墓場から揺りかごへ作戦

凰太郎

墓場から揺りかごへ作戦

「さぁ、いよいよ世紀の瞬間だよ、キミ」

 意気揚々と熱気付く老博士の背後で、若き科学雑誌記者は「はあ……」と覇気の無い返事を返すしかなかった。

 科学の奇才が演説ステージとした場所は、見渡す限り機能美に彩られた味気ない鋼鉄の部屋──彼自身が造り上げた私製宇宙船の操縦官制ブリッジである。その室内は思いの外に簡素で広い。最低限のコンソール器機以外に過剰設備などは据え付けられておらず、彼等二人だけの共有では到底持て余す空間だった。航行起動していないため照明は明るく室内を照らしていたが、これもいざ出航すればコンソール機器だけが仄かなダークグリーンを灯すだけの暗室となるだろう。

 記者自身にとっては、正直言って全然気乗りのしない仕事であった。しがない三流雑誌の配属とはいえ、編集長直々に指名されなければ体よく回避したい類の仕事だ。業績低迷故に睨まれている身としては、拒否権など到底ないのだが……。

 取材敢行前から、今回の見出しは既に決まっていた。

『独占密着取材! 希代の天才科学者が、アインシュタインへ下克上! 宇宙航行の既成概念を覆す!』──安過ぎて目眩がする。

 若者の辟易とした葛藤にも気付く様子すら無く、老いた奇才は星々の静閑へと勝ち誇ったかのような高笑いを続けていた。その様は、傍目に狂気染みている。

 前方視野一面を瞬く星々のパノラマと映し出すゼロG耐圧偏光ガラスの鮮明度は、地表で使われている純正ガラスと比べても何の遜色もなかった。

「随分と上機嫌ですね、博士?」

 うんざりとした心境を噛み殺しながら、青年記者は会話継続の切り口を促す。

 そんな若人の内心を見透かしたかは定かでないが、老科学者は下から睨みつけるような視線で返答した。

「無理もなかろうよ、キミ。このワシが心血注いで建造した私製宇宙船〝アルバトロス〟は、今まさに人類未踏の実験へと踏み切ろうとしているのだからね」

 そう言うと、博士はおもむろにコンソールパネルのスイッチを手際よく次々と起動させていく。

 実験開始は近い。

 と、その起動手順を休める事もなく、彼は背後に立つ若輩者へと訊い掛けてきた。

「時にキミ、星間航行に於ける普遍且つ最大の障害は何たるか──解るかね?」

「そうですね。さしずめエンジン性能ですか?」と、記者。過去の取材経歴で培ったありったけの知識を総導入して、待ちかまえる理論格差へと応戦する。「バザードラム方式では持続性が著しく低いですし、かと言って、前時代的な固形燃料ではコスト面での実用性が低過ぎると思います。現状では重ヘリウム転換システムは開発途上の段階ですから、そうなると必然的に反物質エンジンが最も効率的でしょう。が、まだまだ研究段階の域を出ず、机上の空論。実用面では程遠いかと──」

 博士は憮然とした面持ちで振り返ると、人差し指を振りながら「チッチッチッ」と舌を鳴らした。

「そんなモンは、既に解決しておるよ。ワシに限らず、多くの研究者がね。成程、キミ。確かに名だたる主要エンジンは各々のメリットとデメリットを内包しているがだね、それならば単体それに頼る固定観念の方を脱却させればいいだけの事さ」

「と、言いますと?」

「解らんかね? それら複数の方式を兼用したロケットエンジンを搭載して、状況に応じてバイパスを切り替えればいいだけの話さ」

「コストが掛かりませんか?」

「掛かるとも。そりゃ大幅にね。機体だって通常の二倍から三倍には大型化するだろうさ──この〝アルバトロス〟は三倍だ。公的レベルで正式採用されない理由は、そこだよ。ヤツラが求める研究成果は、常にローコスト&ハイリターンだからね。けれども、コスト面を初期投資と割り切って目を瞑れば、この方法こそ効率的だろうよ」

「それでは一般層に普及し辛いでしょう?」

「そんなモンは販売企業側の努力でだね、ワシら科学者には何の関係もない。ワシらの追い求める物は更なる科学技術向上にあって、販売促進成績じゃないのだから」

 そう言うと博士は再び背を向けて、起動作業に重きを置き始めた。

「では、普遍的障害とは?」と、雑誌記者は一応食い下がる。

 正直、興味はあまり無かった。

 ただ記事の余白を埋めるネタになるのであるならば、何であっても聞いておいた方が得だろうと打算したに過ぎない。執筆時に取捨選択するとしても……。

「それはだね、あのアインシュタインが──そう、あの化石的な天才が──提唱した〈特殊相対論〉じゃよ。つまり『光の速度は時間の伸縮に干渉し、非光速影響下にある時間軸のそれとは誤差を生じさせる』という古典法則……要するに『光速空間の内にあるものは、通常空間と時間の実質的経過と体感認識が違ってくる』というアレさな。端的な例は〈双子パラドックス〉というヤツじゃな──厳密にはパラドックスではないんじゃが──」ナビゲーションシステムの起動を終えたか、博士は忙しかった手を休めて持論説明に熱を入れる。「おっと『何を今更』などと軽視してくれるなよ? この古典理論はだね、シンプル且つ原初的ながらも、現在に於いても我々宇宙科学者を悩ませている強大な呪縛なのじゃから。時にキミ、生まれは何処だったかね?」

「地球です」簡潔に即答した若者は、少々淡白過ぎたかと思い補足を加えた。「もっとも〝幼少期にいた惑星〟にしか過ぎませんがね。その後は星間輸送管理省勤務の父と共に火星ステーションへと移住する形となり、現在まで居住しています」

「そうか。では以来、地球へは?」

「……行ってませんね」と、苦笑に返した。「貧乏暇なしってヤツでしてね。そうそう長期休暇は取れませんから」

「然もあらん」と、博士。「火星と地球間での星間航行ですら、現在でも約三ヶ月の時間を要する。往復を考えれば約半年だよ、キミ。よほどの大事がない限り、プライベート感覚でおいそれと行き来できる距離でもないわな。それを考慮すれば火星以外の惑星への航行計画など、まだまだ夢物語だというのも理解し易かろう」

 博士は手近にあったダイニングシステムのスイッチを押すと、熱い珈琲を煎れて一服を決め込んだ。

 一応は青年にも勧めたのだが、彼はそれを丁重に断って問答の聞き取りに専念する。別に珈琲が嫌いなわけではなかったが、人工合成豆の安っぽい渋味には、どうにも馴染めない。それはアメリカンよりも後味が軽く、口に含んだ時にはモカよりもくどい。何よりも味覚に訴える芳醇な美匂が、軽薄にも欠落している。

 人工珈琲を一口含んだ博士は「悪くない」と弁護めいた感想を独り漏らしながら、若き受講生への個人教授を再開した。

「さて、キミの宇宙生活経験が物語っていた事じゃが……星間航行に於いては、その膨大な距離を如何に人間の行動適正尺度へと補正するか──つまり『如何にして航行時間を短縮するか』が重要だ。重要ではあるが、そこには例の忌々しい法則が頑として道を譲らんのじゃよ。だから、人間の短い一生では、星間移動が実用化に適さないままでいるわけじゃが……今日、それが覆される! いや、ワシが覆すのじゃ! ワシと〝アルバトロス〟が!」

「ええ、もちろん。そう伺ったからこそ、こうして単独スクープ取材に来たのですが──まさか、ワープ航法でも確立したってわけでもないでしょうね?」

「ワームホールを繋げる……か? 生憎〈エキゾチック物質〉などという御都合主義な元素は、銀河連邦学会でも誰一人として見つけとらんでな。だいたい空間を力任せに捻曲げて繋げるだけの天文学的数値のエネルギーを、いったい何処から如何にして得るよ? 惑星スケールで〈オリジナル・テスラコイル〉でも復刻する気かね?」

 博士の口調には、あからさまに小馬鹿にした感情が含まれていた。

 だが、シニアチルドレンの安い挑発に乗るほど雑誌記者も暇ではない。「これまたレトロな怪物を出しますね」と軽い苦笑に肩を竦め、向けられた皮肉を流した。

 記者の態度に毒気を抜かれたか、老科学者は平常心を取り繕って会話を繋げる。

「まぁ、下らん冗談はさて措いて──ワシが注目したのは〈宇宙膨張論〉じゃよ。キミも科学雑誌の記者ならば、このくらいは知っておるじゃろう?」

「ハッブルの提唱した理論ですね。そりゃまあ、一応は知っています。常識とも言える基礎的科学ですから……」

「言ってみたまえ」

 値踏みの視線が安物珈琲を啜りながら促す。

 青年は賢人の意向のままに答えた。

「ガモフの〈ビッグバン論〉に則れば、原初宇宙はクォーク融合によって生成された物質と反物質の反応爆発から生じた。加えてハッブルが唱える学説に於いては、その斥力エネルギーの余波によって現在でも膨張ベクトルの成長が続いている──ですよね?」

「概ね、結構。では、宇宙の中核──つまりビッグバンの発生起点へ向かうと、そこには何があるかね?」

「それこそ原初宇宙です。中核へ向かえば向かうほど、宇宙は原初状態に近付きます。確か〝ヒミコ〟でしたか? この学論立証に大きく一役買った古代天体は?」

「発見は旧暦二〇〇九年の事じゃな。約一二九億光年の原始天体じゃよ。これによって古代天体の有様が、ほぼ確実に観測研究されるようになった」

「それが……?」

「まさにそれなんじゃよ、今回の鍵はな。つまり〈時間経過〉とは即ち〈宇宙の膨張距離〉で、それこそ、この二つの要素は〈相対的〉な比例と言ってもいい」

「スミマセン、話が見えないのですが……」

「ふむ?」自身の学説が些か凡人には面倒な域にあると察し、少しばかり噛み砕いて再弁論を試みる。「つまりだね。膨張中核へ向かえば向かうほど宇宙年齢は若くなる──この点は、いいかね?」

「はい、それは先の通りに」

「……で、だ。これは宇宙全体の時間経過が一律一定ではない事を示しているに他ならない。つまり──我々の現座標を基準に考えて──此処よりも外宇宙へ向かえば〈未来宇宙〉が存在し、内宇宙へと向かえば〈過去宇宙〉が存在するという事さな」

「そうなりますね。今更な基礎的時空論ですよ……小学生でも知ってます」

 青年記者は思わず失望を吐き捨て、ドサリと席へ腰を落とした。

「つまり、この宇宙空間の膨張自体が、ある種のタイムベルトであると言える。宇宙中核から外座標に在れば在るほど、各惑星の時間軸は未来の時間軸に存在しているワケだね。そういう結論になる。GPS式補正返信などが、いい例だ」

「博士、そろそろ本題を御願いできますか? どうにも、まどろっこしい……」

「では、物質的星間航行について……だが、これには必ず時間差異が生じているのは知っておるじゃろう? 先もキミ自身に語らせた事だがね、地球までの到達時間は片道約三ヶ月は掛かっておるね? その時差認識こそが、自然摂理が仕組んだ大きなトラップなのさ──錯覚とも言っていいがね」

 これはまた面食らう発言である。

「自然摂理が仕組んだ錯覚ですって?」

「ああ、そうともさ。いいかね? 要するに、キミが火星を飛び立った時点であっても、宇宙の膨張は絶えず続いている。そして、到達時の地球は、キミが火星域を飛び立った時よりも外座標寄りに移動しているわけさね。キミが地球へ進んでいるというだけの単純な話じゃない──まあ、多少は推進しとるが、宇宙全体の膨張率から言えば蟻の抵抗みたいなものさ──キミは推進力で宇宙全体の膨張に抗い、自身の座標を極力固定維持しとるに過ぎんのさね。実は地球の方から、キミの座標へと接近しとるんじゃよ。つまり到達時の地球は、到達前の地球よりも未来座標に位置しとるわけさ。時間がキミを通り過ぎて行っているのさ」

「それは宇宙膨張と時間経過の基礎ですが……それが〝自然摂理が仕組んだ錯覚〟と、どう関係が?」

「ならば……だ。外宇宙へと推進した場合は、どうなると思うね? 先の理論の乗っ取れば、木星は常に未来座標なワケだ。そこへ向けて航行したら、キミの時間経過プロセスは? それはだね、キミ個人の時間経過の方が木星の未来座標へ追いつくだけの話なのさ。何せキミ自身の推進ベクトルは、宇宙の膨張ベクトルに合致しておる。時間経過の波乗り現象なんだよ。つまりシンプルに考えれば、自身を基準として此処より外座標へ向かえば未来、内座標へ向かえば過去……それだけの事さ。実にシンプルなモンだよ」

 そこまで傍聴して、青年記者は暫し考察してみた。

 そして、率直な推測を呈してみる。

「もしかして、博士の新発見とは〈タイムベルト理論〉なのですね?」

「いいや、違うね。むしろ、その逆じゃ」

「逆? 逆とは?」

「その〈タイムベルト理論〉とやらを逆手にとって、時間誤差を極力生じさせない星間航法を確立したんじゃよ」

「なんですって?」

 ようやく見せた真意に、記者は驚きを隠せなかった。

 それはつまり、彼が黙想した仮見出し通りの『アインシュタインへの下克上』に他ならない。

 もちろん鵜呑みに信じてはいなかった。

 これまでの展開からも断言できるが、この怪老の思考は突飛で眉唾臭いものばかりだったからだ。

 その反面、俗物的な好奇心を隠せない自分がいるのも事実であり、軽いジレンマを覚えもする。

「いったい、それはどのようにしてです?」

 自分でも意外だったが、青年記者は高揚した口調で食い入っていた。

「ワシはだね、ココに改めて別なる要素を考慮した。それは〈考察対象自体のベクトル性〉じゃよ。要するに〈航行推進に於ける方向性〉だね」

「それは、つまり『自身がどちらの時間軸へと推進しているか』ですか?」

「ほお?」老科学者の顔に素直な感嘆が浮かぶ。「呑み込みが早くなったね。その通り。先にも述べたが、宇宙全体の時間軸は膨張方向に沿って〈未来〉となっておる。大宇宙自体を基準に見れば、それこそは『推進方向が未来座標に属する』と同義さな。そして、ワシらの生涯に於ける時間軸が、常に〈死〉という究極未来軸へと進み続けるのは、実はワシらが留まっておる惑星自体が〈宇宙全体の膨張〉によって外座標へと運ばれているからなんじゃよ。あらゆる生命が生まれ落ちてから〈死〉へと進むのは、ワシら自身の体内時計による個人時間軸経過だけではなく、自身の座標が宇宙膨張によって〈未来座標〉へと推移している事実が要因として大きいのさ」

「体内時計による時間経過と、宇宙膨張による未来座標への推移……つまり、それこそ先程の〈時間経過の波乗り現象〉とも言えますね」

「いいぞ、キミ」

「けれど、その理論を突き詰めれば、人間は〈不老不死〉にも成り得る──そういう事ではありませんか? その方法を知り得る糸口だと……」

「そうなるね」

「それに対する研究をなさろうとは御考えにならなかったので? それこそ人類史上最大の偉業でしょうに?」

「ワシは〝大いなるヴィクター青年〟でも〝孤島の引きこもり解剖学者〟でもないからの。今現在に於いては、別段興味は無いよ──現研究成果が立証されれば、今後は分からんがね。兎にも斯くにも、ワシが研究意欲を向けているのは、この〈特殊相対論への克服〉だけなのさ」

「なるほど」

 記者はいくらか柔和な苦笑を含みつつも、この怪老が何故〝銀暦希代の大天才〟と呼ばれているかを悟ったような気がした。

 要するに、彼は〈固執的変人〉なのだ。

 それは彼のような人種にとって、大変名誉な呼び名ではあるだろう。〈天才〉とは〈変人〉の事なのだから。

「それでだね」科学者は進める。「ミニマムな事象はマクロコスモスにも適応される──とワシは考えておるのだが、その逆も然りでな。つまりマクロな事象はミクロコスモスへも反映されとるワケだ。という事は、大宇宙に定義した〈膨張ベクトルに対する時間軸概念〉は、我々〈人間〉にもしっかり適応されておるのさ」

「しかし、人間は〈膨張〉などしませんよ──神に誓ってね」

「〝神〟はともかく、まったく以てその通り。然るに〈宇宙膨張〉に相当する〈個人的ベクトル性〉とは〈自己運動に於ける進行方向〉なのさ。厳密に言えば『宇宙膨張ベクトルを基準とした場合の、自己進行方向による同調及び合致』だがね。要するに宇宙膨張をプラス方向への次元ベクトル性と解釈すれば、個人のそれは〈前進〉や〈上昇〉が該当する。逆に膨張抵抗に値するのが〈後退〉や〈下降〉だ」

「それじゃ、生まれてからずっと〈後退〉ばかりしていれば、常人よりも長寿になれる」

 記者は苦笑いの脱力に首を振る。

「まあね。理論上はそうなる。だが、実践した者はおらんからな。それに人間の生涯を基準とした時間軸では微々たる差異の域だよ。先の例で言えば、キミが宇宙船で宇宙膨張に抗ったとしても、宇宙全体の規模からは微々たる抵抗でしかなかっただろう? だから、然したる重要性はないし、見た目に実感できるほどではないのさ」

「いいでしょう。で、つまり?」

「つまりだね、ざっくばらんに言うならば『原初宇宙へ向けて全力後退で進む』──それが今回の実験だよ。ワシの説が正しければ、マイナスベクトルへの波乗り現象によって時間経過はほぼ相殺され、我々は〈特殊相対論〉から除外されるはずだ」

「なるほどね」苦笑が思案を含む。「オーケー、やってみましょう」

 自分でも意外なほど素直に、青年記者は実験内容を快諾した。

 別に納得に足りたわけではないが、こうなったら馬鹿馬鹿しさの末路を拝んでみたい気もしたのだ。

 それこそ〈乗り掛かった船〉だ。


 斯くして、我らが〝アルバトロス号〟は実験航行を開始した。前方に据えた巨大な推進噴射口──実験真意を知るまで、青年記者は対進路障害用ブラスターだと思っていた──が膨大なイオン圧の雄叫びを上げ、最初は静かだった後方推進力は徐々に力強さを帯びる。ブリッジへの振動などは微塵もなかったが、前方一点に集束されていく星々の白線がスピードを増していく事から航行現状の体感認識ができた。



 結論から言えば、実験は成功した──ある意味で。


 老科学者と青年記者は、確かに時間を遡ったのだ。

 何故なら、彼等は〈原始〉ならぬ〈原子〉へと還ったのだから。


 実験開始から僅か一〇分後の大失態であった。

 全く以て想定外だったのだ。

 まさか後方から飛来する隕石に、全速力で衝突するなどとは!

 刹那の瞬間、青年記者は思った──やはり〈天才〉とは〈変人〉の事なのだ……と。




[終]

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