第37話純文学『美少女高校生双子姉妹を拾ったらヤンデレではい順番順番。一本しかないけど何回でも使えるからね』
「さあ、正直に札をあげろ。『リアルで知人、友人、親兄弟に「小説家」であると自称している』ホールドアップ!」
そしてまたもや『〇』の札をあげた転生者は三名。『×』の札をあげた転生者も三名。
「おいおい。岩瀬。お前…、文豪で純文学ならたとえタイトルが『ランドセルが似合う妹が実の兄である俺にずっこんばっこん』でも親兄弟や友人に見せるだろう。なんで『×』の札をあげている。ほら見ろ。日体大は『美少女高校生双子姉妹を拾ったらヤンデレではい順番順番。一本しかないけど何回でも使えるからね』を堂々と妹さんに読ませているらしいぞ。ちゃんと『〇』の札をあげているじゃないか」
「いやいや!タイトルを微妙に間違ってますよ!」
「さあ、『〇』の札をあげたのは山手線、サキュバス岸野さん、日体大、『×』の札をあげたのは岩瀬、馬淵、松本さん。さあ『ウソミヤ・ブルー』かもーん!」
「はい。『ウソミヤ・ブルー』発動!『〇』の札をあげている人の中で嘘をついている方は一名、『×』の札をあげている人の中で嘘をついている人は二名います」
「おいおい。だからバレる『嘘』はつくんじゃあない。岩瀬。リアルでも文豪気取りなんだろ?元気はあるか。自信はあるか。それじゃあ『ウソミヤ・ブルー』。嘘をついているのは誰だ!?」
「はい。山手線さんと岩瀬さんと馬淵さんが嘘をついてます」
「この時点でサキュバス、日体大、松本さんの三人おめでとう!抜けたぞ!次のチェックポイントである『街角テレビ』行き決定!残る席はあと二つ」
ここで今回、裏での攻防戦がどのように行われていたかをご説明。自分と同じような能力を他の転生者の誰かが持っていると感じたサキュバス岸野さんは敢えて、『消去法』を選択しました。そしてこの問題に関しては馬淵君にだけ『テダマニ・トール』を発動させました。結果、馬淵君だけが『サキュバス岸野さんを勝たせないと』と思ってしまったのです。そして馬淵君は「あれ?何で俺の能力が効かねえんだ!?もう一回山手線と岩瀬に『あっべ・こっべ』を発動!ひょっとしたらあいつら跳ね返す能力者かも。最初の『あっべ・こっべ』で異変に気付いたのか?」と思い、もう一度『あっべ・こっべ』を山手線と岩瀬君、そして『サキュバス岸野さんを勝たせたいと思っている自分』にかけたのです。その結果。『あっべ・こっべ』の能力でこの三人だけが自分が思っていることと逆の行動をとってしまったのです。
「おいおい。岩瀬!お前は説教だ。ほらみろ。お前は純文学『ランドセルが似合う妹が実の兄である俺にずっこんばっこんで寝かせてくれない件』を妹に読ませてるじゃないか。なんでそんなバレる嘘をつこうとする」
「いやいや!ホントに正直に『〇』をあげようと思ったんです!なのに気がついたら『×』をあげていたんです!催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃ断じてありません!もっと恐ろしいものの片りんです!」
「恐ろしいものの片りんはお前の作品のタイトルだよ」
「いやいや!それにどんどんタイトルもこっそり変えられてますし!」
「山手線、なんで『〇』をあげたの。君は内に秘めるタイプだろ」
「いえ、僕も『×』の札をあげようと思ってたら『〇』の札をあげてまして…」
「おいおい…。さっきも同じことを言ってたぞ。緑の電車で京浜東北線を走る日は近いのかもなあ…。それに馬淵君。お前、前のチェックポイント『運営がクソなカクさんヨムさん』で最後に青山大学からなんて言ってもらったか忘れたのか。『馬淵が行けて嬉しいです』って言ってくれてただろう。仲のよかった友達の言葉を忘れたのか」
「いえ、忘れてません…(あれ?『あっべ・こっべ』はちゃんと効いてるよな?よしよし。残り二枠。大丈夫。勝てる勝てる)」
「残り三名。そして次の第七チェックポイントである『街角テレビ』に行けるのはその中の二名。ここで『マイ人生〇×クイズ』は終わりにします。ちんたらやってる暇はありません。次で決めるよ。『即興!タイトル文字数クイズ!』だ!」
「え?」
岩瀬君、山手線が驚いています。そして一番馬淵君が驚いています。
「(いやいやいやいや!俺の『あっべ・こっべ』なら次で勝てたのに…!)」
『即興!タイトル文字数クイズ!』とは!?
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