第34話問題。『他人の携帯やパソコンを借りて自作品のPV数を稼いだことがある』
「実はここで初の試み。この『ふりんと日記とびーえるが大好きなおいすたー』オンリーでご活躍されていらっしゃる『たかが小説男。されど小説男。へいっ!』さんにきてもらっています。へいっ!『たかが小説男。されど小説男。へいっ!』さん。いやあー、かっこいいですね」
「ばんくしーだからね」
「おー、相変わらずキレキレですね」
「著作権大事だよ」
「おっしゃる通り。さてここで問題。この『たかが小説男。されど小説男。へいっ!』さんの口癖は『低賃金』である。〇か×か。ホールドアップ!」
「(なんじゃそれ?知るかあ!)」
「(チート能力でも分からねえ…)」
「(『ハン・ピレイ』でも無理です…)」
十二名がそれぞれ『〇』か『×』の札をあげます。ちょうど半々です。
「ははあ、それでいいのか?じゃあ正解は『たかが小説男。されど小説男。へいっ!』さん。へいっ!」
「低賃金!」
「はい、『〇』が正解です。いやあ簡単ですね。サービス問題ですねえ」
「え?じゃあ正解者は勝ち抜け決定?」
「カバやろー!そんなに簡単に通れると思うな。『ふりんと日記とびーえるが大好きなおいすたー』だぞ。純文学『ランドセルが似合う妹が実の兄である俺にぐいぐいせまってくるんだが』で『幼馴染がクラス一の美少女なのにおいらにぞっこんばっこん』の岩瀬君は『〇』を挙げているんだぞ。そのまま勝ち抜けられると思ったか。ここは三問正解で勝ち抜け。名付けて『マイ人生〇×クイズ』だ!実はスタッフの一人にとくさんがチート能力『ウソミヤ・ブル―(嘘を見破るってことですね)』を与えております」
「あ、俺が持ってた能力やん…」
「え?お前、そんな能力を持ってながら負けたの?あり得ねえ―」
「だからとめさんにだけは効かないんだよ!ここでは!」
「あ、そっか」
そんな会話が『モブ』となった『敗者』の中から聞こえてきます。
「そこでだ。ここで私が『常識的な質問』をする。まあ転生してくる前のことについてだ。その質問に対して『正直』に『〇』か『×』かで答えるんだ。いいか。元気はあるか。少しでも『見栄を張ろう』だとか『恥ずかしいから』だとか言って違う回答をしてもバレますので。ただし、君たちの中でこの『ウソミヤ・ブルー』を凌駕する能力を持っているならそれを使うのも自由である。とりあえずさっきの第一問を正解した六名には一ポイントをそれぞれ加算する。勝ち抜けは三ポイント。いいな。勝ち抜けることが出来た十一名は次のチェックポイントである『街角テレビ』へ行くことが出来る。自信はあるか」
「あるうううう(え?『街角テレビ』って?)」
なるほど。ここでは転生前の『恥ずかしーい』マイ人生が暴露されるわけですね。
「ではいくぞ問題。『他人の携帯やパソコンを借りて自作品のPV数を稼いだことがある』。さあ『〇』か『×』か!?」
「(えええええええええええええええええええええええ!!!)」
「おいおい。簡単だろ?身に覚えがなければ『×』の札を、身に覚えがあれば『〇』の札をあげるだけだろ。どうした元気はあるか」
「(いやいやいやいや。一万人以上が見てますし…)」
「(でも虚偽の答えをしても確実にバレるし…、は、ハズイ!)」
そんな中、不敵な笑みを浮かべる転生者が。馬淵君ですね。
「(きたー!これこそ俺のチート能力『あっべ・こっべ(あべこべからです。センスないなあ…)』が暴れるところ!説明しよう!『あっべ・こっべ』とは!攻撃対象者の行動をあべこべ、つまり『思ったことと反対の行動をさせることが出来る』能力なのである!ちなみに三人までは操れますよ)」
「はい、時間だ。ホールドアップ!ほおお。なるほどなるほど」
『〇』の札をあげたのが八人。『×』の札をあげたのが四人。
「では判定を致します。『ウソミヤ・ブルー』かもん!」
「えー、『ウソミヤ・ブルー』発動します。『〇』の札をあげた八名は嘘をついてません。よって正解です。残りの『×』の札をあげた四名は全員嘘をついてます」
「というわけで『〇』の札をあげた八名にはそれぞれ一ポイント!『×』の札をあげた四名は不正解!じゃあゆっくり、ゆーーーーっくりとその辺について聞いてみようかな。まず岩瀬。文豪岩瀬。純文学岩瀬。お前…、『×』で嘘をついてるってどういうことだ?」
「ち、違うんです!僕は正直に『〇』の札をあげようと思ったんです!でも気がついたら『×』の札をあげてたんです!うっかりだとか超スピードだとかそういうちゃちなもんじゃあないんです!ありのまま起こったことを話してるんです!」
「そんなのどうでもいいんだよ。お前…、『ランドセルが似合う妹が実の兄である俺にぐいぐいせまってくるんだが』や『幼馴染がクラス一の美少女なのにおいらにぞっこんばっこん』を書くのはいいが…、それを自分で『不正』してまで『PV』数を必死で稼いでいたのか。元気はあるか。うん、本当に『病院』へ行った方がいい。保坂さん。あなたまで…新婚でしょうが」
「えへへ」
「えへへじゃあない!そんなんだから『めった刺し』されるんだ。サキュバス岸野さん。おぬしも…」
「えへ♡」
「まったく。みんな本当に一回でもいいから『シェーン』を観た方がいいぞ。元気はあるか。いくぞ。すでにリーチをかけている転生者は六名。問題。『他人の携帯やパソコンで自作品にPVをつけるどころか、別アカウントを作り、自作品に星をバンバン送ったことがある』さあ、ホールドアップ!」
は、はずいですねえ…。さあここでも皆さん『〇』をあげるんでしょうか?注目です。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます