第36話『美少女高校生双子姉妹を拾ったらヤンデレで俺の取り合いになって困ってる件』?病院に行った方がいい
ここでサキュバス岸野さんがある『確認』をします。
「(誰かしらが『他人の行動を操つる能力』を持ってる…。それなら同時に『テダマニ・トール』を使ってこの場にいる私以外の五人に『私を勝たせる』ようにすると…)」
そして『テダマニ・トール』発動。
「(あれ?サキュバス岸野さんを勝たせたくなった)」
「(あれ?無性にサキュバス岸野さんを勝たせたいなー。よーしここは嘘をつこう)」
そして『あっべ・こっべ』の能力者である馬淵君まで。
「(あれ?なんかサキュバス岸野さんを勝たせたいぞ。うおおおおおお。サキュバス岸野さんは『本当のこと』を答えるように操る!他の岩瀬と山手線は思ったことの逆の行動をする)」
「『リアルではモテない、職がない、目立たない人生を送ってきたので、その鬱憤を晴らすが如く自分を主人公にし、リアルでは絶対あり得ないチヤホヤされたり、有能にしたり、リア充っぽく書いたことがある』ホールドアップ!おやおや。割れたぞ」
『〇』 の札をあげたのは三名。『×』の札をあげたのは三名。
「それでは『ウソミヤ・ブルー』かもーん!」
「はい。『ウソミヤ・ブルー』を発動します!『〇』の札をあげて嘘をついている人は二名。『×』の札をあげて嘘をついている人は一名です」
「おいおい。岩瀬君は『〇』をあげてるぞ。『不純文学』だなあ。で、実際に嘘をついてるのは誰と誰と誰?」
「はい。『ウソミヤ・ブルー』によると『〇』の札をあげた松本さん、日体大さん、『×』の札をあげた馬淵さんが嘘をついてます」
「おいおい。岩瀬…。お前…、ランドセルが似合う妹が実の兄である俺にぐいぐいせまって欲しい願望や幼馴染がクラス一の美少女なのにおいらにぞっこんばっこん願望の塊なのか…。よくここまでの人生で捕まらずに生きてこれたな。本当に病院に行った方がいい。まだ間に合う。いい医者知ってるから。それにしても松本さん…。真面目なあなたが何で嘘をついてまで『〇』をあげたの?」
「いえ、なんででしょうか…」
「馬淵君までなんで?」
「いえ、分かりません。自分では『×』をあげたつもりだったんですが(くそ!何故!?俺の『あっべ・こっべ』で操られてるはずの岩瀬と山手線が『嘘』を言わないんだ!?)」
「それにバレないと思ったのか!日体大!ちなみに君が書いている主な作品のタイトルは何だ?」
「はい?えーと、言わなきゃだめですか…?」
「当たり前だろ。君が主人公なんだろ。聞きたいじゃないか。興味あるし読みたいなあ」
「はい。えーと、『美少女高校生双子姉妹を拾ったらヤンデレで俺の取り合いになって困ってる件』です…」
「日体大」
「はい?」
「君も『病院』だ。一回行った方がいい」
ちなみにこの結果はサキュバス岸野さんの『テダマニ・トール』で残りの五人は『サキュバス岸野さんを勝たせるため、自分は『嘘』をつこうとしました。しかし、そこで馬淵君の『あっべ・こっべ』が上乗せで発動され、山手線と岩瀬君は『嘘をつこう』としながらその『逆』の行動をしてしまい、結果『本当のこと』を答えてしまったのです。
「(消去法でいくと岩瀬君と山手線君は『操られていた』。てことは私を勝たそうとした残り三人の中に私と同じような能力を持つ人がいるのね♡それに今のところ操れる人間は二人までなのかな?私を勝たせようとしたら私も操るから三人?どっちにしろとめさん以外テリトリー内なら全員『操れる』私の方が強いわよねー♡)
「ではどんどんいくぞ。次のチェックポイントである『街角テレビ』が待っている。問題。『リアルで知人、友人、親兄弟に「小説家」であると自称している』。ホールドアップ!」
これは…。は、は、はずいですねえ…。さあ、六人はどちらの札をあげるのでしょう?
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