰?』
ポーン!
「国士館が来た!そうだ。言ってみろ」
「アイリーン・キャラ」
ピンポーン!
「おめでとう!抜けたぞ!一番乗り!そうです。アイリーン・キャラさんです。現在八名。渡辺君と日体大がそれぞれ一ポイントずつ。残り通過できるのは七名だ。あ!揺れてる!すごい揺れてる!あ!保坂さんと最年少松本さんとサキュバス岸野さんのも揺れてる揺れてる!ってこら!怒られるぜ。あ、収まったね」
とりあえず『見』に入るチート能力者たち。
「ではいくぞ。問題。『アルファベットのW、ダブルはUが二つでだぶるUに似ているからだぶるゆー、だぶりゅーとなった。〇か×か!?』二択だ!さあ来い!」
ぽーん!
「最年少松本さんが早かった」
「〇」
ピンポーン!
「そうなんです。実はアルファベットのWはその通り、Uが二つでだぶるゆー、だぶりゅーなんですね。さあ、松本さんに座布団十枚と一ポイント。松本さん。揺れてたねえ。いいもん持ってるねえ。元気あるか。自信はあるか」
どさくさに紛れてとんでもないことをとめさんが言っております。裁判なら負けますね。
「いくぞ問題。『祇園精舎…』あ!揺れてる!アースクエイクだ!揺れが!すごいぞ!揺れてる!揺れてる!縦揺れだ!横揺れだ!大きいと揺れも激しいぞ!あ、収まった。残念。では続き。改めまして。『祇園精舎に鐘はない』。さあ!これも二択だ!さあこい!元気はあるか!自信はあるか!」
松本さんも座布団十一枚の状態で耐えましたねえ。
ポーン!
「岩瀬がきたあ」
「〇」
ブブ――。
「岩瀬。お前、適当に答えてないか?まあ『知力』、『体力』、『時の運』だが。正解は千九百八十一年まではなかったんだがそれ以降はあるんだよなあ」
隣の最年少松本さんは正解が分かっていたようです。先ほども強烈なタックルを食らったこともあり。岩瀬君が叱責を受けます。
「この『ろりこん作文クソ野郎』が!」
いやあ、楽しいですね。
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